誰にでも、どこにでも、嫌いな人や苦手な人がいますが、なぜ嫌いなのかと聞かれても、うまく説明できないこともあるでしょう。これは、好きな人に対しても同じことが言えますね。
好きか嫌いかは、似ている部分によって変わる
人は、相手に自分の嫌いなところと同じ部分があるとその人を嫌いになります。
これを同属嫌悪と言い、例えばホクロや歯並びなど、自分のコンプレックスと同じ特徴がある人や、人見知りや八方美人などの自分が欠点だと思っている性格と同じような性格の人に嫌悪感を抱くことです。
そして、自分が我慢していることをしている人にも嫌悪感を抱きます。いわゆる妬みという感情で、女性がぶりっこを嫌うのはこれが原因。
例えば、ワガママを我慢している人はワガママな人を見ると腹が立ち、節約を心がけている人は散財している人を見ると軽蔑したくなります。
逆に、自分と同じ趣味や価値観を持つ人のことは好きです。
これを同類選択と言い、共通点が多ければ多いほど衝突が少なく、ストレスなく一緒にいられるので、本能的にそういう人を選んでいます。
好きでも嫌いでもないという人も存在しますが、これを言い換えるとどうでも良い人です。無関心なので、好きとも嫌いとも思いません。自分との共通点がない人=関係ない人、ということです。
恋愛においての好き嫌い
恋愛においては、外見が似てる人を嫌い、内面が似てる人を好きになりやすいです。これは親近交配の危険も含めて、自分と外見が似ている人を本能的に避けるとも言われています。
そして、自分に足りない部分を相手の遺伝子に補ってもらい、より良い子孫を残そうとするため、外見が正反対の異性を好むそうです。
例えば、太い男性がスレンダーな女性を好んだり、容姿に自信のない女性がイケメンの男性を好むことが多い、などはこれにあたります。
そして、似ている人と一緒にいた方がストレスが少ない、ということを本能で知っているので、好きな人が好むものを自分も好きになろうとしたり、自分が嫌いなものを好きな相手とは距離を置こうとします。
例えば、食べ物や匂いの好みなどが正反対の異性を好きになることは少ないですよね。これはお互い本能的に避けているからです。
こういうことはしない方が良い、という自分の価値観の真逆を生きるタイプに対して嫌悪感を抱くのは当然だと言えます。
でも、掘り下げてみると、実はどうでも良いような小さなことで嫌っていたということもあり、その場合は、話してみたらすごく仲良くなれた!ということも多いですね。
なぜ?を掘り下げていくと、自分の願望や本心が見えてくるだけでなく、また違った人間関係を作るきっかけになるかもしれません。