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【女子のばんそうこう】「はるか年上の女たち」はいいぞ。

女子のばんそうこう

 

みなさんには「MYファッションアイコン」的な人物はいますか?服や髪型やスタイルの目標にしている人、「こうなりたい」という憧れの人です。

なぜそんなことを聞くかというと、私自身が「アイコン迷子」だからなんですよ。

 

もちろん「お手本の人物がいないと生きてゆけない!」なんてこたありません。誰かと同じになりたいとまでは思わないけど、ちょっと欲しいんですよ。自分の服や髪型が迷走して何をどう身にまとえばいいか分からなくなった時、眺めてニュアンスを参考にできるような誰かが。

 

思えば私は雑誌黄金時代に育ってきました。20〜30代にはその時々の大人気ファッション誌が中心になって流行を発信していたし、専属モデルたちはまさに同世代のファッションアイコンになってた。JJ、CanCam、ViViなどの「赤文字系」と呼ばれる雑誌の影響力とかすごかったもんなあの頃…。ちなみに私はちょっと外国人ぽいスタイルを提案してた「GLAMOROUS」という雑誌が大好きでした。

ファッション誌は今でもあるけれど、インターネットが発達しライフスタイルや嗜好が多様化したいま、かつての教科書的な存在感はなくなりましたよね。「お手本になりそうな何か」はあまりにも多岐に散らばりすぎてよく分からなくなった。自分が年を取ってきたというのも大きな要因で、なんかこう「同世代でニュアンスを参考にしたいひと」を見失ったのであります。

 

誰もが思い浮かべる「憧れアラフィフアイコン」といえば石田ゆり子さん。でも一強すぎて他がパッと思いつかない(もちろん細かな界隈を見てゆけばたくさんいるのですが)。彼女の醸し出すふわりと柔らかくたおやかな雰囲気が素敵なのは確か。でも自分とは違いすぎて何の参考にもならんのです。

とくに本邦において、若くない女たちに求められる雰囲気とは「柔らかく」「でしゃばらず」「母性や優しさを感じさせる」ものであることが多く、それを踏襲しないアグレッシブ方向に行こうとすると風当たりが強かったりします。まあ世間にどう思われてもどーでもいいんですけど、そういう理由もあってか「カッケェ!!」みたいなアラフィフはなかなか見つからないんですよね。その年代だとおのずと海外の女たちを眺めてしまう。「オーシャンズ8」のケイト・ブランシェットとか最高です。まあかけ離れ過ぎて参考にはならないんだけど(笑)

 

【女子のばんそうこう】「はるか年上の女たち」はいいぞ。

 

若さに価値を求めがちな日本で「おねえさん」から「おばさん」に(素敵な感じで)移行してゆくのはすごく難しいし、アラフィフは心身共に過渡期で色々定まらないのかもなあ。だって自分自身がそうだもん。

 

しかしアラウンド70になると、我が道をゆく格好いい女たちががぜん増えてくるので見てて楽しいです。インスタでもグレイヘアや白髪を強みとして、モードっぽかったりカラフルで自由だったりするファッションアイコンが国内海外問わず見つかります。だから私がいまいちばん見てるのは、自分よりも20歳以上年上の女たちの姿だったりします。

 

シニアと呼ばれる年齢になると、あらゆるしがらみから解き放たれて自分らしさを全開にしやすくなるのかもしれない。それはファッションに限らず、ライフスタイルでも同じです。

私はBSPで放送していた「カールさんとティーナさんの古民家村だより」という番組が大好きなのですが、その中に金井さんという女性が登場します。東京で経営者だった金井さんは現在70代。新潟の豪雪地帯に再生された古民家に移住し、それまでとは180度違う暮らしを送っています。仕事漬けの日々で三食外食も珍しくなかった彼女が畑仕事をし、とれた野菜でごはんをつくる。近所の女性たち(元気な90歳!)と連れ立って季節の美味しい食材をとりに山をめぐる。でも隠居感はゼロ。毎日が挑戦の連続ゆえとても楽しそうで、むしろ年々若返ってるんでは?と思うくらいです。

 

アグレッシブでカラフルな女性にしろ、新しいライフスタイルを楽しむ女性にしろ、自分よりはるか上の女たちの生き生きした姿を見るのは精神衛生上とてもいいもんです。年を取るのが怖くなくなるどころか「年を取れば取るほど面白いことが待ってるっぽいぞ!」とわくわくしてきます。

 

同世代のアイコンはまだ見つからないけど、大先輩たちのアイコンはたくさん見つかる。これはこれでいいことだなと思います。アラサー読者の皆さんにとってははるか彼方の未来だと思うけどね。

でももしちょっと疲れちゃったり、誰かと比べてコンプレックスに陥ったりしたら、自分より10〜20歳上の元気な女たちを見てみるといいのかもしれません。それは未来のあなたの姿かもしれないから。

 

女の人生はまだまだ続くし、若くなくなってからの人生が意外と長い。それを余生ではなく「本番」と捉えるなら、楽しみにしてた方がいいでしょ?「若さを失わないために」よりも「楽しく年を重ねるために」のアイコンを見つけるの、おすすめです。

 

 

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この記事を書いたライター

広告会社コピーライターからなぜかダンサーに転身、その後IT企業でライター&クリエイティブディレクターとして勤務。共同購入「ギャザリング」やブランド買い取り「ブランディア」の名づけ親。2000年から「広野ゆうな」のペンネームでメルマガやブログを書き続け、ごく一部でコアな人気を博す。現在はフリーでライティング、ネーミング、コピー、コラム、振付など手がける。Blog: 「フーテンひぐらし」 Twitter: @HironoYuna