
間もなく4月。出会いの季節ですね。とはいえ大人になってくると、「4月イコール、出会い」ではないのが少し寂しいところです。春だからと言って自然に新しい出会いがあるのは、せいぜい社会人2年目まで。
それ以降の人は積極的に求めていかないと、出会いなんてないのです。今回は出会いの中でも、特に「恋に結びつく出会い」について考えたいと思います。
「いい人がいたら」では出会えない

恋に結びつく出会いというと、パッと思いつくのは、合コンやお見合いパーティーやその他いわゆる“男女が出会う場所”での出会いですが、実はこうした場所で出会えるのは、相当の覚悟のある人のみ。
合コンなら、「絶対に彼を作る」と意気込んでいる人ですし、お見合いなら「何人会った中で」「何か月以内」としっかり決意している人たちです。「いい人がいたら」「理想の人が現れたら」という程度の思いでは、アラサー以上になるとなかなか恋には至らないのです。
男性は妥協をしようとしない
なぜかというと、今の日本の未婚率は30代後半で男性が35.6%、女性が23.1%。
これは2010年に行われた国勢調査の結果なのですが、去年行われた調査結果が発表されると、もっと高くなるといわれています。
彼らは決して結婚したくないわけではないのです。そうではなくて、「婚活をしてるけど、決まらない」という人たちが多いのです。
先日も、3年ほど結婚サービスを利用しているアラフォー男性を取材させてもらったのですが、「好みの女性とうまくいかないから、家を買って一人で生きていこうかな」と呟いてました。
女性を取材していると、「うまくいかなかったら妥協しなきゃ」と臨機応変に対応しようとする人が多いのですが、男性にはそういう人は少なくて、「絶対にこの子と結婚したいと思える子でなければ、付き合いたくない」という意見がより多い。
未婚当然時代とは?
で、男性がそんな感じなので、女性が「この人でもいいかな」と思っても、決まらない。もちろん「決められる」男性もいます。だけど、そんな人たちはとっくに結婚してしまってるので、アラサー以上の女性が「決められる」男性を待つと難しくなるのです。
こんな世の中を私は『未婚当然時代』と名付けました。
「結婚するのが当たり前」という時代はもう過ぎ去りつつあって、これからは「結婚しないかもしれない」人たちがますます増えると思われますし、従来の制度の中の「結婚」にとらわれない人たちが増えていくと思うのです。
新しい“絆”の作り方
そんな未婚当然時代に新しく絆を作るためにはどうすればいいのかについて去年、広く取材を行ったのですが、その中で、「対話よりもフィールド」という考えが有効という意見に出会いました。
「一対一」の出会いを求めると、人はつい、「会いたい、会いたくない」「好き嫌い」で判断してしまい、2回目以降を設定しづらくなってしまいます。だけど、おおぜいで会うのなら「好き嫌い」で判断をしなくなるので、何度も顔を合わせているうちに最初は合わないと思っていた人とも「気づけば仲良くなっている」という場合があるというのです。
「一対一」でなく「フィールド」となる場所はどこにあるかといいますと、今やそこら中にあふれています。
フィールドとなる場所
具体的に、私が取材した例としては、シェアハウス、ゲストハウス、地方移住、ビジネスの交流会……などがそんな場所になっていました。それぞれの詳しい内容については、4月1日に発売予定の『未婚当然時代 ~シングルたちの“絆”のゆくえ』(ポプラ社)に書いたのでご覧いただければと思います。

いずれにしても大切なのは、「求める気持ち」があるかどうか。大人の私たちにとって「出会いはやってくるもの」と受け身でいる時代はもう過ぎ去ったのです。そして受け身でない分、自分の意思で「理想の出会い」を探すことができる!
さあ、これからは理想の出会いを自分で積極的に選んでいきましょう。
今回のまとめ
「好みの出会い」を自分で選ぼう!