“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。
〜「みぃさん27歳」のお悩み〜
結婚しているけどずっと忘れられない人がいます。
旦那と仲良いですが生理的に無理になってしまい…。
ふと、忘れられない人が頭に浮かび もし、その人と付き合えたらと思ってしまう時もあります。
でも、その人には今彼女がいます。 だからそうゆう事を思っちゃいけない。 その人が幸せならそれでいい。 これ以上その人の事を想っちゃいけないと。 旦那がいるんだからと理性をきかせています。 別れてほしいとかは思いませんが 彼女と一緒にいたりデートしてたりするのかなと想像すると嫉妬してしまう自分がいます。 どうしたらいいんでしょうか?
〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜
生理的に無理って・・・
少しだけ雑談させてください。
女子って、「生理的に無理」と、さらっと言えるところがすごいなあといつも思います。生理的に無理なんて彼が聞けば、彼はすごく落ち込むと思うんですよ。だって「生理的に」「無理」なんですよ。
女子からそう言われないように、男たちはつねに細心の注意を払いつつ生きているわけだけれど、でもしかし、あなたが生理的に無理と思うのも、わからなくはないなあと思います。
ちなみに、男子は女子に対して「生理的に無理」とは、あまり、というかほとんど言わないんだよね。そう思いませんか?男子が女子に「君は生理的に無理」と言っているの、聞いたことないでしょ?男子は「そこまで言うと女子が傷つく。女子を傷つけてはいけない」と思っているから言わないんです。
それにしても女子の発言って自由でいいよね。「生理的に無理」のほかには、彼女と結婚して子どもをもうけたいと思っている彼に対して「わたし、子どもって欲しくないんだけど」と言ったり。あるいは、好意を寄せてくれている男子の前で、「わたし、彼氏はいらないけど子どもは欲しい」と言ったり、なかなか自由でいいなあ。嫌味じゃなくてホントにそう思います。
あまり使えない答えと、使える答え
さて、お悩みの件ですが、これ、みんな同じことを悩んでいます。と書いても、なんの慰めにもならないかもですが、でもあなたの友達の中にだって同じことで悩んでいる人がいるだろうし、昔の人でいえば、百人一首にある歌にも、同じようなことを思い煩っている歌があります。いわゆる「古典」にある恋の歌って、なんかほとんどそういう感じです。「古典=むずかしい」じゃなくて、「古典=昔の天皇は仕事そっちのけで恋してたの?」みたいなものです。ま、仕事はしていたと思うけど。
ということはつまり、あなたは今、恋愛映画とか、小説とか、古典とかを味わい理解するいい機会を得ているということ。だから恋愛映画や古典などをとおして造詣を深めてみては?と思いますが、ま、これはきっとあなたが欲しい答えではないよね。
え~とですね、その男性とご飯かお茶しに行くといいです。これが僕の、あなたの質問に対する答えです。
あなたが勘違いしているのは「思っちゃいけない」というところです。思うのは自由です。なにを思おうと自由。思いのなかで、彼を裸にしてあなたがその裸になにをしようと自由。
でも現実はちがうよね。おそらくあなたが思っているように「一線を越えてしまうと」アウト、という基準線があるのが現実だよね。超えるか超えないかは、人それぞれ自由に決めるといいことなんだけれど、でも今のあなたは超えてはいけないと思っているよね。
「だから」、彼とお茶するくらいはOKでしょ?
お茶したら、流れでヤルことになってしまうとかと心配しなくてもいいです。お茶して友達の関係に収まるのか、お茶してヤルことになってエッチありの不倫に走るのか?それは彼に会うと、彼か時の流れが決めてくれることだから悩む必要はないです。
まずはお茶を。
歯車を回そう!
この世でもっともつらい恋愛のカタチは、「もう会えない」というものです。次いで、片思い。
片思いって、心の中の相手に恋している状態のことです。つまり、心の中の相手とは実物の相手ではないから、心がつむぎだした幻に恋しているってことです。
幻に恋しても「落ち」がないでしょ?だからひとりで誰かを思う恋はすごくつらい。だから幻じゃなく、実物に恋すればいいんです。
実物に恋するというのは、つまり実際に彼に会うということです。
会ってお互いに裸になるのはNGと思っているのなら、彼とお茶しながら「かっこいいなあ」「抱かれたいなあ」とあこがれの視線で彼の顔を眺めるといいです。
あとのことは彼か時の流れが決めてくれます。想像の世界でひとりで決めようとしないこと。
ひとりでしっかりと自由にいろんなことを想像したら(妄想したら)、実際に彼に「お茶しない?」とLINEを送ろう。
「妄想」と「実際」の2つの歯車はかっちりと噛み合っているので、どちらか1つが動いていないと、2つとも途端に止まってしまいます。嫉妬は歯車が止まっている時に生まれます。歯車を回そう!(ひとみしょう/文筆家)
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