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2020年06月19日更新

西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第百三十四回目。

それでも恋がしたいんだ!/西山繭子

 

2ヵ月の外出自粛期間中に得たものの一つに『ゴッドファーザー』があります。言わずもがな巨匠フランシス・コッポラの名作ですが、実は私、これまでに一度も観たことがありませんでした。友人との会話で話題にのぼっても「ああ、男の人のための映画でしょ?」と一蹴。私の中では『ロッキー』や『ランボー』と同じ部類でした。

 

そして何しろ長い!ここ最近は上映時間が120分以上だともう観に行くのをしぶってしまうぐらい堪え性がない私。ラース・フォン・トリアー監督の5時間半におよぶ大作『ニンフォマニアック』を観た時は、映画鑑賞ではなくもはや修行の域でした。なので、テレビで『ゴッドファーザーⅠⅡⅢ』を立て続けに放送すると知った時も「まあ、食わず嫌いも何だしチョロっと観てみるか」という軽い気持ちでありました。

 

しかし、これがまあ!なんと!めちゃくちゃ面白いではないですか!素晴らしき家族愛!来世は是が非でもイタリアマフィアの家に生まれたいと思いました。そしてアル・パチーノの格好良さたるや!ああ、私のマイケル・コルレオーネはどこにいるの?

 

しかしこれはあくまでも映画のお話。「悪い男に恋をする」というのは普遍的なテーマでありますが、現実的には私は悪い男にまったく興味がありません。むしろ嫌い。「昔は極道でしたが、今はこんなに人のために頑張っています」みたいな人が持ち上げられているのを見るたびに虫唾が走ります。私は、昔も今もずっと真面目に頑張っている人の方が好き。

 

小学生の時、年上のいとこの部屋で『ホットロード』を読んだ時も、きゅんとするなんてことはなく「母子家庭でも私は真面目に生きて行こう」と胸に誓ったものでした。ちなみにこの作品が映画化された時、私の母は「ほっともっとのノボリサカくん、かっこいいね」と言っていました。登坂くんファンのみなさん、ごめんなさい。

 

私が中高生だった90年代はチーマーと呼ばれる不良たちが渋谷を闊歩しており、地味な女子校に通う私のもとにもパー券が回ってくることがありました。当時、ルーズソックスを履いて一見ギャル風の私ではありましたが「女の子は身体を冷やしちゃいけないわよ」という母の言いつけを守り、ミニスカートの制服の下は常にブルマ着用。そんな私が不良の会合に行くはずもなく「悪いことをする人は嫌い」は、今でも変わらずです。

 

そして時代遅れと言われそうですが、実はタトゥーもいまだ受けつけないのです。入れている友人もいるので否定はしませんが、もし「素敵な人だな」と思った人がタトゥーを入れていたら、きっと私は冷めてしまう。どこまでも真面目ちゃんなあたくし、こうして恋愛範囲を狭めているのだなあと思いますが、「誰かいい人いないの?」という母に「彼、前科三犯で全身に入れ墨が入っているけど、いい人なの」なんて言えないもの。

 

しかし、こんな私がネット上では半グレといわれる人の元カノジョとなっているのは本当に皮肉なものですね。どうせならアル・カポネの元愛人といった壮大なガセネタの方が良かったなあ。って、私いくつだよ!


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この記事を書いたライター

日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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