大人女子のためのWebメディア
検索
  • Grapps
  • 大人の恋愛
  • 38歳処女・虐待体験~どうすれば希望をもって生きられますか?...

38歳処女・虐待体験~どうすれば希望をもって生きられますか?【ひとみしょうのお悩み解決】

「言い寄ってくる男性」の言動と行動がかみ合わなくて戸惑っています【ひとみしょうのお悩み解決】

“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。

〜「yukaさん 38歳」のお悩み〜

38歳処女・虐待体験~どうすれば希望をもって生きられますか?

はじめまして。ちょっと重い話かもしれませんが、ひとみさんに相談したくて投稿しました。

 

私は38歳女性なのですが、男の人とつきあったことがなく、処女であることにもコンプレックスをもっています。食事や一緒に遊びに行く人は何人かいたのですが、親しくなる前に、怖くなって避けてしまいました。

 

最近ニュースにもなるような虐待に近いことを父親にされてきた影響かもしれませんが、人を信じることができません。(現在、父からは物理的にも経済的にも離れています。)唯一安心できた母は他界しているので、とても孤独です。

 

最近ようやく正社員になれたのですが、男女問わず心を開けないので、職場でも人間関係がぎくしゃくしてしまいます。

 

信頼できる専門家の先生に時々悩みを打ち明けているのですが、その先生にも性的なことは相談できないので、ご相談した次第です。

この不安な気持ち(あと性欲)ってどうしたらよいのでしょう? 

アドバイスなどいただければ、うれしいです。

〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜

yukaさんのような相談者に対して、「格別の」接し方をする回答者がいますよね。実の父親に虐待されて育ち、それがトラウマになった結果、今でも他人のことを信じられないかわいそうな人、みたいに接する回答者っていますよね?

 

ぼくはそのスタンスはまちがっていると思うので、そうはしません。どのような経験であれ、その人にとって切実な思いが生まれるきっかけとなった経験は、それが虐待であれ失恋であれ、受験の失敗であれ、就活の失敗であれ、同格に扱うべきだと思うからです。なぜなら、切実さに優劣はないからです。優劣をつけるところから差別が生まれるのですよ。

yukaさんのお友だちを紹介します

さて、子どもの頃から父親とソリが合わず、それゆえ苦しんできた人に、キルケゴールという人がいます。デンマークの哲学者です。お生まれは今から200年ほど前ですが、精神的には、yukaさんのお友だちですね(ぼくもキルケゴールのことを友だちだと思いつつ、彼の研究をしています)。

彼は、今でいう親子問題や引きこもり、世間になじめない気持ち、淋しさ、絶望などを哲学した最初の人です。

不安とはどういう気持ちのことなのか?

38歳処女・虐待体験~どうすれば希望をもって生きられますか?

さて、「不安な気持ち(あと性欲)ってどうしたらよいのでしょう?」というご質問について。

 

キルケゴールは、『不安の概念』という本を書いていますが、ぼくはそれを読んでいないので、代わりに『死に至る病』をもとにお話します。

 

キルケゴールは、不安とは、たとえば可能性と必然性の葛藤だといいます。性的なことも含め、yukaさんにお答えした方がいいと思うので、性的なたとえを出します。

たとえば、可能性とは、マッチングアプリにアクセスすれば処女を紳士的に奪ってくれ、かつ、yukaさんに性的な満足を与えてくれる男性に出会えるかもしれないという可能性がありますね。

 

対して、人に対する不安や、人に対して心を開けないというのが、yukaさんの人生を制限しているもの、すなわちyukaさんにとっての必然性です。

この可能性と必然性とが心のなかで葛藤しますね。マッチングアプリにアクセスしたいという気持ちと、「いや、アクセスしていい男性に出会ったところで、わたしの人を信じれない心がすべてを台無しにしてしまうかな、いや、でも……」みたいな葛藤がありますよね?

 

そうやって葛藤する自分を、キルケゴールによると、脳内のもうひとりの自分が見ているのです。つまり、葛藤する自分を、もうひとりの自分が見て葛藤する、その葛藤が「人間なのだ」と、キルケゴールは言います。

不安を解消する方法とは?

不安を解消する方法とは?

この葛藤は、自分を客観視できてしまう人間に共通するものだとキルケゴールは言います。だから、「人はみな」つねに不安なのだ、と彼は言うのです。

では、その不安って、どうやって解消すればいいのでしょうか?

