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2019年03月29日更新

西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第百二回目。

おとなの恋愛に物申す

 

『幸せではないが、もういい』これはドイツ人作家ペーター・ハントケの本のタイトルです。

先日、某雑誌の取材で我が家にやって来た編集者さんが本棚にあるこの本を見つけ「素晴らしいタイトルですね。これが本棚にあるというのがまた、西山繭子って感じで良いですね」と嬉々として言いました。どんな感じだよ、と思いつつも最近の私の心情はまさにこれだったりします。

 

幸せではないが、もういい。本当にね、色々疲れちゃいました。一緒に働いている人からの言葉の暴力に疲弊して、近親者の身勝手さに翻弄されて、好意を寄せていた人の無礼さに傷ついて、心身ともに体力には自信のあった私ではありますが、さすがにボロ雑巾。

 

「パトラッシュ、僕もう疲れたよ。なんだかとても眠いんだ」ってことで、昨夜は20時にベッドに入りました。ドミニク・スミス『贋作』を読み始めたところ、あまりにもカタカナが多くて(海外ミステリーだから当然だけど)いまいち物語に入り込めず、21時に就寝。昼間に行ったバレエのレッスンで疲れていたこともあり、9時間一度も目覚めずに寝ていました。いやー、さすがにそれだけ寝るとお肌がピッカピカであります。

 

まずは朝の日課であるNHKラジオ英会話を聞きながらコーヒーをドリップ。それから洗濯機を回して、パジャマから部屋着に着替えて、朝食の準備です。食パンの上にエシレバターをのせてオーブンへぶち込み、こんがり焼けたらはちみつをかけて食べるのが、私のズボラ朝食の定番です。とろりと溶けたエシレバターとはちみつのマリアージュが最高であります。

 

そしてデザートには編集者さんからお土産にいただいた熊本産高級デコポンをいただきました。デコポンって実は初めて食べたのですが、みかんのように手でむけるのですね!こりゃ手軽で良いわ!素晴らしきデコポンとの出会いに感謝しつつ、花瓶に目をやれば1週間前に買った薔薇の花が、窓からの光に照らされながら美しく咲いています。毎日きちんと水切りをしていると、花もきちんと答えてくれるのだなあ。肌はピカピカ、デコポンは美味しいわ、薔薇は美しいわで、ああ!なんて幸せなのだろう!ってあれ?幸せじゃないか、私。そうだわ、忘れていたわ。私の幸せ指数って、アムステルダムの海抜級に低いんだった。

 

以前、男の人に「天気が良いとそれだけで幸せ」と言った時、彼は「西山さんの幸せ、ずいぶんちっちゃいですね」と苦笑いを浮かべていました。その人はたくさんお金を稼いでいたけど、もっともっと稼ぎたいみたいで、年収=自分の価値だと思っているようでした。まあ男の人には多いけどね。でもそういう人を見ていると、恋愛において幸せ指数のレベルが近いってつくづく大切なのだなあと思います。

 

ふむ、天気が良いだけで幸せと思ってくれる男ねえ。今のところ思いつくのは小1の甥っ子ぐらいだな。


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この記事を書いたライター

日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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