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西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第十三回目。

好きなタイプを訊かれた時に「健康な人」と答えると以前書きましたが、友人に「もっと欲深く考えてみて。結婚相手として究極の理想は?」と訊かれ、私は「ずっと私に勉強をさせてくれる人。私がこれを学びたい、どこで学びたいと言ったら、お金を出して学ばせてくれる人」と答えました。

それでも恋がしたいんだ

好きなタイプを訊かれた時に「健康な人」と答えると以前書きましたが、友人に「もっと欲深く考えてみて。結婚相手として究極の理想は?」と訊かれ、私は「ずっと私に勉強をさせてくれる人。私がこれを学びたい、どこで学びたいと言ったら、お金を出して学ばせてくれる人」と答えました。

それを聞いた友人は「それって……、完全にお父さんだよね?」と首を傾げました。「相手にメリットないじゃん」と言われたので「賢くなっていく私を見ていることがその人の喜びなの」と説明したところ、「それはいよいよお父さんだ」と呆れられました。

 

生まれ育った家庭環境というのは、少なからず恋愛に影響するところがある。おぎゃっと生まれた瞬間から私にはすでに父親がいませんでした。

だからなのか、私は男の人に頼ること、そして甘えることが今でもうまくできない。できないというか、してはいけないことだと思っている。

なので先ほどの究極の理想は、理想というよりも夢物語なのであります。魔法の絨毯で空を飛びたい、それと同じような感じ。

 

しかし、これに対して「へえー。じゃあ、僕はぴったりだと思うよ」とさらりと言ってのける男性がいたのです。

彼は、私が勉強したことを自分に教えてくれれば、そんな楽しいことはないと言いました。だから自分とつきあって欲しいと。

白馬の王子あらわる!ん?ちょっと待てよ?私は深呼吸してから気持ちを落ち着かせるようにゆっくりと言いました。

「えーっと、××さんって、結婚してますよね?」

彼は悪びれる様子もなく頷きました。

ぶん殴りたい衝動にかられながらも、大人の女性として笑顔で断りましたが、帰り道に悲しくて少し泣きました。

 

夜道をとぼとぼ歩いていると、携帯電話に男友達からメールがありました。

「暇だったら飲みにつきあってよ。おごるから」

それに対して私は「つきあうよ、ワリカンで」と返信して、タクシーを拾うために手をあげました。

男の人に頼る甘えるは、やはりうまくできそうにありません。


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この記事を書いたライター

日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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