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2015年09月04日更新

西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第九回目。

それでも恋がしたいんだ

先日、友人に「今まで浮気したことある?」と訊かれ、しばらく考えてから「どこからが浮気?」と男みたいなことを言ってしまった。

何故そんな話になったかというと、その友人のご主人がモトカノと二人で食事に行ったことが発覚して、それってどうなのよと二人でぷんすかしていたからだった。

 

世間では『浮気は男の甲斐性』なんて大目に見られて、逆に女が浮気しようものなら物凄い叩かれる。ずるいじゃないか!

そんなことを言うと、冒頭の質問への答えがYESのようだが、ここは残念ながらNO。私は一途なので、浮気心なんて芽生えない。

こう書くと良い子みたいだけど、実際は違う。

 

私の一途さは超ヘビー級。属に言う重い女ってやつ。だから浮気に関してはしたことはない。でも、されたことはある。

その人はミュージシャンだった。全然売れていなかったから、ミュージシャンというよりもむしろバーテンダーだった。

彼は何事もロックかロックじゃないかで判断する真性のロッケンローラー、言葉を変えればバカだった。

私がブランド品のバッグを買ったりすると「ロックじゃない」と冷たく言い、薄暗い部屋でギターをいじりながら「流されてんじゃねえよ」と唄うようにつぶやいた。

彼の大好物は実家のお母さんが送ってくれる糠漬けで、私は心の中で「ロックじゃない」と思っていたけど黙っていた。

 

そんなある日、彼が私に「今からお前じゃない女を抱きにいく」とおかしなことを言い出した。

頭の中が「?」マークでいっぱいの私に彼は、悲しそうな目で言った。

「……俺はロックだからさ」バカだ。

しかし、思わず「そっか……」と納得してしまった私はもっとバカだ。

 

どんな理由であれ、浮気は許されない。

ミック・ジャガーに「ロックだ」と言われても許してはいけない。


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この記事を書いたライター

日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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