大人女子のためのWebメディア
検索

【女子のばんそうこう】自分を責めるな!読めば力と勇気がわく本

女子のばんそうこう

 

自粛期間が続いた去年、おうち時間のいま読みたい「女子の滋養になる本」というコラムでおすすめ本を紹介しました。今回は久しぶりに第二弾をお届けしようと思います。今回は「女子が自分を責めなくて済む本」を選んでみました。

 

あえて主語をでっかくしますが「女たちは真面目すぎ、悪く言うと自罰的」だと時々感じます。でもそれは社会がそうさせたのだと思ってる。モテるため、嫌われないため、幸せになるため、キレイになるため、結婚するため、よきママになるため…あらゆる場で「もっとこうすべき」をシャワーのように浴び続けた結果、女たちは「自分がああすればよかった」「私さえ我慢すれば」「まだ自分磨きが足りないのだ」と省みて自分を責める癖がついてたりします。

自分が直すべき部分ってのは確かにあるよ。でもどれもこれも自分のせいではないぞ。そこであなたが黙って微笑んだり、ごめんなさいしたり、無理したりする必要はない。まずは立ってる土台が傾いてることを知ろう。社会や慣習のおかしさに気づこう。そして「怒られる役」「笑ってやりすごす役」「人に合わせる役」からは降りちゃおうぜ。

これから紹介する本に直接そう書いてあるわけではないけれど、そういう気持ちになることは保証します。どれも読みやすいですよ。

 

★「エイリアンは黙らない」チョーヒカル

93年生まれのペイントアーティスト・チョーさんによるエッセイ。帯にはこうある。「みんなと同じになれないけど、それの何がいけないの?」

女子の日常で感じるモヤモヤに向き合い、ぶつかって迷いながらも自分の気持ちを綴るチョーさんの言葉は世代を問わない共感がめちゃくちゃにあって、切なさと共にうんうん頷きながら読んでしまう。「女ってこうでしょ」にカチンときたり「美しさ」の基準に振り回されたり。体型、ネイル、うで毛、親、自撮り、国籍、嫉妬心。ここにいるのは他ならぬ私だ…そう思って胸がキュッとなる。そんな私たちの肩をガシッと抱いて伴走してくれるような本。アラサー読者には特におすすめ。

 

★「マチズモを削り取れ」武田砂鉄

マチズモとは「男性優位主義」のこと。担当編集者Kさん(女性)が日常感じる様々な違和感や怒りから毎回テーマを設定し、それを著者の武田さん(男性)が調査し考察するかたちをとっている。

ここで取り上げられることは私たちにとって当たり前の光景。夜道を歩く。電車に乗る。トイレで用をたす。男女でする会話。ベビーカー。会社の人事。披露宴。飲み屋。でもそこで起こる「よくある」ことがいかに男性に都合よくできており、マチズモに満ち満ちてることか!という内容。女性にとってはムカつく「あるある」なんだけど、とにかくKさんの怒りも武田さんの考察もキレがよいので読んでて爽快感すらある。女性たちは頷きと「あ、これやっぱりおかしいことなんだ」「私たちもっと怒っていいよな」という気づきが止まらないだろうすし、男性が読めばきっと「当然だと思ってたけど違うわ…」とハッとするはず。令和の必読書だと思う。

 

【女子のばんそうこう】自分を責めるな!読めば力と勇気がわく本

 

★「わが子ちゃん」峰なゆか

「アラサーちゃん」「AV女優ちゃん」などで女のリアルな現状と感情を赤裸々にマンガにしてきた峰さんの新作。この1巻では自身の妊娠〜出産準備までのあれこれを克明に描く。この作品の魅力は、妊婦さん(及び周囲の人々)にまつわる「フツーはこう!」にぶち当たった峰さんと夫さん(通称チャラヒゲ)が鋭く異論を唱え、ツッコみ、己の道をばく進してるところ。読めば読むほどハードさが身にしみるし「これがフツーってどう考えてもおかしいやろ」となってくる。笑いどころ多くて面白いけど、すごく考えさせられる。男女問わず皆に配りたい。皆がなるべくしんどくなくて自由な道を進めることが、早く当たり前になってくれーー!と願うし、そのためには私たち自身が「それおかしい」「私は従わん」と言ってくしかないな…と感じさせる。

 

あなたの心の味方になる本ばかりなので、興味がある一冊があればぜひ手にとってみてください。

私たちは幸せな生活をおくりたいしそのために頑張りもするけど、誰か知らん人の敷いた「これまでのフツー」の上ではもう暮らしたくないし、女を大切にしない人の掲げる「女はこうあるべき」に従いたくはない。

もうすぐ参院選の選挙。自分の立ってる土台やしくみがおかしいのならまず手元の一票でその傾きを直してゆきたい。みんなの夏が「読んで、気づいて、変えていく」季節になりますように。

 

 

出典: 「エイリアンは黙らない」チョーヒカル 晶文社(2022)

 

 

「女子のばんそうこう」にお便りください!

コラムに対するご感想、ご意見、共感、お悩み、相談、私の恋愛事情、男について女について、こんどうあゆみへのメッセージ…どんなことでもOKですのでお気軽にどうぞ!
(おたよりは掲載する場合もありますのでペンネームを添えて下さいね)

 

【この記事も読まれています】

ブックマーク LINEで送る

この記事を書いたライター

広告会社コピーライターからなぜかダンサーに転身、その後IT企業でライター&クリエイティブディレクターとして勤務。共同購入「ギャザリング」やブランド買い取り「ブランディア」の名づけ親。2000年から「広野ゆうな」のペンネームでメルマガやブログを書き続け、ごく一部でコアな人気を博す。現在はフリーでライティング、ネーミング、コピー、コラム、振付など手がける。Blog: 「フーテンひぐらし」 Twitter: @HironoYuna