新年あけましておめでとうございます。今年も『Grapps』、ひとみしょう共々、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、新年最初のコラムのタイトルを「2020年を迎えて新しい出会いをするために」としました。
新しい出会いや、新しい恋、新しい自分を実現するために大切なことについて、お届けしたいと思います。
今年は悩むのをやめませんか?
去年は、多くの読者がお悩み相談をお寄せくださり、1年をとおして読者としっかり向き合うことのできた年でした。相談メールをお寄せくださった方、本当にありがとうございました。
じつは不倫の相談が多かったのですが、不倫している人は世間で言われているように「ただのエロい人」ではなく、人として真剣に悩んでいるという端的な事実に改めて驚かされました。
今年は悩むのをやめませんか?というのが、2020年さいしょのぼくからの提案です。不倫に限らず、なんらかに悩むくらいなら、新しい場所にすっと行ってみませんか?というご提案です。
「新しい場所」ってどこ?
新しい場所って、どこでもいいんです。
たとえば、新宿のルミネには行ったことがあるけど、伊勢丹には行ったことがないのなら、伊勢丹に行ってみるとかでもいいのです。
「無理めな場所」に行くのもおすすめです。
たとえば、今の仕事を辞めて学校の先生になりたいから教職課程のある大学に入る必要があると考えたとします。「この年齢から大学に入って勉強するの?そんなの無理」と思うかもしれないけれど、でも大学という新しい場所に行くのです!行けばなんとかなります。本当になんとかなります。
まずは行くことです。あれこれ悩んだり怖がったりしてもいいですが、でもまずは行くこと。行けばなんとかなります。行けば新しい出会いがあり、新しい恋が生まれるから。
自分に言い訳する気持ちに他人は敏感
新しい場所に行ってもどうにもならない人というのは、自分に言い訳しているからどうにもならないのです。
たとえば「どうせわたしは」みたいに考えている人。
「どうせわたしは」と思って自分の殻に閉じこもっている人に、他人は力を貸そうとは決して思いません。
反対に、自分の殻に閉じこもらないという気持ちさえあれば、新しい場所で新しい出会いに恵まれ、人生が劇的に変わるのです。
移動することじたいに人生の意味がある
新しい場所に行くというのは、つまり移動するということです。「行く=移動」でしょ?
人生に意味があるとするなら、移動することじたいが、きっと人生の意味なのだろうとぼくは思います。
そこに行って具体的になにかをするということの中にも人生の意味があるのかもしれないけれど、でも移動することじたいに意味があるように思うのです。
移動することが持つ意味とは、端的に変化のことです。わたしたちの身体や考え方が日々、毎時間毎分変化しているのに合わせて、自分を置く場所も少しずつ変えてあげるのです。自分の肉体や考え方がじつは変化しているにもかかわらず、ひとところに留まろうとするからおかしなことになるのです。
おわりに ~変化することの大切さ~
不倫もふくめ、恋愛がうまくいかない人とは、変化することを忘れている人です。あるいは、変化を恐れて「なにもない平穏な毎日」をよしとする人です。
なにもない平穏な毎日を好むのはいいことだと思いますが、そっちにばかり気がいくと、自分の肉体や精神の細かな変化に疎くなります。「今」や「わたし」は絶えず変化しているのだから、その変化とうまく付き合うことでのみ、人は文字通り生きられるのです。なぜか私たち人間はそのようにできているのです。
その証拠に、変化を嫌う人って、「時代に取り残された感」満載ですよね。端的にいえば、目が死んでいますね。自分の人生が自分に要求してくることを感じ取ることなく、自分の気持ちにすなおに生きていないですね。
そのような人は誰からも愛されづらいです。なぜなら、あなたも、あなたの好きな人も、誰もが、自分がじつは変化していると知っているからです。
耳を澄まし、肌で風を感じ、その指で愛しい人の髪をやさしく撫でる――たとえばそうすることで、人は「変化」に敏感になります。
「変化」をキーワードに、今年もお互いがんばっていきましょう!(ひとみしょう/作家・コラムニスト)
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