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【女子のばんそうこう】女の客・女の趣味〜私たちはただのミーハー?

女子のばんそうこう

 

何となく当たり前に感じていた空気や物言いが、時代の変化と共に「ん?ちょっと待てよ」とひっかかるようになることはたくさんある。

そのひとつが「女の観客」「女の趣味」にまつわるあれこれで、ときおり炎上とまではいかずともボヤのようにあちこちで煙が上がり、くすぶっている。

 

映画の話などでよく見られるのだけど、女性客が多数詰めかけるような作品に関して、男性客や愛好家、あまつさえ作り手自らが「女性ファンばっかりで(苦笑)」「この映画の良さが本当に分かるのか?」「届けたいところに届きづらい」というようなことを言ったりするアレ。

特に、出演陣に人気アイドルや俳優がいる場合、そのファン層がドッと押し寄せることがよくあるが、そうなるとその「苦笑」の空気はよりくっきりとしてくる。ちなみに男ばかりだと決してそういう「苦笑」は起きない。何なら男性が多いと「真に良さが分かる人たちが来てくれたぜ!」ってなる空気すらある。

 

これは映画やライブ、観劇などのエンタメ産業のみならず、スポーツ観戦でもフィットネスでも文化芸術の場でも言われがちなことだけど、よく考えたら失礼な話じゃないだろうか。普段あれだけ「女性客ウェルカム!」を標榜していながら、実際にその割合が多くなると「真に求める層じゃない…」みたいなの、いったい何なん?

 

女の動機はミーハーで感性はゆるふわ。イケメンのファンたちは彼の顔しか観てないので作品の中身などどうでもいい。ゆえに「女の観客はそのコンテンツの真の理解者・探究者ではない」という根強い勘違いは、そろそろ本気でやめて欲しい。

例えば「客が女性ばかりで、その雰囲気に気おくれがする」という男性の気持ちなら分かる。逆の立場(男ばかりの場に少数派として参加する)だったらそうだよねって思う。でもそれを一足飛びに「ミーハーな客ばかり」とか「女客だけだと正しい理解や評価がされない」に変換するのは見当違い過ぎるってことだ。

 

「女には理解できない」と言う人たちは、各ジャンルにおける女性ファンや愛好家たちの貪欲かつ真摯な吸収力と咀嚼力をご存知ないのだろう。彼女たちは推しの顔だけ観に行ってるわけではない。推しを知り尽くしているがゆえの細かな感想や冷静な分析。作品の背景や製作者についての知識。関連文献へもどんどん手を広げる意欲。そういう深堀りと「○○くんの顔がいい!」というワーキャーは完全に両立してるのだよ。

 

とはいえ実は私自身もかつて「男だけが理解できるものを理解できるワタシ」に悦に入ってた時期がある。私は東映のやくざ映画「仁義なき戦い」シリーズが大好きなのだが、確かに「女で好きな人初めて会った!」と男たちに言われるのが嬉しかった。それは同時に「そのへんの女子は理解できないだろう」という謎の優越感と一体だった。いま思えばとんだ見くびりだし、「女=二流の鑑賞者」という固定概念のあらわれだった。よくよく周りを見れば「仁義」の話を語り合ってるのは主に女友達だし、うちの夫などは「ああいうのちょっと苦手…」と言う。つまり、実際は男女の棲み分けなんて無い。かつては「男の世界!」って狙いで作られたものかもしれないが、結局は性別ではなく個々の趣味の違いに過ぎないのだ。

 

【女子のばんそうこう】女の客・女の趣味〜私たちはただのミーハー?

 

私が見る範囲だと、あらゆる劇場、映画館、フィットネスではいずれも女性が圧倒的多数だ。なぜだろうといつも考えるのだが、もしかしたら女性の方が好奇心旺盛でフットワークが軽く、変な壁や抵抗が少ないのかもしれない。「これ好き!」が多くてストレート。そしてその「好き」をたくさん抱えることをいとわず、それをどんどん人と共有してゆく。男は違う、とはもちろん思わない。ただ、コンテンツや体験の受け手としての女性の良さは、もっと尊重されるべきだと思う。男よりいい客だと思えということじゃない。男より劣る客だと決めつけないでくれってだけだ。

 

あ、あとね、「女のいっぷう変わった趣味は間違いなくつきあってた男の影響」というくだらん考察もいい加減やめて欲しいよね。ソロキャンプに行こうとハーレーを走らせようと戦車や重機に詳しかろうと、それは私たちが選んだ個人の大事な「好きなもの」。女は「男が真に楽しむべきもののおこぼれで浅く遊ぶみそっかす」ではないよ。「男にしか理解できない男の世界」という概念は確かにロマンだ。でももう、そういう聖域は拓かれ耕され、みんなが楽しむ場所になったと思ってもいいんじゃないかな。

 

 

今日のおたより

初めて読んだ時にもっと早く出会いたかったなーと思った女子ばんです。いつも共感ですが、今日(昨日ですかね?)の記事すごくわかる!と思いました。

結婚願望が強すぎて、夫をたてる妻、義父母を大事にする妻に憧れありましたが、いらなかったですね。夫を怒らせると面倒なんで従ってますが、それが助長させていると反省もしたり。

人間としての優しさ、一番大切ですね。私も周り見ながら時々、反省したりしなかったりです。夫や義母に「神経質過ぎるからそんなふうに悪い結果になるんだ」と一番凹んでる時に言われて、言い返せなかったこと今も悔しくって。なかなか、義父母は考え方明治時代で、夫も義父母イズムをばっちり引き継いでて、嫁は立場下なんだよなーんて、嫌なこと言われても私が悪いよね、ごめんねって言っちゃう自分やめたいです。いつかみてろよって思ってしまう自分も情けないです。良い奥さんでいたいって気持ちも良いですが、それで自分を殺すのは違うよなって思います。

ちなみに、夫はよく、だからバチがあたったんだ、とも言います。聞く度違和感もってて、女子ばんみて、私の言葉にできない考えを言葉にしてくださってる!と感激でした。長々すみません!次回も楽しみにしています!(ハナコ)

 

ハナコさんおたよりありがとうございます!「結婚する時いること、いらないこと。」の記事に共感してくれてうれしいです。

それこそ明治時代じゃあるまいし、夫や婚家との間に上下関係なんてあるわけもない現代です。周りがその旧いイズムを引きずっているのはさぞやつらく面倒なことでしょう…。でももう「いい妻いい嫁」の役割からは降りていいんじゃないかな。皆に「は??」って顔をされてもいいので、どんどん「私は私」を主張しちゃいましょうよ。ハナコさんにバチをあてる人なんていないし、偉そうにしていい人もいない。家族を変えるのは難しいけど「ああ、この嫁は我らの価値観には従わないし言うこと聞かないんだな…」ってなれば、空気は少し変わっていくかもしれません。幸も不幸も自分が決める。「いつか」はきっと、今ですね!(あゆみ)

 

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この記事を書いたライター

広告会社コピーライターからなぜかダンサーに転身、その後IT企業でライター&クリエイティブディレクターとして勤務。共同購入「ギャザリング」やブランド買い取り「ブランディア」の名づけ親。2000年から「広野ゆうな」のペンネームでメルマガやブログを書き続け、ごく一部でコアな人気を博す。現在はフリーでライティング、ネーミング、コピー、コラム、振付など手がける。Blog: 「フーテンひぐらし」 Twitter: @HironoYuna
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