

一度は秋の紅葉シーズンにゆっくりと京都を旅してみたい……そんなあこがれを持つ人は多いはず。ところが、やっとの思いで紅葉シーズンに訪れてみたら、どこもかしこも人、人、人……。せっかくの秋の京都、1か所くらいはゆっくりと観覧したいと思いませんか。そんな方におすすめするのが、今回ご紹介する白龍園という庭園です。
1日100人限定でゆったり観覧できる白龍園
白龍園は、京都市の左京区にあります。子供服の企画・製造・販売等を手掛ける青野株式会社の創業者である青野正一氏が完成させたすばらしい庭園です。最寄り駅は、出町柳駅から乗車できる叡山電車の二ノ瀬駅。こちらのお庭、1日限定100名という人数制限があるのです。どんなに紅葉が素晴らしい時期でもこの選ばれし100人だけが、この庭園に入り観覧することができるので混み合っていてゆっくり見られなかった、ということがありません。
こちらの庭園は、昔から霊域とされていた場所でしたが、いつしか荒れ果ててしまったそうです。この地に伝わる歴史伝説と信仰を知った青野氏が社員家族と地元のお手伝いの方の力を借り、山をよみがえらせ現在に至ります。
こちらの庭園の苔の美しさが、この山をよみがえらせた人々との長い年月を想像させます。
また、5つある東屋からのすばらしい眺めが、この庭園にかかわっていた人たちのこの地への愛情を感じさせます。祠や石段、橋や鳥居にいたるまで、青野氏自らと社員家族、地域の方々の復元というから驚きです。いまだに進化を続ける美しい庭をぜひご自分の目で確かめてみてください。
気をつけなくてはいけないのは、白龍園ではチケット販売をしていないということです。出町柳駅での販売になります。1日100枚、しかも1人に1枚しか販売しない当日限りのプレミアムチケットです。この白龍園、年に2回、桜の時期と紅葉の時期のみの公開で、その年の公開日はHPやFacebookで告知されますからチェックが必要です。ちなみに今年の公開日は10月14日(土)~12月3日(日)です。出町柳駅でのチケットの発売は8時30分からですが、100枚完売したら、その日の発売は終わりです。チャンスがその日だけという方は、早めに出町柳駅に向かいましょう。観覧時間も10時から12時30分(入場は12時まで)と制限されていますので、チケットを手に入れたからと言って、安心は禁物です。今年は、プレミアムツアーや事前予約観覧日も設置されていますが、好評につき多くの日がすでに埋まってしまっているそうです。
せっかくなので、二ノ瀬駅までの往復は叡山電車の「きらら」を使うことをお勧めします。窓が大きく、外をむいた座席は旅気分をさらに高めてくれるはず。HPできららの運行状況をチェックするのをお忘れなく。特に二ノ瀬駅から市原駅間は「もみじのトンネル」が見られます。白龍園観覧券とセットになったお得な叡山電車1日フリー乗車券の活用をオススメします。(白龍園観覧券のみでも発売有り)
足を延ばして、八瀬比叡山口でもみじの小路のライトアップを楽しむもよし、貴船でもみじ灯篭を楽しむもよし、鞍馬で温泉に入るという手も……秋の京都を紅葉と共に満喫してきてください。
出典:LiBzLIFE | “働く”も”楽しむ”も夢中になれる毎日を。