「前はあんなにラブラブだったのに」
「あの頃はあんなにチヤホヤしてくれたのに」
「付き合い出したときはあんなにしてくれてたのに」
……こんなふうに女は付き合い出してしばらくすると男の愛情を疑い出すもの。
「彼の方から猛アピールして告白してきたし……」
「だってあんな熱心に追いかけてきたし……」
となれば付き合う前と後で変わってしまった彼に対して当然不満タラタラになるだろうね。
でも、そこで「愛してないのね」と落ち込む必要はない。
今回は“付き合うと男がしなくなるこんなことやあんなこと”をあなたに教えよう。
LINEが減る、返信が遅くなる
・「以前はウザいくらいにLINEもきてたし、既読つくのもめちゃめちゃ早くて、返信漏れなんてなかったのに……。今やわたしのことを気にしていないのか、既読スルーされることも……。あ~夜遅くまでどっちかが寝落ちするまでLINEや長電話してたころが懐かしい~」(32歳女性/自動車関係)
・「出会った頃は彼の方から時間さえあればLINEしてくれてたのに、最近はこっちからしないとLINEしてくれない。しかも返信が超短文か適当なスタンプで戻ってくることも。ないがしろにされてるみたいでモヤモヤする~」(31歳女性/アパレル)
――付き合う前はあんな長文LINEを寄越してきてたのに、今じゃスタンプ一個だけ……なんてそういう男はワンサカいそう(笑)
毎日山のようにきていたLINEがめっきり減り、用がなくったって「声が聞きたいから」なんてかってきた電話もなくなればそりゃ~女にとっては「え?なんで?」ってなる。
でも、それが彼の本性。
付き合うまでは、付き合いたい一心で熱心に連絡くれてただけで、もともとマメなタイプではないんだよ。
だから、実際自分の彼女になってしまえば男は“素の自分”に戻るから、連絡頻度が下がる。
LINEを熱烈にもらってた女性側はそれが減ることで寂しさを感じてても当の本人は、故意に連絡しないってわけでないからそれを自覚していないだろうね。
「LINEを頻繁にくれないのは気持ちが薄れせい?」と疑う彼女に対して、彼は「俺は何ひとつ変わってないよ」となる。
最初は他の男を抜きん出て自分をアピールするために快速でバンバン飛ばしてたけど、あなたが手に入ったので通常運行になってしまったってだけ。
LINEが減ったというのはむしろあなたに甘えてる証拠。
ただ、連絡やLINEを私にはくれないくせして、SNSの投稿をマメにしてるとかなら話は別。
「どういうつもり?」と怒ったほうがいい。
彼、安心しきって調子にのりすぎてるから。
「他の女へのコメントや『いいね』とかする暇あったらまず私に寄越してからにしろ!!」だよ。
会話が減る、一緒にいてもスマホばっか
・「前なら優しい眼差しを向けながら嬉しそうに私の話を『ウン、ウン』って聞いてくれてたし、もっと楽しそうに会話してくれてた。なのに付き合いが長くなってきたら彼のほうから『なになに?』って聞いてこなくなったし、私が話してても話をちゃんと聞いてくれてないなんてことも……」(37歳女性/商社)
・「付き合い出した頃はホントよく喋ってくれてた彼、会社帰りに待ち合わせて飲みにいったりして楽しかった。でも同棲したら会話も減り、飲みにもいかなくなった。今じゃ私の話しは上の空でスマホやテレビに集中してるよ。あ~頭にくる」(33歳女性/福祉)
――女が話してても男は次第に反応しなくなる(笑)
こっちが話してるのにスマホいじりながら「ふ~ん」みたいなどうでもいい対応だと女は殺意を覚えるだろうね。
前はこっちから話さなくとも「どうした?」「なんかあった?」ってわざわざ聞いてくれた彼なのにこの変わりよう……。
「私にもう興味ないの?」「関心がないの?」と責めたくもなるってもんよ。
ただ、ね、口数が減る、喋らなくなるのはあなたへの愛がなくなったのではなく、それは彼が男だから。
女は相手との意思疎通を図るために会話をしたがるけど、男の場合は情報伝達のためのものなんだよ。
大げさにいえば男にとっての会話は用件を伝えるための手段でしかない。
お笑いとか話すことを生業にしてるならともかく、もともとよく喋る男はさほど存在しない。付き合うときは「あなた、つまらない男ね」と思われたくなくて必死にネタを提供してただけ(笑)付き合いだしたら無理をする必要がなくなったってこと。
だから彼があまり会話をしなくなったのはリラックスしてる証拠。
男があまり話さないからって女を好きじゃなくなった……ってわけじゃないんだよ。
男と女は真逆だから困るのよ。
女は親密になればなるほど話したがり、男は親密になればなるほど沈黙したがる(笑)
ただ、女にとっては会話することでストレスを発散してるから、相手があまりに話しを聞いてくれないことでどんどん不満が溜まっていくのは必然。
感受性に優れている女性は会話を通して相手との結びつきを強く感じるし、コミュニケーションを取ることで相手の愛情を見てるからね。
話を聞かない彼には
「たまにしか会えないのに、一緒にいるときにスマホをいじってばっか。スマホなんて一人のときにできるでしょ」
「今、見るのは画面でなく私の顔でしょ~よ」
って言ってやりな!!
