

今年ももうすぐ終わりですね。
私は毎年この時期、今年の始めに立てた目標が達成できたかな…?と振り返っております。
達成できてもできなくても、1年がんばったご褒美と無事に年を越せることに感謝して、スイーツをいっぱい食べてしまう時期でもあります。笑
その他クリスマス、年越し、お正月と、みんなの笑顔が集まるこの時期は、甘い誘惑が多いのではないでしょうか?
ヘルシー食の中では、何かと悪者にされてしまう「砂糖」ですが、砂糖の甘さは人を笑顔にさせてくれるのも事実です。
今年最後の「美人ごはん」は、そんな砂糖との上手な付き合い方ときび砂糖を使ったショートケーキのレシピをご紹介します。





ダイエットや体内の酸化防止に砂糖は大敵!と考えている方も多いと思いますが、砂糖は体に必要な立派な栄養素の一つです。
米や麺類、パンなどの炭水化物は体内でブドウ糖になって吸収され、エネルギーとして利用されますが、砂糖は炭水化物よりも早くブドウ糖になるので、消化吸収が良く素早くエネルギーとして利用されます。
体内の中でも、思考や記憶をつかさどる脳はブドウ糖のみをエネルギー源としているため、ダイエットなどで極端なブドウ糖不足に陥ると集中力が切れたり、イライラしたり悲しくなったりと正常に機能しなくなることがあります。
集中して仕事の効率をUPさせたいとき、試験勉強で記憶力をUPさせたいときなどは、スイーツと砂糖入りのコーヒーが強い味方になってくれますよ。
また、疲れているときや読書し終わった後などに、甘いものをつまむと元気になるのでオススメです。





そもそも砂糖は何からできているかご存知ですか?
2種類あって、さとうきび、もしくはてん菜(サトウダイコン)から作られている天然の甘味料です。
圧搾機や遠心分離機を使い、原料糖から精製糖になり市場に売られています。
丁寧なろ過や不純物を取り除く作業によって白い砂糖になるので、漂白されているわけではないと知ると安心して使えるのではないでしょうか。
国連のWHO(世界保健機関)やFAO(国連食糧農業機関)も砂糖の安全について宣言しています。
また、砂糖の魅力は甘さだけでなく、食品を長持ちさせる「保存性」や粉物と一緒に溶かすとダマにしにくくなる「保水性」、ホイップクリームがきれいに泡立つ「気泡性」など、料理の様々な場面で重要な役割を果たしています。
化学調味料やよく分からない添加物に頼るよりも、天然食品の砂糖を上手に使いたいですね。
もちろん何事も食べ過ぎにはご注意です。





砂糖は精製過程によって様々な種類の砂糖になり、それぞれの特徴を活かした使い方をすると、料理の味もグッと上がります。
ここではスーパーに売られている主な砂糖をいくつかご紹介いたします。
真っ白でふんわりとした「上白糖」は、クセがない甘さなのでどんな料理やお菓子作りにも合うオールマイティーな砂糖と言えます。
黒っぽい砂糖の「黒糖」は、さとうきびの絞り汁を煮詰めて作られているのでコクや風味が強い砂糖です。肉や根菜類との相性がいいので煮物料理にぴったりです。また、お茶菓子に使われたり、沖縄料理にもよく使われているようです。
薄い茶色の「三温糖」は、上白糖とあまり成分が変わりませんが強い甘みが特徴です。この色と甘みは数回の加熱によってカラメル(キャラメル)成分が作られることによるものです。味が濃い目の煮物や佃煮に使うがオススメです。
真っ白でサラサラとした結晶の「グラニュー糖」は、クセがなくスッキリとした甘さなので、香りを楽しみたいコーヒーや紅茶、繊細な味わいのスイーツ作りにぴったりです。
私がよく使うのは茶色くサラサラとした「きび砂糖」です。
きび砂糖は精製途中の砂糖液をそのまま煮詰めて作られているので、精製されている上白糖や三温糖などに比べてミネラルが多く残っています。
どこか懐かしく優しいコクのさとうきびの風味が特徴ですが、クセがないのでどんな料理にも使えて重宝しています。







お菓子作りにはグラニュー糖や上白糖を使うことが多いですが、今回はスポンジにきび砂糖を加えて作る、懐かしく優しい甘さのショートケーキをご紹介いたします。
【材料】 22cm型1台
卵 3コ
きび砂糖 80g
薄力粉 90g
バター 15g
牛乳 大さじ1
生クリーム 200cc
砂糖 15g
苺 大粒5コ
バター(型に塗る用) 適宜
【作り方】
下準備:バターは溶かしておく。オーブン余熱170℃入れておく。
①ボウルに卵を入れ軽くほぐし、きび砂糖を半量入れ泡立てる。残りのきび砂糖も入れ、湯せんにかけながら白っぽくモコモコになるまで泡立てる。泡立て器から生地が落ちると跡が残るくらいの硬さまで泡立てる。始め高速で泡立て、最後は定速で泡立てキメを整える。この時の生地温度は45℃くらいが良いので、指を入れてお風呂より熱めに感じればオッケー。
②湯せんから外し、薄力粉を少し高めの位置から振るい落とし、ゴムベラで切り混ぜるように粉が見えなくなるまでよく混ぜる。生地にツヤが出てくると良い。
③溶かしバターと牛乳をゴムベラに沿わすように注ぎ入れ、よく混ぜる。
④型にバターを塗り、生地を流し込む。大きな気泡が出来ないよう、布巾の上に軽くトントンと落とし空気抜きをする。
⑤オーブン170℃で30分焼く。焼き上がったら冷ましてから、型から抜く。
⑥生クリームに砂糖を加えホイップする。デコレーションし易い硬さ8分立てにする。この時、ボソボソに泡立ててしまった応急処置用に、少し生クリームを取っておくと後で調整しやすいです。
⑦苺はヘタをとり、縦に3〜5mm幅にスライスする。スポンジ生地を二層に切り、一層目にホイップクリーム、苺を並べ、またホイップクリームを塗り、二層目の生地をのせる。
⑧天辺、側面とナッペしたら、苺を外側から花びらのように飾り付ける。中心にミントを飾る。
手作りのショートケーキはどこか特別で、幸せな気持ちにさせてくれると思います。
ぜひこの年末に作ってみてください。それでは良いお年を…。