このコーナーは、美輪明宏さんの公式サイト「美輪明宏 麗人だより」の人気コーナー「本日の処方箋」から出張していただきました。美輪明宏さんからあなたへのメッセージをお届けします。
〜不幸と幸運の数〜
皆さんは、ご自身の日常をふりかえってみて、不運なことが多いですか?
それとも、幸運なことが多いでしょうか?
ある時、20代半ばの女性から、「何をやってもうまくいかない」と相談を受けたことがありました。
短大を卒業してもなかなか就職が決まらず、やっと入った会社も2年でリストラされた。
洋服を買った翌日に同じ服がセールで安くなっていた、などマイナスのことばかりを言うのです。
誰でも物事がうまくいかなければ、劣等感を感じるものですが、それが自分の不運によるものだと決め付けていたのです。
彼女の出来事を、私はこう言い換えました。
短大に行きたくても行けなかった人がいるのですからあなたは幸運ですし、高い洋服が買える経済力もある。
リストラされたということは、倒産寸前の会社なのですから、そのまま勤めていたら給料も貰えなくなり、共倒れになるでしょう。
こう考えれば、不運でもなんでもないのです。
不運だ、ついていないと思っていると、何もかもそういう出来事に思われてしまいます。
よく考えれば、運の強いラッキーな人なのにです。
誰でも、実は不運よりも幸運のほうが多いはずなのです。
だって、今ちゃんと生きてらっしゃるじゃあありませんか。
皆さんも、不運だと思う前に、幸運な出来事を数えてみましょう。
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