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2019年08月16日更新

西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第百十二回目。

おとなの恋愛に物申す

 

先日中村航さんの『サバティカル』を読みました。本の帯には「アンセクシャルって知ってる?」という言葉が書かれていました。まだまだ知られていないこのアンセクシャル、日本語で言うと無性愛。この定義は難しいのですが、一般的に言われているのは性的な魅かれや性的な関心の少ないことだそうです。

 

言葉にしてしまうとただの性欲がない人のように聞こえるのですが『サバティカル』を読むと、それがどれだけ切なく苦しいことなのかとわかります。

 

私はいつも動物的嗅覚で人を好きになります。初めて会った瞬間に、恋愛対象かそうでないのかがはっきり分かれるのですが、その分かれというのは完全に性的魅力のライン。

 

だからこのアンセクシャルのように、人に好意を抱いても触れたいと思わないというのは苦しいよなあと思うのです。だからと言って、その人の指向を否定するつもりはありません。バイセクシュアルもパンセクシュアル(私が好きなPanic! At The Discoのボーカル、ブレンドン・ユーリーは自分がそうであると公言しています)も自分とは違う指向を受け入れられる人間でありたいとは思うのですが、ポリアモリーだけはどうにも理解ができません。これは複数のパートナーと親密な関係を持つことなのですが、もし自分の恋人に「僕、ポリアモリーなんだ」と言われたら、嫉妬深い私は確実に別れるでしょう。

 

今振り返ると、私と付き合っている時に「昨日は泊めてくれてありがとう」という他の女の置手紙を普通にテーブルの上に置いていた彼はポリアモリーだったのかもしれません。「これ、何?」と怒りに震える声で訊いても「昨日、泊めてあげた子」と悪びれる様子もなかったなあ。

 

私は一人の人を全力で愛する人間なので、同時進行なんて到底考えられない。ただ職業柄、恋人がいても別の人とキスシーンをする場合もあります。それを昔、「仕事でも他の奴と1回キスしたことには変わりないから、俺も1回浮気する」とワケのわからないことを言った彼氏もいました。

 

まあ確かに自分の彼女が他の男とキスをした上に、それをたくさんの人に見られるって気分の良いものではないだろうなあ。しかし、こちらとしては彼氏がいる時の方が、実は気持ち的に楽だったりもします。その理由は「ここ最近したキスがキスシーン」という悲しい事態を避けられるからです。ここ最近、恋もしておりませんがキスシーンもしていないので何とかその事態は避けられています。しかし秋に撮影予定の台本を読んだところ、由々しき事態になりそうな予感。それまでに何とか次の恋を見つけたい西山なのであります。


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この記事を書いたライター

日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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