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【女子のばんそうこう】ヤツに負けるな〜スイーツ売り場で見た光景〜

女子のばんそうこう

 

あけましておめでとうございます正月休みが短い!!!…うっかり心の声が表に出ましたが今年もやってゆきましょう。よろしくお願いします。

 

去年の暮れ、ある夕方のことです。私は某商業施設のスイーツ売り場におりました。クリスマス目前でフロアはかなり混雑しており、買い物客(8割が女性)がそれぞれのショーケースを真剣に吟味していました。

私も大勢の女性に混じって目の前の限定スイーツを眺めていたところ、ショーケースと私たちの間のほんのわずかな隙間を縫って男性が横切ったのです。「縫って」と書いたけど実際は身をかわすような素振りは一切なく、むしろほぼ隙間のない空間に強引に割り込んで強行突破してゆく感じでした。多分「群がってる客が邪魔くせえから俺は最前で眺めながら横断したい」みたいな意図でしょう。

 

当然そこにいる客(すべて女性でした)にはあからさまにぶつかります。私も肩にドン!と衝撃を受けました。でも混んでる場所の慣いとして当たった瞬間、自らよけました。目も商品を見ていたし「なんか大柄な男が内角をエライことえぐってきたな…無礼だな」程度でとどまりました。ところが私の横にいた女性は位置が悪かったのかその男とまともにドスン!と衝突したのです。

思わず横を見ました。小柄な彼女と180cmをゆうに超えるガタイのいい男はドラマのように一瞬見つめ合い、女性が「何してるんですか」と言ったように聞こえました。私は「あ、知り合い同士がバッタリしたのか」と思ったのですがそうではなかった。女性はその男を見上げたまま冷静に、しかしはっきりと怒っていたのです。一体何なんだ、そんなふうに歩くな、ぶつかってくるなと(実際には丁寧語で)。

 

男をよく見ると、ガタイがいいだけでなくかなりのコワモテでした。うわ、この女性勇気ある…!と驚きました。

彼はここに至るまでにも女をなぎ倒しながら歩き続け、でも誰からも何も言われることなく意のままに進めてたんでしょう。恐らくこの日だけでなくこれまでの生活でも。だからこんな小柄な女性が自分に真正面から抗議してくるなんて完全に予想外。なので第一声は「きっ、気づかなかったんだから仕方ないだろっ」でした。明らかにちょっとうろたえてた(いや気づかないわけないだろー)。

ところが周りが2人に注目し始め、ナメてた相手に真正面から怒られたことにじわじわと腹が立ってきた様子。その場から遠ざかりながら、でも首はこちらに向いたまま、「何やお前ふざけんな!!」だんだんと声のボリュームを上げ、最後はすごんで大声で「ナメてんじゃねえぞッ!!」の捨てゼリフで隣のマカロン屋に移動してゆきました。

 

「だ、ダセぇ…」

 

私は強くそう思いました。おそらく周りにいた人々も同じ感想だったと思います。強そうな男が乱暴な行為を知らん女性に怒られた挙句、格好がつかないもんだからドスをきかせて派手にすごんでみせる。格好がつくどころか最高に格好悪い。その女性は最後まで平静で、言い返すこともありませんでした。「あんな男にマカロンを贈られるひとは気の毒だな」と余計なことを思いました。イカツい人は優しくなければならない。そのガタイを弱い者をはじき飛ばすために駆使し、デカい声を恫喝に使ってどうする。本当に強い者はそんなことはしねえ。マ・ドンソクを見てみろ。

 

【女子のばんそうこう】ヤツに負けるな〜スイーツ売り場で見た光景〜

 

ほんの一瞬の出来事でしたが、なんというか「社会の縮図みたいだ…」と私は思ったのです。実際には秀でていないのに、体力腕力権力の強さ、声の大きさ、または既得権益を手に己の優位性を誇り、我が物顔に歩くヤツ。弱い者にぶつかってなぎ倒そうが足を踏もうが知ったこっちゃない。ぶつかられた方はそれが日常茶飯事だし反撃するととても怖いので諦めて黙ってる。そんな中で勇気ある者が黙ることなく「痛い、ふざけんな」と真正面から抗議する。でも味方は現れず、逆上したそいつに大声で脅される。ハイリスク、ノーリターン。

 

それでも私はなるべく頑張ってあの女性のようでいたい、と思いました。身をかわすのばかり上手になるのはあまりよくないと。

もちろんリアルに「殴られたら殴り返せ」という意味ではありません。昨今の事件を見てると、それやるとほんとに命の危険がある。

そうではなく、こちらをナメてかかってないがしろにする奴らや、「女だし」「声が小さいし」というだけで勝手に能力が劣ってると決めつけてはしっこに寄せようとする奴ら。そんな奴らにおとなしく従う必要もなければ「そうか…私はでしゃばってはいけないのか」などと学ぶ必要もない!ということです。

 

日常生活、彼らがコワモテな外見で登場することはほとんどない。むしろ優しげに、いかにもあなたのことを考えています的な気づかいのポーズで近づいてきます。そしてこちらの人格を無視して「君らは弱いのだから、まあおとなしく引っ込んでた方が身のためよ」などと言ってきます。そして勝手に社会のすみっこを歩かされる。そんな時はきちんと相手の目を見て「まっぴらごめんだ」と言いたい。物理的に反撃しなくても、心にゃいつでもボクシンググローブ。無礼なヤツには毅然としていたい。2022年、私たちはできるだけ堂々と真ん中を歩いてゆきましょうね。

 

 

今日は下におたよりあります!

