
普段は「占いに頼ったりそれを信じるなんてバカバカしい」な~んて強がっているオトナ女子だって、心の中ではこんなふうに感じていたりするもの。
「私の“運命の人”っていったいどこにいるの?もし出会えたら、すぐに分かるものなのかしら?」
……今日は「占いやスピリチュアル系は信じないけど運命の相手は信じてる女性」のための“運命の男・見つけ方講座”である。
占いなどに左右されず“男は自分で見出すもの”と考えていた女性たちが出会った“運命の彼との成功談”に学んでみよう。
1)「ぶっちゃけ、最初は何とも思っちゃいなかった」
・「仕事先で出会ったD男は私の好みとは真逆をゆく男性だった。私はマッチョでたくましくて頼れる系の“THE・男!”って感じの人がタイプなのに、D男は痩せててヒョロヒョロ系、穏やかで人の言いなりになるタイプ……。そんなわけで全く男を感じないから友達みたいなノリで軽~く付き合えてたんだけど、私のムチャ振りを何でも受け入れる彼にすごくハラが立ってきて、とうとう我慢できずにある日『アンタ、それでも男なのっっ!?』って爆発!そしたら彼は笑いながら『こんな事くらい俺にはどうってことない、たいしたことないですよ』……とキッパリ。聞けば彼は早くに両親を亡くし、本当に苦労してきたらしい……。D男の“言いなり”とか“自己主張のなさ”は弱さからでなく“懐の深さ”“度量の広さ”なんだと知り、その瞬間彼を男として見直してしまった。今はラブラブで超幸せ♥見た目のマッチョなんかよりも彼くらい精神的に強く男らしい人はいません!」(30代・総合職)
……女性たちが“運命の人”の特徴としてこぞって挙げたのが、「最初は何とも思っちゃいなかった」「むしろタイプじゃなかった」という点だ。
「ビビッときた」なんていう一目ぼれの恋の場合は “一瞬で気に入る”くらいなのだからその彼はあなた好みのルックスの持つ主のハズ。しかしルックスから入った恋というものは相手の素性を知れば知るほど「こんなハズじゃなかった……」と幻滅しがちなものでもある。その点、“見た目が大して好みじゃない男”は冷静に中身で判断することが可能。じっくり観察できることで「運命の相手」としてジャッジできる……というワケだ。
2)「やたら何度も出くわした」
・「友人からひとりの男性を紹介されてデートしてはみたものの、趣味や話題が合わないしデートは盛り上がりにかけてイマイチ……。向こうもそう思ったのか、その後彼からも連絡はなく、デートしたことすら忘れていたほどだった。それが半年後、近所のスーパーで偶然彼と再会!聞けばたまたまこの近所に引っ越して来たって話。それからも本屋、DVDレンタルショップなどでもちょくちょく会うように……。『これってなんかの縁なのでは?』って感じになり少し互いを意識しだした矢先、仕事帰りにたまたま駅でバッタリ出くわして『立ち話もなんだから』……と地元の居酒屋に入った。そしたら初めのデートの時とは信じられないくらい盛り上がっちゃった。それからは自然とお付き合いしてる感じになって、もうすぐ結婚することに……(笑)。たった一度のデートだけじゃ分からないことって多いんだな~~~と痛感!!」(30代・IT)
……お互い意図していないし、ストーキング行為をしているワケでもないのになんだかやたらに遭遇する男がいたら、その男性はあなたと“縁ある人”なのかもしれない。
“運命の出会い”というのはたった一度で決まるわけではない!!
最初はピンとこなくとも“本当に縁がある人”とは“長期戦”で決まることも多い。
何度か接触してようやく「ああ、この人!」と確信が持てることだってあるのだ。
しょっちゅう顔を合わせている「あの彼」がいたら、「え~っ!ありえない~」と顔をしかめる前に、「もしかして何かご縁があるのかな……?」と考えてみてほしい。
“いつもそばにいるのに通りすぎている男”こそ運命の相手かもしれないのだ。
3)「まあ、いっか」と思えた
・「今思うと私は“婚活において掲げるハードル”が高いほうだったと思う。口では『もう若くないし、私を好きになってくれる人なら誰でもイイ~』なんて言ってたけど、チビ・ハゲ・デブはお断り、うるさい姑抜き、できれば大企業勤務!!って心の中では思ってた。でも、そんな“理想や条件”とはかけ離れた中小企業の会社員で、ちょい小太り、将来アタマも薄くなりそう……な冴えない飲み仲間の男性といっしょにいる時がいちばん居心地のいい場所であることに気付いた。彼には何でもホンネを言えたし、いつでも自分らしくいられた……。その彼から『結婚してください』って言われたとき、彼の頭頂部だとかメタボ気味の体型に目がいったけど、そういうこと全部ひっくるめて“まあ、いっか~”と思えた。長男にも恵まれて幸せに暮らしてるいま、私の“運命の人”はまさに彼だったんだな~って思う」(30代・育休中)
……「この男の○○さえなければ……」「この人がもっとこうだったら……」と感じているうちは、その人はあなたの“運命の人”ではない。
“運命の彼”というのはたとえズバ抜けた才能や長所がなくともその人の欠点を許容できる、受け入れられるのだ。
もしくは自分が気に食わない部分(箇所)があったとしても“トータルとしてみればなんとなく”「まあ、いいか~」「それぐらい」とゆる~く許せるもの。
あなたが今までの理想の男性観にとらわれず、「この人の欠点は大目にみれる」「そこは黙認できる……」と感じた人こそがあなたの人生に寄り添うべき人!!
そういう彼を決して見失わないようにしよう。
“運命の男”は自分で作るモノ
“逢った瞬間に恋に落ちる”“劇的な運命の出会い”などを夢見る女性には酷な話だが「あなたと出会うべく定められた運命の男」などというものは、この世には存在しない。
いや、正確に言えば
「あなたと出会うべく定められた“あなた好みの”運命の彼」
などと遭遇できるわけなどないのだ。
自分の好みや理想とたとえ違ってはいたとしても、この世にこれだけ男性が存在する中で知り合えたならばそれは“運命”ともいえる。
または何度も顔を合わせる機会のある男性がもしいるならば、それ自体が“奇跡”であり“運命”であるのだ。そのせっかくのご縁を自分だけの狭い価値観に縛られて邪険にしたりふいにする女に、幸せな未来などは決して訪れない。
「彼、私の好みじゃないけど、彼のこういうところはいいなぁ」
「理想とはぜんぜん違うけど、この人といるとなんか落ち着くな」
……そういう視点で相手を見られる女だけが、“運命の相手”を作り上げることができるのだ。
“タダの男”を“私の運命の人”に変えられるのはあなたの見方しだい。
あなたのそばにいるかもしれない「あなただけが見つけられる“運命の男”」をどうか見逃さないでほしい。
「あなただけにしか見つけられない“運命の彼”」をどうか見出してほしい。
体験型恋愛コラムニスト・神崎桃子