Fashion fades, only style remains the same.
流行は色褪せるけど、スタイルだけは不変なの。
シャネルはフランスを代表するブランドとして世界中で知られています。ココ・シャネルは女性の地位を確立させたビジネスウーマンとしても高名です。今回は、ココ・シャネルの人生を追います。






シャネルの創立者はココ・シャネル。
1883年生まれの修道院付属の孤児院育ち。孤児院ではお針子として職業訓練の授業を受けました。
お裁縫との出会いは、このときからです。








彼女は社交界で交友関係を増やし、貴族や高位の軍人等の愛人となります。
シャネルのお付き合いする人々は、本質的に家を継続する「血統のリレー」をする人たち。
ハイクラスの社交界で交流しても、決して超えることができないあるラインが有りました。そして一夜にして、全ての価値観が変ってしまう事も幾度も経験します。








愛されるのを待つだけの女では、好きな男性からは飽きられる、と彼女は知っていました。
自分自身の興味と可能性に対する挑戦、愛する男を自分に引き留める強力で唯一の魅力は、刺激的であること。
貴族階級は自分の意思で変化を起こす事は許されません。
彼らは彼女に出資することで、自分を投影した夢を見ることができました。






1940年からフランスはドイツに占領され、彼女はドイツの将校の愛人となりビジネス界から身を引きます。
終戦後も15年余り彼女はフランスに戻ることができず、スイスで亡命生活を送りました。






彼女は後に成功し、修道尼をイメージさせる白と黒のモノトーンの美を創りだしました。
「シンプルな黒いドレス(petite robé noir)」は女性を一番美しく見せるドレス、と彼女は黒のシックを提案しました。
今もフランス人のワードローブに必ず有るのが、黒い(簡素な・かわいい・シンプルな)ドレス。
シャネルの黒いパッケージはとても有名です。
ココ・シャネルが少女時代を過したストイックな修道院の環境が、彼女の美意識に影響したのでしょう。
流行りは廃れても、根本を成す本質的なスタイルは変らない証明かもしれません。