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西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第百四十回目。

それでも恋がしたいんだ!/西山繭子

 

友人が「金曜日の夜はいつも明日から休みだーって嬉しくなるんだけど、でもすぐに何にもすることないじゃんって落ち込むんだよね」というわけのわらない悩みを私に吐露しました。「何もすることがない休日なんて最高じゃないか!」と私が鼻息荒く言うと「繭子は“お独り様上手”だからだよ。私は予定が入ってないと悲しい」と褒められているんだか貶されているんだか、よくわからない言葉が返ってきました。

 

私は現在週4日会社で働いているので、休日は自ずと原稿を書く時間になります。撮影が入っていると、その休日はさらに慌ただしいものとなり、スーパーに行ったり、家のことを片付けたりしているとあっという間に1日が終わってしまいます。昨日だって、気づけば家にある銀のモノをひたすら磨くという、あたしゃ中世のイギリスの使用人か?というような休日を過ごしてしまいました。なので、まったく何もしない休日というのは私にとって最高の贅沢なのであります。

 

しかし確かに、彼女の言う“お独り様上手”がここ最近ではさらに極まってきたように思います。先週の休日は、独りで映画を観て、独りで天ぷらを食べ、独りでウィンドウショッピングをして、独りであんみつを食べました。そして日記に「最高の1日だったなあ」と書いて眠りについたのです。これはまずい。もう隣に誰かがいるなんて想像できないほどの極致まできているぞ。ここでキラキラとした女優の顔で「それでも恋がしたいんだ」などと言っておきながら「恋とかさ、もういいよ。なんかもう面倒くさいし。プス~(おなら)」とジャージでごろごろしているアラフォーの西山繭子がいるぞ。

 

しかしまあコロナ禍ということもあって、ただでさえ希少な40代女子の出逢いはさらに困難に。そろそろマッチングアプリに手を出さなくてはいけない頃だろうか。いや、それはさすがに事務所的にNGだろう。今をときめくセクゾの中島健人くんとキンプリの平野紫耀くんが主演を務めた『未満警察』の最終回に出ていた女優がマッチングアプリをやっているのはまずいだろう。しかし友人がマッチングアプリで10歳年下の大学院生と付き合いだした今、身分を偽ってでも登録することが幸せへの近道なのではないだろうか。身分を偽って…。

 

「28歳、職業ハウスマヌカン、趣味はスキューバダイビングです」なんだろう?この絶対に会いたくない感じ。オシャレでアクティブなのにまったく惹きつけられない。じゃあこれはどうだ。「31歳、広告代理店勤務、趣味はワインです」うーん。面倒くさそうな女だなあ。じゃあこれはどうだ。「42歳、女優、趣味は読書です」あれ?年齢はいってるけど、悪くないじゃない。そうか、自分を偽る必要などないのだな。マッチングアプリをお使いの皆さん、もしこんなプロフィールを見つけたら西山繭子の確率がかなり高いです。でも西山繭子じゃないかもしれないので、冷やかしの連絡はご遠慮ください。もちろん西山繭子だとしても、冷やかしの連絡はご遠慮ください。


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この記事を書いたライター

日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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