「女性活躍の推進」という標語が叫ばれて久しいですが、実態はどうなのでしょうか。今回はアラサー女子が転職に求めるべきことを紹介します。
女性活躍の実態
女性活躍推進法が施行されたことによって、女性社員を指導的立場に置く企業が増加しました。これは男性優位の職場に居心地の悪さを感じていた女性にとっては、絶好の機会なのかもしれません。しかし政府が掲げる数値目標をクリアするために、女性を管理職に昇進させている企業があるのも事実です。
転職でキャリアアップをしたい女性は、管理職に就いている女性の割合が高い企業であっても、それが女性社員が望んだ結果なのか、それとも数値目標をクリアさせるための結果なのかを見極めなければなりません。見極めるポイントは、子育てなどをしながらでも働ける柔軟な雇用システムがあるかどうかです。
その一方で、仕事を頑張り過ぎずにそこそこの働き方でいい、と考えているアラサー女性もいます。企業には労働生産性の向上を満たしたうえでの雇用システムの整備が求められているのです。
限定正社員がもたらすメリット
では、女性が就業しやすい雇用形態とは、どのような内容なのでしょうか。そのひとつとして挙げられるのが、勤務地や勤務時間を制限した雇用形態である「限定正社員」です。
限定正社員は給与水準がやや低くなるものの、多様な働き方ができるうえに、福利厚生も一般の正社員と同程度で受けられるというメリットがあります。企業のほうからしても、これまでの社会人経験で一定のスキルを身につけた人材を、抑えた賃金で安定的に確保できるというメリットがあるのです。
働くモチベーションを維持するために
このほか、転職先にテレワークを求める女性も増加しています。テレワークは、時間や場所にとらわれない勤務形態の代表格です。企業にとっては、子育てや在宅介護を担うことになった社員を継続して雇用できるというメリットがあります。
働きやすさは、働きがいにもつながります。転職活動では、企業に柔軟な働き方が浸透しているかどうかを重要視するようにしましょう。