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2021年01月15日更新

西山繭子の「それでも恋がしたいんだ!」第百四十九回目。

それでも恋がしたいんだ!/西山繭子

 

年が明け、私が暮らす東京は再び緊急事態宣言が発令されました。とはいえ20時前の街はこれまで通り人で溢れ返っており、政府のやる気のなさが伺えます。これまで、いけないと思いつつも政治に対しては「遠い出来事」と無関心な自分がいました。しかし、ここまでのクズっぷりを発揮されると腹も立ってくるというものです。その昔、男の人はある程度の成功を手に入れると次は政治に手を出したくなるのだと聞いたことがあります。それだけ政治家が持つ「権力」というのは魅力的なのでしょうね。まったくもう欲張りなんだから!

 

これまで何度か政治家の方とお会いしたことがありますが、その他大勢の男性同様、色んな人がいます。常に上から目線で話してくる人、ベロベロに酔ってネクタイを頭に巻いてカラオケで熱唱する人、既婚者なのに平気な顔をして口説いてくる人、断っても断っても口説いてくる人。この経験を鑑みて、私がファーストレディ・西山クリステルになる日が来ることはないでしょう。私は権力なんて求めていません。莫大な資産も求めていません。ひたすら普通の人と出逢いたいのです。もう今月で43歳、高望みなんてしません。だから今年こそ!

 

そんな熱き想いを胸に元旦の早朝、まだ真っ暗な境内でおみくじを引きました。かじかむ手で神様の真意を知るために、たたまれた御籤をゆっくりと開きます。そして、そこに書いてある言葉やいかに…。ふむふむ。えーっと。うん、ダメだ。このフォント、この明るさの下では読めぬ。まだ老眼鏡まではいきませんが、まあそういう年齢です。おばちゃんは、すごすごと誰もいない家に戻り読んでみることにしました。

 

するとこれまた何ということでしょう。そこには元旦から笑ってしまうほど絶望することが書いてありました。恋愛『深入りするな』縁談『むりにすれば腹立ごとありて後に困ります』だめじゃん!もう、全然だめじゃん!出鼻をくじかれるとはまさにこのこと。この歳で深入りしない恋愛をしている場合じゃないし、むりをしないで結婚に持ち込めるはずがない。ああ、2021年も私はひとりぼっちなのだろうか。

 

しかし、おみくじいわく『世の為人の為に尽しなさい。幸福まして名も上がります』とのこと。そうか。ということは踏切で倒れているおばあさんを迫り来る電車から間一髪で助け、警察に表彰されて「気づいたら駆け出していました」とかインタビューに答えて、一躍地元の有名人に…って、待って。別に私、名を上げたいわけじゃないの。ただただ幸せになりたいの。ああ、コロナ禍同様、先が見えぬトンネルがまだまだ続きそうです。


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この記事を書いたライター

日本の女優、作家。東京都出身。 大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。 テレビドラマを始め、女優として活動。 最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。 著書に 『バンクーバーの朝日』 『色鉛筆専門店』 『しょーとほーぷ』 『ワクちん』 などがある。 オフィシャルサイト→FLaMme official websiteオフィシャルブログ→ameblo
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