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旅するように過ごすレストラン

都内からなら常磐自動車道三郷インターから車で約30分。ちょっと足を延ばすだけで、日帰りイタリアが味わえる。旅するように過ごすレストラン「さくら坂VIVACE」をご紹介します。


そのレストランは、街はずれにひっそりとたたずんでいる。

 


うっそうと、しなしながら品よく生い茂る緑の中に、和の風情さえ感じられる門がゲストを迎える。ところが、曲がりくねったアプロ―チをぬけると、そこには小さなかわいらしいイタリアが現れる。

 


ここは、さくら坂VIVACE(ビバーチェ)というイタリアンレストラン。イタリアで4年間料理の修業をしたオーナーと、寿司屋を営んできた父親がアイディアを出し合い、手を加えながら、元寿司屋のこの場所に小さなイタリアを造ってきた。

 


この小さなイタリアの下には、見渡す限りの田園風景。夏には緑、秋には黄金色のじゅうたんが広がる。そして、なんといっても気持ちがいいのが、ここを吹き渡る風……この庭が、景色と風が、そして料理が、うまく調和しながら、このレストランを演出している。ドアを開けると、見るからに新鮮そうな野菜たちがカウンターでお出迎え。値札が付いているところを見ると買って帰ることもできそうだ。窓の外にはテラス席、そしてその向こうには、田園風景。

 


ランチを注文すると、まずはさきほど出迎えてくれたミニトマトと「生」のとうもろこし。そしてもりもりのサラダと続く。そう、こちらのレストランの売りは、地元の新鮮な食材を生かした料理にある。どんなにシェフの腕が確かでも、それを活かせる素材がそろわなければ意味がない。ここには、どちらもそろっている。その日の野菜を見てメニューを決めるという。生産者の思いを感じるためにわざわざ農家に仕入れに行っていると聞けば、その食材に対する思いが伝わるだろう。

 


メーンのピッツァも野菜をふんだんに使い、体も心も浄化されるような気持ちでいただいた。そしてしめにはオリジナルにブレンドしたハーブティー。オーナーの後藤さんは、最初はそっけなかった農家さんとも、毎週畑に通うことで信頼関係を築いてきたという。後藤さんと話をしていると、野菜に対する愛情が、そして生産者に対する敬意がひしひしと伝わってくる。そして、もう一つ感じるのは、この場所に対する愛情である。

 


このレストランで食事をすると、食後のお茶やデザートはテラスをすすめられる。後藤さん自身も、初めは外で食事なんて……と思っていたそうだが、屋外での食事の気持ちよさに気づいたのはイタリア修業時代。あの気持ちよさをここでも味わってもらいたいと、ゲストには外でのティータイムをすすめているという。

 


言われてみれば、敷地のあちらこちらに椅子とテーブルが置いてある。石畳の先にある小さな離れにも、青空の下にも、レンガのアーチの向こうにも……わざわざテラス席を予約するゲストがいるのもうなずける。確かに、吹き抜ける風が心地よい。この気持ちよさをゲストにも存分に味わってほしいと、現在、カフェタイムの充実を図るべく、カフェ専用の厨房を建築中だった。パティシエも迎え、カフェメニューも増えるそうなので、待ち遠しい。後藤さんの夢は広がる。裏にはビニルハウスも作られていた。ハーブや野菜を増やし、収穫体験ができたら……と語ってくれた。すこしずつ夢を実現しながら、このレストランは進化を続けている。

 


ここの楽しみは食事だけではない。毎月第2日曜日に行っている「さくら坂メルカート(イタリア風青空市場)」もおすすめ。野菜はもちろん、手作り小物やパンなど、心のこもった商品が並ぶ。県外からメルカート目的でやってくるゲストもいるのだそう。また、ここはウエディングも行っている。着席で35名、立食なら50名は招待できるという。おいしいイタリアンに舌鼓を打ち、すがすがしい風に吹かれながら、永遠の愛を誓う……まるで小さなイタリアの村でウエディングしたかのような思い出のアルバムができるだろう。この場所で親しい友人に人生の門出を祝ってもらえたら、最高の1日になることはまちがいない。

 


レストランで食事もよし、メルカートで買い物を楽しむもよし、もちろんウェディングでも。野菜と甘いものをこよなく愛するオーナーが、笑顔がすてきなスタッフが、小さなイタリアでゲストを迎えてくれる。都内からなら常磐自動車道三郷インターから車で約30分。ちょっと足を延ばすだけで、日帰りイタリアが味わえる。そこに行ってみなければわからない空気感を、ぜひ、舌と心と肌で、感じてみてはいかがだろうか。

 

さくら坂VIVACE(ビバーチェ)
住所:茨城県守谷市板戸井1751-1
TEL:0297-48-2513
常磐自動車道谷和原インターより約15分
さくら坂VIVACE Official HP

 

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この記事を書いたライター

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