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2018年12月14日更新

不妊治療中の妻に対する無口な夫のホンネ【ひとみしょうの余談ですみません】

不妊治療

妻が不妊治療をしているとき、夫は「わからなさ」と葛藤していたりします。男として子どもが欲しいと思う気持ちはあるものの、「どのくらい」欲しいのかと言われたら「わからない」からです。

夫の正直な気持ち

悩むカップル

子どもが欲しい男には、わけもなく無性に子どもが欲しい時期というものがあり、そういう時期にいる男は、自分でもなぜそこまで子どもが欲しいと思うのかがわからないんですよね。たとえば「自分でも理不尽だと思えるくらい『本能的に』子が欲しいと思う」としか言いようのない時期があります。

だから「子どもが欲しいか欲しくないかと聞かれたら欲しいけれど、でもそれが答えのすべてではない」という、曖昧な意見しか言えなかったりします。

もっとも夫婦ともに、「子どもって、『ふつうに』できるものと思っていた」と思いながら不妊治療をするのであって、最初から不妊治療ありきで人生設計を考えている人は少数派でしょう。だから「子どもがいない未来を考えたことがないから、子どもが『どれくらい』欲しいのかと言われても答えに困る」というのが、夫の正直な気持ちなのです。

夫の悩み

不妊治療

治療中の自分の気持ちって、夫婦ともすごく言語化しづらいはずです。女性は女性で、たとえば自分に不甲斐なさを感じることがあっても、その感覚を「正確な」言葉に置き換えるのがむずかしいはずです。100%自分の不注意で起こしてしまった事故なら「すみません」で済むけれど、不妊気味な症状という「自分のせいではないこと」に翻弄されているわけだから、「なんとも言えない」とか「いわく言いがたい」と言うので精一杯だろうと思います。

 

夫だってそうです。「子どもがいない未来」を考えたこともなければ、「子どもができなくてもいいよ」と妻に宣言する自分についても考えたことがないのです。

そもそも「子どもがいなくてもいいよ」の「いい」って、どういう基準なのだろう?どう判断すれば「いい」と言えるのだろう?などと考えてしまうのです。さらに、妻に対して「いいよ」と上から目線で子のことを語ってもいいのだろうか?などと思うのです。

旦那の悩みは尽きません。

「いわく言いがたいこと」に満ちている

不妊治療

前回と前々回、このコーナーで「夫婦で話し合うことの大切さ」について触れました。書きながら「きっと話し合うことの大切さくらい、みんなわかっているんだろうな。わかっているけれど、話し合えない理由があるのだろうな」と思っていました。

話し合えない理由を何週間か考えていましたが、ひとつは、不妊治療が、今回ご紹介した「いわく言いがたいこと」に満ちているからです。

 

たとえば奥さんがホルモン注射が身体に合わなくてつらそうにしているとき、夫は「つらいのなら、もう治療を止めよう。治療を止めて子どもがいない未来をふたりで生きていこう」と言いたい衝動に駆られることだってあるのです。

でも、「ホントに子どもがいなくてもいいのか」と、彼は自問します。同時に「こんなに頑張っている妻に『もう子どもはあきらめよう』と言うと、妻の努力を『ふい』にしてしまうようで言えない」と思います。

わずかであっても精神的な安定を得られるのであれば

若い男女のカップル

より確実性の高い治療法が、安価かつメジャーになるといいのだけれど、国の規制や、不妊治療に関する倫理的な見解などによって、なかなかむずかしいのが状況のようです。

治療にまつわる「いわく言いがたいこと」って、そういう規制や倫理的な見解などが生み出していることもあるので、精神論で片づけるのは本当はイヤなんですが、「夫は夫でふたりの未来について真剣に考えているはずだ」と思うことで、わずかであっても精神的な安定を得られるのであれば、そうすることを是非おすすめします。

夫だって、「本能的に=自分でもその理由がわからないくらい」子どもが欲しいと思う時期を過ぎれば、またちがった見解が心の中に生まれ、いろんなことを客観的に見ることができるようになり、よく喋るようになるかもしれないのだから。

(ひとみしょう/作家)

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この記事を書いたライター

〜文筆家〜webに恋愛コラムを6000記事以上(ギネス級!)寄稿したweb恋愛コラムの第一人者。獲得PVもたぶんギネス級。コラムの受賞歴多数(小学館『Menjoy!』編集部より)。著書数冊(すべて電子書籍)。 FB Twitter
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