 

この問いに対して、キルケゴールは複数の答えを用意していますが、ひとつは隠さないということです。

自分が処女であることを他人に知られたら恥ずかしい、だから隠す、だからさらに淋しくなる。そうではなくて、処女であることを隠さない!

 

キルケゴールも、なんらかを世間に対して隠し続けていました。がしかし、あるとき、自尊心があるゆえに隠すからおれはおれ自身に絶望しているのだ、と気づいたんですね。

yukaさんも、可能であれば、父親との関係や、処女であること、セックスしたいことなどを、誰かに打ち明けてみてはいかがでしょうか。

 

こういうのって、「いかがでしょうか?」と、コーヒーをすすめるみたいに言われても困ると思うんですが、でも、隠蔽体質が不安を呼び寄せるというキルケゴールの主張に沿って言えば、そういうことが言えるのではないかと思います。

女子の強すぎる性欲について

女子の強すぎる性欲について

女子で性欲が強い人の中には、マッチングアプリで相手を探してエッチする人もいます。また、いわゆるカップル喫茶のような場所をネットで探して、そこで処女を失くすことに成功した女子も知っています。

 

マッチングアプリやカップル喫茶というような場所は、不道徳で不健全だと世間では言われます。がしかし、強い性欲をどうしたものかと切実に悩んでいる女子に対して、そういう場所は不道徳&不健全だから、とだけ言うのは、その切実さに応えたことにならないとぼくは思います。

 

また、実際に、カップル喫茶は、不道徳&不健全な人たちによってのみ運営されているわけではありません。性欲をめぐる女子の切実な気持ちに寄り添ってくれる人もそこにはいます。

 

安全に、かつ、理想どおりにコトが運ぶ幸運に恵まれることを祈りつつ、そういう場所に行くという方法も、だから提案したいわけですが、でもやっぱり隠蔽体質の人は、そういう場所で幸運に恵まれづらいです。隠蔽体質、つまり「言えなさ」が「暗さ」として表情に出てしまっているから、損して帰ってくることになる可能性が高いと思います。男は、女子のルックスとか容姿の許容範囲がわりと広いけれど、卑屈な感じがする女子には全然親切にしないからです。

 

いま、「男は」と書きましたが、でもこれはきっと、男女の性差を超えて言えることですよ。人は誰でも、卑屈な感じのする人を避ける傾向にあるから。

おわりに

yukaさんは、その隠蔽体質を克服できたら、友だちやセックスの相手に恵まれます。どうやって克服するのか? 

まずは突飛な場所に行くのではなく、「自分の隠しごとを正直に話せる相手がほしい」と願うことから始めてみてはいかがでしょうか?

 

そう願って、この相談文をくださったのであれば、yukaさんは第1ステージをクリアしたことになります。おめでとう! 

で、次に行くのです、次に! 1つできたら、2つ目3つ目は比較的簡単にできるので、引き続き強く願ってください。

 

そしたら、最初にセフレができるかもしれないし、最初からちゃんとした彼氏ができるかもしれないし、同性の友だちができるかもしれません。

なにが起こるのかは、神様しか知らないことだけど、なにか奇跡が起こります。奇跡を体験すると、人は劇的に変われます。

お互いがんばって生きていきましょう!

 

(ひとみしょう/作家)

ひとみしょうさんへのお便り募集中!

Grappsにて連載コラムを執筆してくださっている、文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩みを送ってみませんか?

恋愛・仕事・人間関係などなど、大人女子の悩みを男性ならではの視点で解決してくれるはず!お悩み以外のご意見・ご感想でもOKです!

たくさんのお便りお待ちしております。

 


【この記事も読まれています】
ブックマーク LINEで送る

Grappsにいいね!して最新の情報を受け取ろう!

この記事を書いたライター

〜文筆家〜webに恋愛コラムを6000記事以上(ギネス級!)寄稿したweb恋愛コラムの第一人者。獲得PVもたぶんギネス級。コラムの受賞歴多数(小学館『Menjoy!』編集部より)。著書数冊(すべて電子書籍)。 FB Twitter
  • Grapps
  • 大人の恋愛
  • 38歳処女・虐待体験~どうすれば希望をもって生きられますか?...
アプリでGrappsが
サクサク読める♪

5000本以上の記事が読み放題♪悩める女性のバイブルGrappsを 電車の中でも移動中でも快適にチェックすることができます。