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2018年02月02日更新

西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第七十二回目。

とうとう40歳になりました。Grappsは『30代女性のコラムサイト』なのでお役御免とクビを切られるのではないかとヒヤヒヤしていましたが、Grappsさんから誕生日のお祝いの花をいただき、繭子感激。ますます楽しいコラムを書くぞと心に誓ったのであります。

 

前回のコラムでは、私らしからぬロマンティックな誕生日の思い出を書きました。書きながら当時の彼氏のことを思い出し「あの頃は幸せだったなあ」と遠くを見つめ、「でも、今、絶対にハゲてるだろうな」と自分に言い聞かせるように頷きました。

 

40歳の記念すべき誕生日は、ロマンティックではなかったけれど素晴らしい日になりました。仕事を終え、ファンデーションが目元の皺にがっつり入り込んだまま事務所の社長が予約してくれたグランドハイアットの鉄板焼へ。

スーツ姿の社長に「あれ?今日って誰かの制作発表とかだったんですか?」と訊くと、「いやいや、繭子の誕生日だからちゃんとしてきました」とのお言葉。社長とはかれこれ20年の付き合いで、人生の半分を一緒に過ごしてきたのかと思うと感慨深いです。

「好きなものをどうぞ」と言う社長の横でシャンパンをガブ飲みしながら、アラカルトでフォアグラ、伊勢エビ、あわび、霜降り肉といいとこどり。同じ事務所の売れっ子女優、有村架純ちゃんの売り上げを先輩が食いつくす!みたいな芸能界の恐ろしさを感じずにはいられません。

 

しかし、こんな鳴かず飛ばずの私に今でも「何か絶対に面白い流れをつくれるはずだ」と言ってくれる社長には本当に感謝しかありません。いつか恩返しできるように、繭子頑張る。

 

そして社長と別れてからは、一人で馴染みのバーへ。偶然居合わせた友人の及川光博さんにもシャンパンをご馳走になり、友人夫妻にはジントニックをご馳走になり(翌日はもちろん二日酔い)、これまで一度しか会ったことのない女性客には「これ、今日買ってきたところだったからあげる」とシャネルのコットンをいただきました。

 

みんなには「40歳の誕生日に一人でバーで飲んでるってどうなのよ」と笑われましたが、当の本人はみんなにお祝いしていただき、まったく一人だとは思いませんでした。バーのカウンターでジントニックを傾けている時、以前このコラムで書いた男性(私となかなか付き合ってくれない町工場の優柔不断な社長みたいな人)から電話がありました。呂律のまわらぬ口調で「今日、一緒にお祝いできなくてごめんね」と言う彼に「うん、大丈夫だよ」と私は言いました。この日彼は「地元から友だちが来る」と飲み会に行きました。「来週どこかでご飯行こうね」と言う彼に「うん」と答えたけれど、私の心はすでに冷めていました。

たくさんの人がお祝いしてくれて、そして応援してくれていると改めて知った40歳の誕生日、自分を大切にしないことは、その人たちを裏切ることと同じだなと気がつきました。私にはたくさんの味方がいるのに、自分を大切にしてくれない人とわざわざ一緒にいることなんてないんだって気がつきました。なんだか、ほっこり良い話みたいになっていますが「気づくのおそっ!」というだけの話です。

 

Written by 西山繭子


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この記事を書いたライター

日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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