

「好きな人には振り向いてもらえないのに、好きでない人には好かれる」…って、とてもよく聞く悩みです。
そしてこの悩みへの回答としては、「恋愛は自分の鏡。人は同じレベルの人にしか好かれないから、もっとレベルアップしましょう」とか、「自分を好きになってくれる人を見直しましょう」とかいうものがほとんどです。
それも一理あるのでしょうが、「そんなことを言われても…」と思いませんか? …いえ、わたしなら思います。まず「レベルって何?」と思いますし、「そしたら、紗栄子はどうなる?」とか思います(笑)。









実際、たくさんの恋愛を取材してきた私に言わせれば、「恋にレベルは関係ない」です。もっと言うなら、女性にはレベルもない。あるのは「得意分野」とか「属性」の違いだけ。だから、「自分磨き」なんて、恋愛のためにだけならば、する必要はありません!
それに、好きでもない男性を「見直す」ことも普通はできませんよね。もちろん、すぐにシャットアウトしないで、交流をしているうちに「好きになった」というのはよくある話です。でも、それはそもそも「シャットダウンする」のがおかしいというだけで、無理に好きになろうというのとは、別の話なのですね。









では、最初の「お題」に戻って、「好きでない人に好かれる」のでなく、「好きな人から好かれる」ためにはどうすればいいか…なのですが、私の意見を申しますと、
「自分を見直しましょう」…もっと言うなら、
「中身と外身を一致させましょう」ということになりますね。
というのも、当相談所に来る相談者さんたちで、「好きな人に好かれないのに、好きでない人に好かれる」という人は、「中身」のキャラクターと「見た目」のファッションや雰囲気が一致していない人が多いんです!
これでは他人から誤解され、よいマッチングに至らないのも当然という気がしませんか?









世間で言われている通り、男性は女性の外見を見ます。第一印象で「好きなタイプ」かそうでないかを分けるのです。この段階で「タイプ」にいなければ、いくら仲良くなろうとも恋に発展することはありません。
で、この話をすると、努力家の女性は、見た目をグレードアップさせようと頑張ってくださるのですが、頑張りが方向違いになることがあるので、ここは注意が必要です。
拙著『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)にも書かせていただいたのですが、女性は男性の「グレード」を見るけれど、男性はむしろ「タイプ」を見る。それを心得てほしいのです。







つまり、女性なら、福山も好きだし、うっちーも好きだし、宝塚も好きだし、ジャニーズも好き…と、いろんなタイプを好きになれますが、男性は違います。「自分のタイプかどうか」を主に見ます! その分野のトップかどうかよりタイプを重視するのです。
だからアイドル好きの男性はずっとアイドル好きのままですし、キレイ系好きは常にキレイ系を、サブカル好きはサブカルっぽい女性を追いかけ続けるのです。
そのため、キレイ系女子がアイドル好きの男性を好きになったときに、「もっとキレイにならなくちゃ」とキレイに磨きをかけるのは、ときとして方向違いになるのです。







でも、とはいえ、「好きな男性のタイプを知り、そのように装いましょう!」というのもやはり見当違いです。
違うタイプになどなれるはずもないのに、そんな方向に努力をしてしまうと、自分らしさが失われて魅力が減ってしまうだけでなく、彼とうまくいったとしても、結局は疲れて長続きしなくなるからです。
では、どうするのがいいかといいますと、
「自分を知って、それを表現する」
ということに尽きるのですが、具体的にどうすればいいかは、次回考えていきましょう。







⇒“外見”は自分を表現するツールと心得るべし