デートが減る、デートプランを立てなくなる
・「以前ならデートするときも『どこ行こっか?』とだいぶ前から聞いてきてきてくれてたのに、近頃じゃ聞いてくるのは前日や当日。しかも『え~~遠いじゃん』とか言う始末……。
食事する場所も前はすごく気を使ってくれたけど、今は安い店ばっか」(34歳女性/医療関係)
・「付き合う前は、人気のデートスポットを話題に出すと 『キミが行きたいところならどこでも連れてくよ!』とか『じゃあ、今度のデートはそこにしよう』って言ってくれてた。付き合い出した当初も週末は二人でお洒落してレストランで外食したり、休日は出かけてた。……なのに今じゃほぼお家デート、何もしないで彼はダラダラ、私は不満タラタラ」(34歳女性/医療関係)
――めちゃめちゃイケメンであれば自ら女に投資しなくたって女は寄ってくるけど、多くの男は好きな女に投資をするもの。
車で迎えに来てくれたり、デート場所をリサーチしてくれたり、お店を予約したり、プレゼントをくれたり……なんてことをいろいろやってくれるよね。
でも、「付き合って少ししたら遠出しなくなった」「付き合いだしたらオシャレなデートをしなくなった」なんて愚痴も女のあるあるだよね。
まったく「釣った魚に餌はやらない」とはよく言ったもので、男は女を落とすという目的が達成されるまでは頑張るもの。釣り上げるまで相手に気に入られようと手を替え品を替えサービスしてくれる。
しかし、釣れてしまうと餌をまかなくなる(笑)
ま、男性が投資しなくなるのは“もう安定した関係”になったからなんだけどね。
でも彼があまりにあなたに対して“めんどくさがるようになった”なら我慢する必要ない!!
投資はなにもプレゼントや金銭的なものとは限らない。それはあなたにかける時間だったり、労力だったりもする。
女は相手がどの程度自分に投資(奉仕)してくれるかで、自分に価値があるかどうかを見定める生き物だからね。じゃないと、その男のDNAが欲しいとか遺伝子を残そうなんて思わない。
美味しい餌で釣られるのが女の本能ってもの。
今から釣った魚に餌をやらないなら、結婚したらもっとヤバイ。「こんなはずじゃなかった……」なんてなったらそれこそ最悪。
あなたが提案した行き先や「ここ、行ってみたいな」というおねだりに
「えぇっ、遠いじゃん」「また、いつかね」
ってグズグズいう男ならちょっと脅してやったほうがいいね。
あなたも彼に餌をあげなきゃいいよ。当分お預けしとけば?
釣った魚に餌をやらないと死んじゃうんだから
「釣った魚でも餌はいるんだよ!!」
ってことを教えてあげな。
付き合い出すと男は安心し女は不安になる
男は付き合い出すと安心してしまい餌をあげることをサボりだす生き物。
でも彼がしてくれることが減ったとしても、本当のところあなたへの「愛情とは無関係」
付き合う前は頑張る必要があったけど、今は頑張る必要がないから本来の自分に戻ったって話。
男からしたらそれだけ心許してるってこと、付き合いが安定してきたってことよ。
ただ、そこで、男女のスレ違いが生じる!
男が安定期に突入すると、それと同時に女には不安定期に入るのよ。
「これまでしてくれてたことをしてくれない」となると女は不安になり「前と同じことをしてくれないこと」で彼の愛が減ったと疑い出す。
男がすっかり安心しきっている中で“女は不安に感じる一方”であればどうしたって噛み合わなくなってしまう!
彼自身は付き合いが落ち着いただけで「愛していない」とか「愛情がなくなった」わけじゃなくとも、女にとって恋愛は喜びや幸せを感じ取ることだから、それがなくなれば女の不満は募るばかり。
前と全く同じことをしてくれなくとも愛情表現は示してくれないと……。
自分の手中に入ってしまえばもう餌を与えなくていいわけじゃない。
安定期に入った彼には
「私は恋愛でこういうことに喜びを感じる」
「あなたにこうされると嬉しいな」
ってことをちゃんと伝えるべきね。
二人が共に“安心した関係”にならないとその先、続かないんだから。
(恋愛コラムニスト・神崎桃子)