「いや~うちの旦那はもう性欲ないし……」
「付き合ってる彼氏?仕事が忙しいみたいで浮気なんてしてるヒマないでしょ」
……な~んて自分のパートナーを見くびってない?
男は衝動的なもの。
女が嫌いな男性でない限り「浮気する可能性はゼロ!」なんてことはありえない。
今回は男性が「浮気したくなる要因」についてレクチャーしよう。
「種はバラまきたい」それが男の本能だから!!
・「なんで?浮気するのかって?『女がそこにいたから……』としか言いようがない(笑)浮気するのに意味や理由なんてない。魅力的な女性や可愛い子が目の前にいたらそうなりたくなるのは男の性」(42歳男性/建築関係)
――まるで「なぜ山にのぼるのか。それはそこに山があるからだ」とイギリスの登山家、ジョージ・マロリーが口にした名言のよう(笑)
「理由なんかないよ、女が好きなんだもん」つまり性的対象を前にすれば仕方のないことなのである。
それは男の本能がなせる業。
男が自分の遺伝子をばらまきたいのは子孫繁栄のための生物学的な欲求から。
「少しでもより多くの女性に手を出すべし」という男の性がそうさせるというわけだ。
男性が数多くばらまきたい一方で女性は“優良な遺伝子”を求める。
学生時代から男たちが自慢したいのは「経験した人数」や「女の数」であり、女が女友達に自慢するのは人数でなく付き合っている男の質、男性のステイタスである。
多くと関係をもちたがるのが男で、選びたがるのが女なのだ。
根本的に男と女は受け入れる範囲が異なる。
「私、百人斬りしました~」と豪語する女性は少なく、たとえ男と二人きりになってもすぐにそうなりたいとは思わないのが一般的。
男が性的対象の許容が広いのは「これは遊び」と割り切れるから。つまり頭と下半身が切り離せるのだ。
女がぐらつくのは“下半身でなく心”だが、男性がそうなるのは「だって仕方ないよ。下半身が勝手に……」(笑)であって、ある意味それが“男の大義名分”となる。
衝動に駆られただけで感情はないということにできるのだ。
だからこそ妻や彼女に浮気がバレると
「すいません、すいません。もうしません」
「魔が差しただけで、本気じゃないんだ」といえちゃうってわけ。
「魔が差した……」だなんて、その男性の浮気相手が知ったら「私とそうなったのは血迷ったから、ということなのね?キィーーッ!!」と発狂されるだろうが……。
男の浮気とは「ほんの出来心とスケベ心」からはじまるのだ。
妻とだけできないから!!
・「以前妻を求めた時に『それ、気持ちよくない……』って言われて以来、妻とする気がおきなくなった。結婚する前はそんなこと指摘しなかったのに……多分もう俺に気を使うのがイヤなのかも。感じてるフリとか、俺の顔色を伺いながらペースを合わせるとか、面倒くさいんだろうな。でも、男としてはここで打ち止めってワケにいかないから、外でするしかないもんね」(39歳男性/旅行関係)
――妻とはする気になれない、長く付き合ってる彼女のことを抱けなくなった……という男性は少なくない。
誘っても妻に拒まれたり、“いつものやり方”に不満を持たれたりすると、男はその屈辱を味わうのが怖くなり「妻とだけできなくなる」のである。
女性からしたら反論はあるだろう。
仕事と家事でエネルギーを使い果たし、子供がいれば土日の休みもなにもあったものではない。
夜は一刻も早く寝たいしヘトヘトなのにそんなサービスなんてできない……。義理セックスは女にとっては苦痛でしかない。
旦那やパートナーをオスとして見れなくなった今「ない方がラク」となるのだ。
つまり「これまで旦那や彼氏との行為はとりたてて良くなかった」ともとれるだろう。
「仕事とセックスは家に持ち込まない主義」を決めこんだのは男性の方でなく、「それを持ち込まないでほしい」のはむしろ女性の方だったりするのだ。
しかし男性だって、まだ自分の珍力(?)を試したいし「俺ってすごいんだぜ」と女性に認められたい。ウチがダメならヨソしかない。まだまだ現役でいたいのだから……。
男は忙しいと浮気したくなる!?
・「こんな言い方したらあれだけど、一種のストレス解消なんだよね。男って普段、上司やクライアントへの恨みや憤りをぐっとこらえて家族のために仕事してるわけですよ。どうしたってストレスがたまる。その鬱憤ばらしで女性を抱くって感じかな」(45歳男性/会計事務所)
――女性は家事や育児に疲れるとそんなことは面倒くさいとなるが、男性はむしろ逆。
疲れれば疲れるほど浮気したくなるもの。
自分に危機が迫ると子孫を残さねばという本能もあるかもしれない。
また男は鬱憤が溜まると酒を飲んで誤魔化したり紛らわすことが多く、可愛い子がいる飲み屋に通ったり、ストレスのはけ口として女性を抱くこともある。
女は女子会やランチ会など、人と話すことでストレスを発散するが、男は憂さ晴らしのための男子会など開かない。
男性は同性同士では弱みをみせたがらず、どちらかというと、そのストレスを外の女性にぶつけたがる。
妻やパートナーはもう家族であるため弱音や不満を吐き出せない……。
仕事の愚痴なんて言ったら「は?大変なのはあなただけじゃないでしょーよ」と怒られるのが関の山。
……ということで、男たちは夜のネオン街に消えてゆくのである。
実のところ男性は「仕事が忙しくて浮気するヒマなんてないよ」なんてことは当てはまらいのである。
男性は「そういう機会があれば」浮気するもの
日頃男性は理性で自分の欲求をコントロールしているが、もし、「チャンスさえあれば女性とそうなりたい」と願っているのが男というもの。
いや「チャンスを作ってでも浮気したい」願望の男性も少なくない。
妻とは満たせない欲求をはらすためその目を外へ向ける。
男性にとって「溜まってたストレスとお酒の組み合わせ」は最強だろう(笑)
シラフでは浮気なんてする勇気などなくとも“浮気誘発剤”があれば堂々と女性を口説けてしまう。
普段おとな~しく眠っていたスケベ心は爆発してしまうのである(笑)
もう理性もへったくれもなく下半身制御不可。
……ということで、次回のコラムでは「女性が浮気する理由」について言及しよう。
(体験型恋愛コラムニスト・神崎桃子)