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2018年02月19日更新

なにもしていないことにイラっとする人、必読!「会社にいること、それが仕事?」

日本の"働き方"は、世界と比べればまだまだ遅れています。「働き方改革」や「プレミアムフライデー」なんて言葉もありますが実際にそれがどれくらい普及しているのかと言ったら…。最近の若者は幼少期からインターネットが身近だったためか、"やるべきことをやること"が大切だという思考回路ですね。だから若い社長の会社は結構フリーなスタイルなところも多いです。しかし、昔ながらの考えを持つオジさんたちはそうではない。"会社にいること、それが仕事"という考えの人もまだいるようです。今回は文筆家のひとみしょうさんが実体験も交えて"いるだけの人"にイラっとしない方法をご紹介してくれます。

今時、会社にいることが仕事……という人っているのか?と言えば、います。
とくに何十年と企業体質を変えなくても儲かり続けている会社(たとえば半官半民みたいな会社)とか、体質を変えることがよしとされていない会社は、「会社にいることが仕事」な人が今でもいるそうです。

「会社にいることが仕事」という上司が大勢いました

たとえば、ぼくは20代の前半から半ばくらいまで、大きな携帯電話会社の本社で、派遣社員として働いていました。
その頃はまだ、作詞家になりたくて師匠に(先生に)師事していたので、バイトがてら的に働いて、お金を得ていたのです。
元は国営の電話会社であったその会社には「会社にいることが仕事」という上司が大勢いました。
「会社にいることが仕事でも全然OKだよ~」と、社長が全社員に周知していました。
ときはiモードという言葉が生まれた頃。
iモードの設備を、1日もはやく全国に普及させることが、当時、この会社の使命でした。
なので、「やる気のない人は窓際にいてくれてOK。なにもしてくれなくてOK。なにもしなくても、入社当時に約束した出世のルートは約束するから」というようなことを、社長みずからが言っていました。
今でもこの会社には「なにもしないで、ただ会社にいるだけの人(そう見える人)」がいるそうです。
こういう会社は、国(総務省)の右手みたいなものだから、急に色気を出してやる気を出すと、官僚がいい顔をしないのかもしれません。

はやく買収が終わらないと、おれ、アル中になりそうだ

ほかにも、会社にいるのが仕事という人がいる会社があり、それはたとえば、買収される会社の社員。
買収が、企業のトップどうしの会談で決まったら、決まったとおりの条件で買収される日まで進んでいく……ゆえに、ヘンに色気を出して、新規の会社と取引してほしくないし、売上を上げて株価を上げたくないとか……企業買収をめぐるあれこれの要因ゆえ「朝出社したら、夕方までテキトーに時間を潰して、5時くらいにホワイトボードに『直帰』と書いて飲みに行く」そうです。
この人は「はやく買収が終わらないと、おれ、アル中になりそうだ」とぼやいていました。

「この人はなぜ、なにもしないでぼ~っとしているのだろう」

ということで、毎日忙しすぎて恋愛している暇もない人にとっては、まことに夢のような話をしました。
が、ぼくが見た限りにおいて、なにもしないのが仕事という人は、ちっとも幸せそうではありませんでした。
退屈さを我慢し、変化を嫌う村社会の頑固な長老のような上司に合わせることに苦心し、やがて我慢大会という名のレースが終わって定年退職したら、わりと早くにお亡くなりになられた方をふたり知っています。

仕事って、自分の知っている世界観だけで、かつ感情で論じてはいけないんだということを、彼らはぼくに教えてくれました。
会社に出てきてもなにもしていない人を見たら、きっとあなたはイラっとするはずです。
「こんなに忙しいのだから、手伝ってくれてもいいじゃない」とか、「忙しいの、見たらわかるのに、なぜ上司はうちの部署に派遣社員を寄こさないの?」などとイラっとするでしょう。

 

でも、イラっとされる側にも、血の通った人間くさい事情というものがあり、煮えくり返ったハラワタの温度を下げようと葛藤する気持ちがあり、言葉にならない苦痛や悔しさがあるのです。
「この人はなぜ、なにもしないでぼ~っとしているのだろう」わたしたちにできることは、せいぜい、こう自分に問いかけて、その答えを探すことくらいかもしれません。(ひとみしょう/文筆家)


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この記事を書いたライター

〜文筆家〜webに恋愛コラムを6000記事以上(ギネス級!)寄稿したweb恋愛コラムの第一人者。獲得PVもたぶんギネス級。コラムの受賞歴多数(小学館『Menjoy!』編集部より)。著書数冊(すべて電子書籍)。 FB Twitter
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