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2019年08月08日更新

【女子のばんそうこう】「女は陰湿」って、誰が決めたの?

 

 

幼少期は男子とばかり遊んでいた。小中学校では仲良しの女子グループでつるんでいた。男子とも遊ぶし口ゲンカもガンガンする気の強い女子の集まりだったので男女間のストレスというものは特に感じなかった。
高校は女子校に進んだ。女子校は男性の想像する「女の園」なんかじゃない。「女の子」の仮面をかぶる必要も、そもそも女として存在する必要も特にない。人としての個性がそこにあるだけ。みんな実にガサツで元気で、そして自由だった。
大学でサークルに入るもダンスと芝居をやる集団だったため、男っぽさ女っぽさをあまり必要とせず、無邪気に熱く舞台を創り上げる日々を過ごした。

 

こうしてみると、私は社会に出るまでは男女の役割の制約や同性集団の面倒くささみたいなものにあまり悩まされることなく育ったんだなと思う。

 

なのになぜ私は、いつの間にか「だから女は嫌い」「女の集団ってうっとうしいよね」という人間になってたのだろう?

 

社会人になると周囲は圧倒的に男性ばかりで、同性の仲良しグループはなかった。男ばかりの中で深夜まで働き、彼らと酒を飲み、語り、「こいつは気を使わなくていい女」の認定を受け、下ネタも浮気話も目の前で堂々とされるようになった。それを平然と聞き、笑い飛ばすことで、居場所を獲得した。
ホモソーシャルの中で名誉男性的なポジションにいると、彼らのものの見方や考え方をおのずと内面化させてしまう。例えば、女は陰湿、ヒステリー、裏表がある。感情的、男より仕事ができないしちょっとバカ。
自分だって女で、しかも他の女性たちよりよっぽど感情的な人間なのに、私はそれらをまるで真理のように受け止めていた。「わかる!女っていやだよね。でも私はそんな女たちとは全然違うよ」という顔をして。

 

年を取って女友達が増えるにつれ、巷に流布するそういう「女の特性」は何か違うんじゃないかと思えてきた。もちろん裏表があってヒステリーで…という人はいる。だけどそれは「その人だから」であり「女だから」ではないと思った。それを言うなら男たちだって決して「理論的で裏表がなくカラリとして」たりはしない。女よりよっぽどうじうじドロドロしてるケースなんてたっくさんあると気づいた。

 

なぜだろう。女は、特に女だけの集団は、ネガなレッテルを貼られがちだ。「女の友情はもろい」「女の集団は陰湿」「女の敵は女」という定番から、「若い女子はお洒落と恋とスイーツとインスタ映えだけが大事」「主婦たちがヒマ持て余して旦那の金で高いランチ食ってる」「モテない嫉妬で目くじら立てるフェミども」みたいなものまで。
果たして本当にそうなのか?リアルに体感した末の感想なのか?昔に誰かが貼り付けたレッテルを思考停止のまま継承しているのと違うか?
よく知らない誰かのイメージ操作で「そういうものだよね」と頷いて、女同士が分断されてしまうのは、何だかあほらしい。

 

【女子のばんそうこう】「女は陰湿」って、誰が決めたの?

 

子育ての悩みや介護の厳しさからつかの間の休息を得ている人がいる。若い女性たちが自分の若い頃と同じつらい思いをしないように声を上げている人がいる。女同士で助け合うネットワークや篤い友情を築いている人がいる。年を重ねたことを楽しむ人がいる。若さと美しさ以外の自分の中身を見てほしいと願う人がいる。生まれ持った性に悩む人がいる。

 

レッテルを信じ込むと、こういう人たちの姿は見えなくなってしまう。

 

もはや「女だからこうなはず」では、到底くくれない時代。それは男性だって同じことだ。「男だからこうなはず」で苦しむ男たちも、想像以上にたくさんいるのだと思う。
性別による特性がゼロだとは思わない。でも、昔からある「そういうもの」はとりあえず疑ってみるところから始めたい。ネットで、雜誌で、テレビで、誰かの発言で、それらは今日も私たちに降り注ぐ。

 

性別以外にも、年齢、国籍、職業、あらゆるものにくっついてる謎レッテルは、どんどんはがしていけたらいい。人の考えは自由だ。だけどそれは本当に自分の目で見て体感したものか?誰かからの借り物じゃないのか?めんどくさいけど、いちいち己に問いかけたい。

 

 

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この記事を書いたライター

広告会社コピーライターからなぜかダンサーに転身、その後IT企業でライター&クリエイティブディレクターとして勤務。共同購入「ギャザリング」やブランド買い取り「ブランディア」の名づけ親。2000年から「広野ゆうな」のペンネームでメルマガやブログを書き続け、ごく一部でコアな人気を博す。現在はフリーでライティング、ネーミング、コピー、コラム、振付など手がける。Blog: 「フーテンひぐらし」 Twitter: @HironoYuna
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