自己肯定感について書かれてある本がわりとよくベストセラーになっているので、今回は自己肯定感について簡単に解説したいと思います。本を買って読む手間が省けるかもしれませんよ。
<目次>
「私が私でよかった」と思えること=自己肯定感
自己肯定感って、自己啓発や心理学があれこれむずかしく定義していますが、ようするに「私が私でよかった」と思える気持ちのことです。
それが高いと幸せだし、低いと不幸だ、というのが、自己啓発や心理学の一般的な見解です。
がしかし、「私が私でよかった」と思えるか否か、という二択なんです、本当は。そういう気持ちが強いか弱いかではなく、「私が私でよかった」と思えるか否かの二択。
その中間なんていう答えは、じつは存在しないのです。
どうすれば「私が私でよかった」と思えるのか?
キルケゴールという哲学者は、「私が私でよかった」と思え「ない」気持ちのことを、端的に、絶望と言い表しました。言い方を変えると、「この私ではなく別の私になりたい」と思う気持ちのことを、彼は絶望と呼んだのです。
では、絶望状態を卒業する方法とは?
ひとつには、「悩む」ではなく「考える」をしよう、とキルケゴールは言います。
悩むというのは、同じところをグルグルと回ることです。たとえば「どうして私には彼氏ができないのだろう。ああ、彼氏がいる人がうらやましい」こういう思いをいつまでも持つことを悩むと言います。
他方、考えるとは、問いのサイズを適切にすることを言います。たとえば、彼氏を作ろうと思えばまずは男子と出会う場所に行かなくてはならないが、私にとってそれはどこか?という「問いのサイズ」にしてあげるのです。そしたら、自動的にそのあとのことを考え出すでしょう?
|
|
【この記事も読まれています】