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2020年07月17日更新

西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第百三十六回目。

それでも恋がしたいんだ!/西山繭子

 

2000年の大ヒットドラマ「やまとなでしこ」特別編の再放送、みなさんはご覧になりましたか?もう20年前のドラマだというのに、もう何十回も観たというのに、またしても心を鷲掴みにされました。「やっぱり名作って色褪せないんだよね。まったく古く感じなかったなあ」「え?めちゃくちゃ古くさかったっスよ」職場でランチをしている時、そう私に言ったのは20代前半の女の子でした。

 

私は思わずムッとして「例えばどこが?」と箸を止めました。「スッチーが花形とか、代官山がイケてるとか、主人公の携帯が西山さんのと同じパカパカするやつとか」「最後は余計だな」「さーせん」うーむ。20年という年齢差は厳しいなあ。しかし、何を言われようと私にとっては思い出深い大切な作品。なぜならこれが放送されていた時、私はとっても幸せだったからです。

 

月曜夜9時は毎週、彼氏とソファに並んでこのドラマを観ていました。私が神野桜子になりきって「貧乏なんて大嫌い」と言ってみたり、彼が突然スーパーでヒラメを一匹買ってきて欧介になりきって捌いてみたりと、2人で楽しく「やまとなでしこ」ごっこに興じていました。ちなみにヒラメは、本当は刺身で食べたかったのですが(そういうシーンがありました)上手くできるはずもなくズタズタになったものを煮付けにしました。当時、私が乗っていたベンツ190E(古っ!)のカセットデッキ(さらに古っ!)からは常にMISIAの『Everything』が流れていたし、クリスマスには神野桜子よろしく姉から借りた白いワンピースで彼とお出かけしました。ひとまず今のところは、あの時期が私の恋愛至上、最も幸せな時期でありました。

 

「女が最高値で売れるのは27」という桜子の台詞を聞いて、22歳の私は「27ってもうおばさんじゃない?」と1つ年上の彼に問いました。すると彼は「うーん。おばさんでもこんな奥さんだったら良いなあ」と当時33歳の森口瑤子さんを観て答えました。若さって恐ろしい!今すぐタイムマシーンに乗って、若いカップルをぶん殴りたい気分です。高値で売れる27から15年も過ぎた私は値崩れを通り越して、もはやビンテージとしての希少価値が上がっているのでは?と秘かに期待しているのですがどうでしょう。

 

しかし改めて思ったのは東十条さんってお金持ちな上に優しいし、ハンサムだし、悪いところが一つもないんですよね。それでも欧介を選んだところがドラマの良さでもあるのでしょうけど、東十条さん、というか東幹久が不憫でなりません。その昔、クリスマスイブに我が家のこたつで私の母が作ったおにぎりを「マミー、ありがとう」と食べていた東幹久が不憫でなりません。あ、そういえば東さんもまだ独身だなあ。今度、久しぶりに連絡してみよう。でも東さんのことだから、きっと「繭子いくつになった?42?おばさんだな」とか言いそう。そこは東十条さんのような優しさをみせて欲しいですね。


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この記事を書いたライター

日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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