幸せな恋をしたい女子の皆さま、こんにちは。「恋愛・婚活研究所」主宰のにらさわあきこです。「好きになった人から最初は好印象をもらえていたのに、なぜか続かない」ことってありますよね。そんな時には、自分の「好き」が条件付きになっていないか、改めて考えてみるのをお勧めします。というのも、自分がされるとわかると思いますが「条件付き」の好きって、単なる「自分勝手」だからです。
「条件付き」とはどういうことか?
女性ならよく口にすることだと思うのですが、「彼のこういうところが好きだけど、こういうところは嫌いなのよね。変えてくれないかしら?」とか、「彼がもうちょっと●●だったら、好きになるんだけどな」って思うことってありますよね。これが「条件付き」の愛です。
つまり、相手そのものを好きなのではなく、あなたの好きな「型」にはまる相手を探しているだけで、相手そのものを見ているわけではない、もしくは「相手そのものを好き」というわけではないと、相手には見えてしまうのです。なので、こういう「好かれ方」をされると、人はさっと逃げていきます。「自分は(あなたの)思い通りになるために生きているわけではない」と思うからです。
自分がされると「嫌さ」はわかる
「え、これってそんなに嫌なこと?好きな面は認めているわけじゃん」とあなたは思うかもですが、自分がされるといかに嫌なことかがわかると思います。
例えば私が出されたご飯を全部食べられないタイプだとしましょう。で、好きな彼が「ご飯を全部食べるなら、君を好きになるんだけどな」と言ったとしたらどうでしょう?
私なら、「そうですか、なら、ご飯を全部食べる女性を探してください」と思います。彼はご飯を全部食べる女性が好きなのなら、そうでない私を選ぶべきではなく、そういう中から好きになる人を選べばいいと思うからです。
もちろん、彼が「よかれ」と思って言ってくれる場合はあるでしょう。しかし、その場合は、「ご飯をもっと食べてくれると嬉しいな」と言えばいいだけのことで、「こうでなければ好きでない」と好き嫌いに反映されるものでないと思うのです。
条件の「可能性」は無限
今、例として「ご飯を全部食べる」と書いたので、「それくらい我慢すれば?」と思われた方もいるかもしれません。けれど、「ご飯を全部食べるか否か」を私が大事に思っているとしたら、どうでしょうか?私にとっては「それくらい」と言えない大きな問題でしょう。 しかも、「もうちょっと目が大きかったら」「痩せていたら」「仕事ができたら」「収入が多ければ」「出身地が都内なら」…など、なにが入るかわからないのですよ。そして、何が入ったとしても、言われた側からすると、「私が好きなのではなく、単に自分の思い通りにしたいだけなのだな」とどこかで感じるものなのです。
相手のすべてを受け入れる
で、こうなると、「自分の理想ピッタリの相手っているものなの?」と思うかもしれません。はっきりいうと、それはいません(笑)。いないというより、最初から「自分の理想の型」がある場合には、「当てはまる人などいない」ということです。
そうではなくて、「なんとなくいいな」と思う人がいたら、その人が理想の相手なのですね。思い描いていた「理想」と少し違うと感じる部分があるとしたら、その理想をこそ修正すべきです。
「本当はスリムな人が好きだったんだけど、ま、いっか」とか、「髪が薄いけど、彼のは許せる」とか、そんなものだと考えてください。 結婚したAさんの理想は、「話し好きな人」でした。けれど、好きになった人は無口。
最初は不満に思ったけれど、Aさんは今では、「あまり話さないくらいがちょうどいい」とまで思っています。「最初は、もっと話してくれたら…と思うこともあったけど、それだと彼の良さが減るのかなと」などとも彼女は言ってました。つまり、「好きになる」というのは、相手をまるごと受け入れるということ。「ここをこうしてくれたら」なんて言っているうちは、心は伝わらないのです。
大人は自分の考えを変える
「相手がこうでなければ」と思うのは、相手を自分の思い通りにしたいだけで、自分勝手な思いです。たとえば彼が病気をした時に「健康でない彼は好きではない」」なんて思う人はいませんよね。好きな彼だって病気になるでしょうし、自分の「思い通り」ではなくなるのです。
けれど、そんなことは彼を好きかどうかに関係ない話ですよね。
「条件を言う」という行為は、それと同じことなのです。理想でない部分があったとしても、あなたが大人の女性なら、「こういうところもあるけど、彼と知り合ったら、それも可愛いと思えてきた」というふうにプラスに転じてあげてください。
相手のすべてをプラスに転じる力があるのが大人ですし、そういう力を出させてくれるのが、「彼を好きだ」と感じたあなた自身の直観力なのです。さらに言うと、あなたの「大人力」を引き出してくれたのは、彼の魅力…つまり、「条件とは違うところのある」彼だからこそ、あなたの女性力や包容力、大人力を引き出してくれるということです。
なので、「理想の条件に足りないな」と思うところがあるのに、惹かれてしまう男性がいたら「ここをこうしてくれたら」と彼を変えようとするのではなく、「自分が成長するチャンスなのだ」とおおらかにとらえておきましょう。
まとめ
●「理想と違うところ」を変えようとしない
● 彼を理想に合わせるのではなく、理想を彼に合わせるべし
●「理想と違う」のに愛せるのは、あなたが大人になった証