 

 

今日のおたより

わかる。めっさわかる。わかり過ぎるほどわかる!!

自分が若かった頃「おばさんは若いわたしに嫉妬してるはず」と思ってた自分が恥ずかしい。だって、おばさんになったわたしが全然、これっぽっちも、露ほども、若い女の子を呪う気持ちにならないから!むしろ、わたしと同じ辛い思いをしないでほしい、というか積極的に守りたい。なんなら盾になりましょう!とまで思うから。

でも、おばさんや老女が若い女に嫉妬するっていう謎の定説、多いですよね。なに?あれ。妄想?願望?古くは白雪姫とかシンデレラくらいからじゃないか?子どもの頃からあんな本読ませて、今思えば洗脳だわ。まじでやめてほしい。

歳を取った女が若い女に嫉妬する可能性が、ないとは言わない。でもそれは、たぶん年寄りの女が迫害を受けてたからではないか。

それは歳を取った女に唾を吐きかける男や世間が悪いんだけど、構造をよく理解できない状況に追いやられていたら、もしかしたら若い女への嫉妬という形で表面化することもあったかもしれない。でも、わたしやわたしの周りの女性で、小娘になんて負けない!とか息巻いてる人はいない。

同じ風に考えている人がいる!と思って嬉しくなって駄文を書き連ねてしまいました。またコラムを楽しみにしております。(ちびろ)

 

ちびろさんこんにちは!「本当に『BBAは若い女に嫉妬する』のか?」を読んでのおたより、ありがとうございます。いやー、たくさん共感して頂いてうれしいです。ですよね、ですよねーーー(と酒をつぐ)。

おっしゃる通り、昔話には「若く美しい女に嫉妬し、亡き者にしようとする女」がよく出てきますよね。それらはみーんな若さと美しさを失った魔女的な存在。あれは「そう仕組まれたもの」だったんだなあと今なら分かります。年をとった女は枯れて無害な「いいおばあさん」でないと評価されない。勘弁してくれーって感じです。ほんと、女と女で争うほどヒマじゃない。むしろスクラム組んで荒波を越えてゆきたい我らですよね…。(あゆみ)

 

 

こんにちは!11/11の投稿を拝見致しました。ヤバい、今の私に近い!と超共感!沼る男のヤバさは経験した事がある人だからこそ分かる事ですよね、、

断ち切らないといけないけど彼らの持つ女を満たす魔力は半端なくて。もう他の男の人では満足できない!っていう頭になっちゃうんですよね、オソロシイ。

でも彼らが持っているのは魔力で案外人としての厚みはどれほどあるのかと考えたら?ってなる事が多い気がします。まあ、それも冷静になれた今だから言えることですが。楽しむ程度なら沼にハマるのも良いのかなと思いつつ気付いたら引き返せないところまで来ていたということにならない様にしたいです。本当に恐ろしいです( ;  ; )(ぴーちゃん)

 

ぴーちゃんこんにちは!「バンドマンでバーテンダーの沼男子を好きになった。〜おたよりから」を読んでのおたより、ありがとうございます!そうか、共感しちゃいましたかー。

「めちゃくちゃモテる」「カリスマ性がある」「才能がある」という男性(それぞれ微妙に違うのでいっしょくたにしてはいけないけど)に惹かれてしまうと、次ももうそういうタイプじゃないと恋できない…みたいになる女性も少なくないですよね。でも自覚があるというのはとてもよいことだと思います!いばらの道を歩かない恋を…ぜひ…!(あゆみ)

 

「女子のばんそうこう」にお便りください!

コラムに対するご感想、ご意見、共感、お悩み、相談、私の恋愛事情、男について女について、こんどうあゆみへのメッセージ…どんなことでもOKですのでお気軽にどうぞ!
(おたよりは掲載する場合もありますのでペンネームを添えて下さいね)

 

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この記事を書いたライター

広告会社コピーライターからなぜかダンサーに転身、その後IT企業でライター&クリエイティブディレクターとして勤務。共同購入「ギャザリング」やブランド買い取り「ブランディア」の名づけ親。2000年から「広野ゆうな」のペンネームでメルマガやブログを書き続け、ごく一部でコアな人気を博す。現在はフリーでライティング、ネーミング、コピー、コラム、振付など手がける。Blog: 「フーテンひぐらし」 Twitter: @HironoYuna
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