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2021年04月26日更新

強い女性ってどんな女性?【ひとみしょうの余談ですみません】

強い女性ってどんな女性?【ひとみしょうの余談ですみません】

強い女性の象徴といえば、むかしは「肩パットの入ったジャケットを着ている女性」でした。もう30年も前のこと、バブル時代はそうだったのです。女性のニュースキャスターとかって、そういうファッションだったのです。

が、令和の今、コロナ禍の今は、「強さ」の定義が変わってきています。

今回は、強い女性とはどのような女性なのか、について、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。

強さの素(もと)

精神科医でもあった神谷美恵子さんの『生きがいについて』という本の冒頭に、次の一節があります。

 

<平穏無事なくらしにめぐまれている者にとっては思い浮かべることさえむつかしいかも知れないが、世のなかには、毎朝目がさめるとその目ざめるということがおそろしくてたまらないひとがあちこちにいる。ああ今日もまた一日を生きて行かなければならないのだという考えに打ちのめされ、起き出す力も出て来ないひとたちである>

 

この文章に感動する人は、「強さの素」を持っているように思います。

反対に、「思い浮かべることさえむつかしい」人は、みずからの中にある「弱さ」にまだ気づいておらず、よって、強さとはなにか、ということが、うまく理解できていないのではないでしょうか。

強さとは自分の弱さを正直に表に出せること

強さとは、自分の弱さを正直に表に出せることです。

たとえば、コロナ禍以前の社会において「いい彼氏」とか「理想の彼氏」というのは、学歴よく、ルックスよく、稼ぎよく、といった「条件」で語られていました。そこに、たまに「やさしい人」とか「おもしろい人」といった内面が加わっていました。

ようするに、外見も内面も「映える」彼氏が「いい彼氏」でした。

しかし、コロナ禍によって、自分と向き合う膨大な時間を手にしてしまったわたしたちは、そういった「条件」が、本当にいいのか? それで本当に幸せなのか? という問題に直面しました。

あえて「わたしたち」と書いていますが、もちろん直面しなかった人もいると思います。

がしかし、コロナ禍以前より「本当のこと」に気づいた人は、おそらく増えているのではないかと、ぼくは思います。

すなわち、「他者より条件のいい物件を手にしていること」とか「自分をより大きく見せること」といったコロナ禍以前の社会が「いい」としていた価値観が、いまや「それほどいいと思えなくなっている」。

男も同じです

強い女性ってどんな女性?【ひとみしょうの余談ですみません】

それより、自分のなかの弱さと向き合い、それを自他に隠すことなく、すっと表に出すほうが価値がある、というか、そういうことをしている人がまぶしく見える、かっこいい、うらやましい――そういった機運が世の中に生まれてきているように思います。

このことは男性も女性も同じです。

男だって、肩パットのあるスーツを着て、ブランドものの時計をつけて、自分を「大きく」見せる時代がありました。「無駄に」権力とお金を持ちたがる人は今でもいますが、かつてのほうが多かったように思います。「無駄」を求めない男は、男社会からへんな目で見られていたのです。

――飛び込み営業行けばお金が稼げるのに、どうして行かないの? みたいな。

――きみ、金儲けに興味ないの? 変わってるなあ、とか。

恋愛をとおしてわたしたちがなにかを学んでいるとすれば

恋愛をとおしてわたしたちがなにかを学んでいるとすれば、それは「自分が自分であることとはどういうことか」についてです。言い方を換えるなら、「自分は自分を生きるしかないけれど、でも、そこにおいて、他者とどう交われば豊かな恋愛(人生)になるのか」ということです。

そのひとつの答えは、あきらかに「自分の弱さと向き合い、それを認めたうえで、他者の弱さも<聞く>こと」ではないでしょうか。

他者の弱さを、心の耳で、すなわち心耳で、聴くことができること。これが「強さ」ではないかと思うのです。

 

※参考 神谷美恵子『生きがいについて』みすず書房(2004)

 

ひとみしょう(作家/日本自殺予防学会会員)

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この記事を書いたライター

〜文筆家〜webに恋愛コラムを6000記事以上(ギネス級!)寄稿したweb恋愛コラムの第一人者。獲得PVもたぶんギネス級。コラムの受賞歴多数(小学館『Menjoy!』編集部より)。著書数冊(すべて電子書籍)。哲学者キルケゴールの「不安」や「寂しさ」を20〜30代女性に向けて極限までわかりやすくかみ砕いた「恋愛と人生」の指南書、『自分を愛する方法』を2020年8月中旬発売 FB Twitter
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