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西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第八十八回目。

西山繭子のそれでも恋がしたいんだ

久しぶりにデートをしました。相手はもう10年以上の付き合いになる男友達なのですが、どうしてそれをデートだと思ったかといえば、彼からのお誘いメールが来た時、即座に「何を着て行こうかな」と考えた自分がいたからでした。

 

この「何を着て行こうかな」は女性にとって、とても大事なことだと思います。考えているだけでウキウキしますよね。

 

ただ彼との食事の場合、洋服選びにおいては見た目以上に「たくさん食べても苦しくない」という機能性の方が重要だったりします。これまで何十回と食事に連れて行ってもらいましたが、彼の店選びの素晴らしさたるや!

私のようなアラフォーの口うるさいおばちゃんになりますと、高級だとか有名だとか芸能人御用達だとか、そんなことにはもう騙されません。照明がやたらと暗い個室に押し込められて、わけのわからない創作を折り込んだ料理を出された日には「ケッ」ってなっちゃいますよ。

 

その点、彼が選んでくれる店はいつも雰囲気も良くて、何よりも感動の美味しさ。今回は麻布十番にある串揚げと共にワインを楽しめるお店。実は先月、初めて『串カツ田中』に行ったのですが、5本も食べたらお腹いっぱいになってしまい、一緒に行ったアラフォー女子と「串揚げはもう無理なお年頃なのね」としんみりしてしまったばかりでした。

 

しかしこの店では、何とコースで出てきた20本をぺろり。「こちら20本目の」と出された時に思わず「サバよんでませんか?」と訊いてしまいそうでした。同じ串揚げでこうも違うのね。

 

そして肝心な2人の会話でありますが、まあそこはやはり10年以上の付き合いでありますから穏やかなものです。よく女性は仕事の話が好きじゃないなどと言いますが、私は彼の仕事の話がとても好きなんですよね。

外国で暮らしたい、仕事をしたいという私の漠然とした憧れを彼が全てやっているからかもしれませんが、昔から彼は楽しそうに仕事をしているなあという印象なのです。だから話を聞いていても楽しい。

 

そんな彼は、私よりも年上で独身。以前、彼に会ったことのある私の友人いわく「リアルめぞん一刻の三鷹瞬」。本当にそうなのです。高学歴、高収入、高身長な上にハンサム。でも独身。お互いにいつも「どうして結婚できないんだろうね」という話になりますが「じゃあできないもの同士、結婚しようか」ということにはなりません。

 

考えてみたら彼に口説かれたことってないもんなあ。そもそも彼には若くて美しい彼女がいるのですから、あえて好んで40歳のおばはんを選ぶ理由などないのです。「早く結婚すればいいのに」と言いつつも、彼が結婚したら美味しい店に行けなくなってしまうので、やはりもう少し独身でいて欲しいなあと勝手なことを考える私なのでありました。


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この記事を書いたライター

日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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