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【女子のばんそうこう】「ナンパ」の背景にあるもの〜おたよりから

女子のばんそうこう

 

男の人からされるナンパが不快です。

知らない人(男女年齢問わず)から声をかけられるだけでも怖いのに、男の人から勝手に性の対象にされてその目的を隠しもせず声かけられることが怖くて、こんなに女の人は怖い思いしないといけないかと悲しいです。それを男の人はナンパされるんだからいいとか、ナンパ断られたらブスと言ってきたり、勝手に性対象にされて評価されるのが気持ち悪くてしょうがない。この気持ち男性にはなぜ伝わらないのでしょうか。(おたま)

 

みなさんこんにちは!今日はおたよりからのスタートです。おたまさんありがとうございます。

さてこの問題。「分かる!!」「ナンパしてくる女もいるよ」「私はそこまで嫌じゃないけど」…みなさん思うことは色々だと思います。もちろん女からの声かけもあるし、ナンパで出会い幸せになったカップルもいます。あまりにレイヤーが多いので「ナンパは是か非か」という話は今回しません。でもおたまさんのおたよりは本当にその通りだと思うし、とても本質的なところを突いていると思うので、それぞれのキーワードについて読み解いていきたいと思います。

 

★怖い思いをすること

意識的にしろ無意識にしろ、女は男が思うより遥かに強く「男への根本恐怖」を持ってます。体格や腕力の差による「本気の悪意を出されたらかなわない」という恐怖。夜道で前を歩く女性に早足で去られた経験のある男性、結構多いのでは。「自意識過剰だ」「俺が悪人だと思うなんて失礼だ」と腹を立てる人もいるけどこればかりは仕方ない。「夜道で男が背後に迫る」「知らない男に急に声をかけられる」は、男が想像する100倍は怖いのです。

 

なぜなら女は幼少期から頻繁に怖い目に遭っているから。暗がりで見知らぬ男に声をかけられたり腕を引っ張られて連れて行かれそうになったり、まさに生命の危険が伴う恐怖。変質者、盗撮、痴漢、ぶつかり男も日常茶飯事。

だから「ほとんどの男はマトモ」と言われて「分かるよ」と頷いてはみても経験がそれを否定するのです。「気軽なナンパと性犯罪を一緒にするな」と言われるかもしれませんが、話しかけられた時点でその区別はつかない。男が思うより「女として生きるこの世界」は危険でいっぱい。男性がそれを前提にしてくれたらありがたいと思うのです。(何らかの被害に遭うとなぜか女の落ち度を問われるしね…)

 

★勝手に対象にされ評価されること

「女は男に見そめられ求められてナンボ」という通念は令和の今も根強くあります。男をそそる性的な魅力を評価されるんだからいいじゃないか!という反応もね。

確かに「求められたい」「性的魅力を評価されたい」と思っている女性だっている。でも、見ず知らずの男に勝手に評価されるのは話が別なんですよ。男サイドの「評価されてるんだからいいだろう」との齟齬はけっこうデカい。

なぜ見知らぬ女を狩りの獲物みたいに扱うのか。なぜ飲み屋にいる赤の他人を無料ホステスだと思うのか。なぜ男だけの会に「華を添える」ためだけに女を呼ぶのか。「女はイージーに声をかけて酒の肴やひとときの慰みにしてもいい」という思い上がりは迷惑なだけ。女はひらひら泳いでる観賞用熱帯魚じゃないんだよ。

 

あと、女への容姿ジャッジがおおっぴらに許されるという自信も謎(まあ異性の品評は誰だってやるから仲間内でひっそりやる分にはいいけど)。

先日路上で客引きと男性が「キャバクラいかがっすか?」「ブスじゃないだろーな?」と大声でやりとりしてるのを聞いて改めて「公に許されてる感すげーな!」って思ったんですよね。第一声が「可愛い子いる?」じゃなく「ブスいねーだろうな?」ってとこもすごい。自分の容姿は棚に上げるのが当然なとこも。

【女子のばんそうこう】「ナンパ」の背景にあるもの〜おたよりから

私も過去に色々なナンパに遭遇してきて、そのつど適当にあしらって身内や友人に話してネタにしてました。ネタにできるならまだいい。楽しく飲んでるとこに強引に絡まれたり、断ったら「ブス!」て言われたり、いきなり「2万でどう」って言われたり、思い返せば内心傷ついたり恐怖や怒りを感じたりしてたこと多いよな…と気づきます。そして不快じゃなかったナンパは「いきなり声をかけて申し訳ないけど、あなたと知り合いたいです」という姿勢が相手にあった時でしたね。

 

だから男女問わず、みんなが分かっていなくちゃと思うのです。一般的に「大したことない」「あしらえばいい」とされてるレベルのことも、遭遇した当人には大きな不快・恐怖・傷だったりすること。それを他人が揶揄してはいけないこと。当人も「あしらう」ことに慣れる必要などなく、嫌な気持ちはハッキリと表明していいってこと。

 

そしてもし素敵だなと思う人と知り合いたければ、人間同士として最低限の礼儀をつくすこと。不意の出会いも関わりも、相手を尊重することさえできればさほど悪いものにはならないはず、たぶん。

 

 

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この記事を書いたライター

広告会社コピーライターからなぜかダンサーに転身、その後IT企業でライター&クリエイティブディレクターとして勤務。共同購入「ギャザリング」やブランド買い取り「ブランディア」の名づけ親。2000年から「広野ゆうな」のペンネームでメルマガやブログを書き続け、ごく一部でコアな人気を博す。現在はフリーでライティング、ネーミング、コピー、コラム、振付など手がける。Blog: 「フーテンひぐらし」 Twitter: @HironoYuna