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2019年10月11日更新

西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第百十六回目。

おとなの恋愛に物申す

 

先日、お寿司屋さんで友人を待っていた時のことです。すでにシャンパン2杯目突入の私は、カウンターの端に座っている男女の会話に耳を傾けていました。

 

××ちゃん、LINEチェックとかあまりしないの?」

「そうなんですぅ。よく、友だちにも怒られるんですぅ」

「ほら、今回も1週間以上返信がなかったから」

「1週間とか、私にすると全然普通で。てへへ」

「あ、そうなんだ。しかたないねえ。じゃあこっちが慣れないとなあ」ひきつった笑顔を見せる男。

 

ああ!そんなはずないだろうが!気になる男には、そっこーで返信してるって!

現に彼女、そのあと男性が席をはずした瞬間にスマホを取り出して猛チェックしていましたから。

 

しかしこういう嘘をさらりとつける女の子って、やはり強いなと思うのです。私は本当に嘘がヘタ。少し前もバーで隣り合わせた男性がたまたま同じ小学校だったという偶然がありました。学年は違ったものの、そりゃ話は盛り上がりますわな。

 

すると帰り際にその人が「連絡先教えてよ」と言ってきました。その瞬間に、これまでの盛り上がりがすーっと冷めていき、大袈裟でなく絶望すら憶えたのです。もうげんなり。この日はたまたま前回のコラムでも書いた左手薬指の指輪をしていなかったのも原因。もちろん彼に悪い印象なんてまったくないけれど、今この時間を楽しく過ごせただけで充分なのにどうしてそんなことするのよ!と悲しくなってしまうのです。

 

でも、私はここで断ることができない。だって本人を目の前に「いやです」なんてはっきり言えないでしょ?「彼氏に怒られちゃうんで」なんて嘘をつくこともできない。

 

そして仕方なく連絡先を教えることになるのですが、その後に案の定お誘いメールが来るわけですよ。そして嘘がヘタな私は、毎回断るたびに労力を使うのです。断ることも大変なのですが、そもそも興味のない男性からの誘いが苦痛。これはもう昔から苦痛以外なにものでもない。さらりと流せないあたり、マインドが非モテなのだろうなあ。

 

2、3回断ったらいい加減悟って下さいと思うのですが、中にはまったくめげない人もいて、さらに私を地獄へと突き落としていきます。そして最終手段となるのが、やはり「無視」。自分がされたらすごく悲しいけどさ、それ以外方法が思いつかない。

 

友人にそれを話すと「本当に酷いね。繭子って興味ない人とも楽しそうに話すからさ、そりゃ向こうも勘違いするよ」と言われてしまいました。ああ、確かに。つまらない話でも、わりかしきちんと聞いてあげられる。だってそれって人として当たり前のことでしょ?と私は思うのです。でも、そんな私の態度が誤解を招いているのだとしたら、それは改めなくてはいけません。

 

今後、興味のない男性から声をかけられたら、まずはものすごい剣幕で睨みつけてみよう。それでも向こうが言葉を続けたら、その顔に唾を吐きかけよう。そこまでしてもさらに誘ってくるというのであれば、もうその彼と一緒になろうと思います。でも友人いわく「お誘いがあるのもあと僅か」だそうです。


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この記事を書いたライター

日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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