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西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第百二十五回目。

それでも恋がしたいんだ!/西山繭子

 

このコラムが更新される日はバレンタインデーであります。先日、仕事帰りに東京駅の大丸に寄ったのですが、11階のバレンタイン特設会場はものすごい人で溢れ返っておりました。そんな中、私は脇目もふらずレダラッハのコーナーへ直行。私が世界で一番美味しいと思っているスイスのチョコレートです。しかしお高いので、めったに買いません。以前、「これ大好き」とレダラッハのチョコを顔に近づけた女子力高めな自撮りをスイス人ボーイにメールしたところ「そんな高いもの食べたことない」と自撮りに対しては完全スルーな返事がきました。そんなレダラッハの高級チョコレートであります。

 

実はわたくし、去年のバレンタインもこれを買っておりました。そして好意をよせていた彼にさらっと「あ、来週バレンタインだから、これどうぞー」と渡したのです。「うわ!ありがとうございます!」と驚く彼に「いやいや、仕事帰りにたまたま時間があって、たまたま百貨店に行ったら、たまたまこのレダラッハが売っていたからさー」という旨を話したのですが、実際はレダラッハが売っている百貨店をわざわざ調べて、休日にわざわざ時間を作って、バレンタイン用のコレクションが完売だったためにわざわざ伊東屋で赤いリボンを買って、わざわざ自分でリボンをかけるという、わざわざの極みでありました。

 

そして胸を高鳴らせて待ちわびたホワイトデーにきた彼からメールは「バレンタインのお返しをしたいので住所を教えて下さい」というものでした。え?会って渡してくれないの?住所?うーん。これはきっと住所を知ってグーグルマップで「あー、いつもこのコンビニに行くんだろうな」とか「この道を通って駅まで行くのかな」とか考えたりしたいってことだろうなあ…って!私だけだよ、そんなことするの!送るってなんでだよ!なんで会って渡さないんだよ!

 

それでも諦めきれない私は、ひょっとしたらお返しが大きな壺なのでは?と希望にすがっていたのですが、友人に相談したところ「うけるーw完全に脈ナシじゃーんwそれにしても失礼な男だねw」というWの悲劇な返信。はあ、やっぱりそうか。精魂尽き果てた私は彼に私が所属している事務所の住所のみを返信するという塩対応。さようなら、私の恋。

 

数日後、マネージャーから連絡がありました。「事務所に、西山さん宛に米が届きました」「・・・・」ホワイトデーのお返しは、彼の故郷で作っているお米5㎏でした。うん、そりゃ会って渡せないよね。すぐに自分の塩対応を謝罪するメールをしましたが、時すでに遅し。彼とはそれ以来会うことはありませんでした。みなさんもホワイトデーにはお気をつけください。

 

さて今年のレダラッハの行方はいかに?実はですね、これまた随分と難ありの航海でありまして「この人に渡せたら良いな」と思っている彼に関して今現在私が知っている情報は、彼の名前と眼鏡のフレームがPRADAであるということのみ。歳も知りません。独身じゃないかもしれません。偶然、バレンタインの日に会える確率なんてゼロに等しい状況です。よって、このレダラッハは私のおなかにおさまる可能性が高いです。まあ、それを見越して大きめの12個入りを買ったんですけどね。


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この記事を書いたライター

日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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