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【女子のばんそうこう】「女同士はコワい」に騙されるな。

 

 

「女性専用車両に乗りたくない女性たち」の声を取り上げたネット記事とTVのワイドショー。そこで挙げられていた数々の「女性専用車両の酷いありさま」があまりに信憑性が低く時代錯誤すぎて、女性たちから一斉に反論の火の手が上がったのが先週のこと(詳細はググってね)。そこで「ひどいな」「悔しいな」と思ったことがたくさんあった。

女同士をいがみ合わせておきたい人たち

この記事やニュースに代表されるのが「女の集団は陰湿」「女同士の争いは大変醜い」という、古代から繰り返されるナゾの「女の敵は女」論だ。「男のいないとこで女は悪辣になる」というのも同じ枠ね。私もけっこういい年になるまでそれを頭から信じていて、自分も女なのに「だから女はこわい!」などと言っていたのでその頃の自分をスリッパではたきたい。これは「そうしておきたい(一部の)男によるデマ」だと今は思っている。
もちろん「女はみんないい人!女同士はいつも天国!」なんてことは全く思ってない。「女同士ってこういうとこイヤだ…」と思うこともあるし、嫌な女だってたくさんいると思う。だけど反面、世の中でイメージされてるほど女はオンナオンナしていないぞ!と思うこともたくさんあるのだ。「男と男の友情」「男同士のサッパリした付き合い」など、男性特有の美点として謳われているものは女たちにもしっかりある。むしろ「陰湿」「感情的」「嫉妬深い」など、女特有の欠点として謳われてきたものが男性集団にもガッツリあるじゃんね…?というのが大人になってからの気づきであった。
性差や傾向というのは確かにあれど、男と女の「特有の個性」みたいなものって、実は生まれつきでも何でもなく、「社会によって育まれた後付けの個性、または単なるイメージ」だなあと最近とても思う。陰湿ないじめも醜い争いも嫉妬も、そして篤い友情もサッパリしたつきあいも、男女両方にちゃあんと備わってる。それだけだ。

 

ただ、いまだに「女はそれがあるからダメなんだ」と思い込んでいる(または思い込んでいた方が都合がいい)人たちはたくさんいて、そういう人たちは社会の不都合をすきあらば「女同士の争い」や「女ゆえの愚かさ無能さ」にすり替えてしまう。そういうプロバガンダをじゃんじゃん打つ。今回の「女性専用車両のここがひどい」も典型的なソレだと思う。なぜなら痴漢問題や男性客のマナーの悪さを取り上げるより、断然ラクで安全だから。「女が女に怒る」みたいな番組で女の愚かさを女たちに代弁させるのもそう。かと思うと「こういう女は愛される」「やはり子供にはママじゃないと」「家族を支えるのはお母さんの愛」みたいな逆パターンの言葉で、社会の面倒くさい部分は女性の無償労働で埋め合わせようとしたりもする。ナメてんのか。ナメてんだよな。

 

こういう「女同士に戦わせておけば」「女は○○というレッテルを貼っておけば」みたいなプロパガンダは、人と人の相互理解も思いやりも、せっかく組めるタッグも全部あらかじめぶち壊してしまう。幸せに生きようと思ったら簡単に引きずられてはいけないし、男も女も、この手のものはまず疑ってかかる方がいいと思う。今回は「女」だったけど、「外国人」などのワードでも同じことだしな。(もちろん「男」もね)

 

【女子のばんそうこう】「女同士はコワい」に騙されるな。画像

男たちに被害に遭っても、女を憎む

女性専用車両についての私のツイートも先週バズッたのだけど、その時「化粧品で臭いのと、車内でメイクをしてる人がいるのは事実です」と反論してきた女性がいた。彼女の訴えはもちろん真実だと思ったので、考えを知りたくて何度かラリーをした。彼女はしきりに「女性専用車両はイヤだけど、作られたからには乗らないと睨まれている気がする」「乗らないと迷惑をかけるから乗っている」というので「一体誰に???」と聞くと、どうやら「女性専用車両のせいで普通車両がさらに混む。だったらせめて女はあっちに乗れ」というような一部のアホによる言説を目にしたらしい。ちなみに彼女は痴漢被害には何度も遭っているとも言っていた。
男性から痴漢被害に遭いつつ、男性からの「女はあっちに乗れ」という言葉に気をつかい、女性専用車両に追いやられる。そして結果的に「そこにいる女たちの化粧」についての文句に帰結している。

 

「そういう人はどーぞ普通車両へw」と言うのは簡単だ。だけどこの構造はあまりにかなしすぎやしないか。限りなく男性に最適にチューニングされた社会で、自分はそこに反撃などできない。せめて迷惑をかけずに暮らしたい。なのに女性だけの場にゆくと自由に振る舞う女たちがいる。我慢してるのは自分ばかり…。「ニオイで気分が悪くなる」ことの奥底に、それに対する理不尽さやいらだちも相当あるのでは、と勝手に推測してしまう。本当に解決すべき大きなことは放置され、瑣末なところで争いや齟齬が生まれる。「女同士戦わせておけばいい」の弊害はおそろしい。

 

自分のその「○○ってやだ、嫌い、ほんとダメ」は本当に自分の中から出た感情だろうか。その価値観は誰かに、社会に、知らず知らずに植え付けられたものじゃないだろうか。○○の中に「わたし」が入る時があったとしても、それは本当にダメなのだろうか。他人や自分や何らかの事象を否定したくなる時は、いつも「待てよ…?」と思う自分でいたいなと思う。

 

 

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この記事を書いたライター

広告会社コピーライターからなぜかダンサーに転身、その後IT企業でライター&クリエイティブディレクターとして勤務。共同購入「ギャザリング」やブランド買い取り「ブランディア」の名づけ親。2000年から「広野ゆうな」のペンネームでメルマガやブログを書き続け、ごく一部でコアな人気を博す。現在はフリーでライティング、ネーミング、コピー、コラム、振付など手がける。Blog: 「フーテンひぐらし」 Twitter: @HironoYuna
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