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2015年10月16日更新

西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第十二回目。

それでも恋がしたいんだ

自分が好きになった人の悪口を言うのは、みっともないけれど、今まで好きになった人で、たった一人だけもう悪口しか出てこない男がいる。

 

その人はものすごく束縛をする人で、「どこに行くの?誰と会うの?」なんていうのは当たり前で、当時、舞台の仕事をやっていた私の共演者のブログにアクセスをしては、私の動向をくまなくチェックしていた。

「昨日、電話なかったけど稽古終わりに飲みに行ってたんだね」「あいつ、ブログで繭ちゃんのこと呼び捨てにしてたけど、そんなに仲良いの?」この人、どれだけ暇なのだろう。そして、どれだけ自分に自信がないのだろうと思った。

 

もちろんそんな人と一緒にいられるはずもなく、別れを切り出したのだが、まずいことに、私は別れ話を彼の家で持ち出したのだった。

彼は激昂して「別れるぐらいなら、この家から二度と出さない」と言った。そんなことを言われて、私は彼のことがもう大嫌いすぎて、大嫌いすぎて、どうしていいかわからなくて、別れ話をしながらゲロを吐いた。

驚いた彼が「繭ちゃん!大丈夫?」と気遣いをみせたので、チャンスとばかりに「うん。ありがとう。やっぱり××くんは、優しいね。別れるなんて言ってごめんね」と出まかせを言い、何とか彼の家を脱出した。

 

そして帰宅後、彼に改めて別れを告げるメールをしたのだった。しばらくゴネていた彼だったが、最終的にはものすごい長文メールに、懇々と私の悪いところを書いて送ってきた。いかに私が性格の悪い女かということを。しかも、その悪いところというのが、物の見事に全て当たっていて、何でこんな女と別れたくないと思ったんだろうなーと不思議だった。

 

誰かを好きになって後悔したのは、あとにも先にもこの人だけ。

この恋愛(本来はカウントに入れていない)から学んだことといえば、別れ話はオープンな場所でということですね。


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この記事を書いたライター

日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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