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2020年04月10日更新

西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第百二十九回目。

それでも恋がしたいんだ!/西山繭子

 

緊急事態宣言、そして外出自粛によりデートもできません。まあ、そもそもそんな予定は一つもなかったけどさ。本来ならば、こんな呑気なことを言っていられない状況なのですが、私がここで布マスクがどうの、政府の補償がどうのと言及しても楽しくないので、いつも通りを心がけたいと思います。

 

外出自粛による弊害はいたるところで出ていますが、ここ最近では『コロナ離婚』という言葉まで耳にするようになりました。私の友人でも「毎日、旦那が家にいてツラい」とか「奥さんと娘から虐げられていてツラい」といった愚痴をこぼす人が多数おります。

 

こういったメールを読むと一人で良かったなあというのが普通なのかもしれませんが、いまだ結婚生活に希望を夢見る夢子ちゃん42歳の私は、どうして、そんな人と一緒になったんだろう?と思ってしまうのです。「好きな人とずっと一緒にいられるなんて最高じゃないか!」などと言うと「結婚ってそういうんじゃないから」と鼻で笑われてしまうのが常であります。

 

私の知人女性は婚活パーティーで知り合った男性と1週間で結婚を決めました。「その人のこと好きなの?」と訊くと彼女は「お互い結婚が目的だったんで、好きとかそういう感情いらないんで」と死んだ目で答えました。今では、子どもにも恵まれ素敵なママとなった彼女ですが「ここ最近、やっと旦那が根っからのつまらない人間だということがわかってきましたが、まあ大丈夫です。子どももいますし」と、やはり死んだ目で答えていました。

 

この外出自粛の中、彼女はどう過ごしているのだろうと心配になりますが、こういった心のすれ違いよりも怖いのは暴力でありましょう。コロナの影響によるDVの急増は世界的に問題になっています。これは表面化しているものだけなので、実際はもっと酷いことになっているはず。暴力を受けても、それでも一緒にいる女性はみな口を揃えて「普段は優しい」と言います。そして「ごめん、もう二度としないから」という男の言葉を信じてしまいます。二度あることは三度あるって昔から言うでしょ!女子どもに暴力をふるう(これには怒号も入ります)奴なんて、ただのクソ野郎なので更生なんてできませんよ。

 

私は20代の頃、酩酊し玄関で寝ようとしていた彼氏を起こそうとしたところ、顔面キックをくらったことがあります。彼もベロベロだったし、20代の私はジャッキー・チェン並みに瞬発力が高かったので大事にはいたりませんでした。でも、やっぱりすごく怖かった。翌日、彼から電話がありました。彼は電話の向こうで「ごめん。本当に覚えてない」と謝ったあと、情感たっぷりに「おまえのこと愛してるからそういうことしちゃったんだろうな」と言いました。思わず黙り込んでしまう私。愛してるから…。おまえのこと愛してるから…。じーん。って、これなのよ!これ!じーんとしちゃダメ!ただのクソ野郎だから!

 

私はその後すぐに別れましたが、この悪式ループに苦しんでいる人はたくさんいると思います。もう一度、言います。女こどもに暴力をふるう、怒号をとばす、大切にできない人間はクソ野郎です。どんな社会的地位があろうと、第三者からの評判が良かろうと、ただのクソ野郎です。そこに関しては、それでも恋がしたいんだ!と言ってはいけませんよ。まずは自分を守らなければ誰のことも守れませんからね。


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この記事を書いたライター

日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo

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