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2020年02月24日更新

彼はいつか私のことが負担になってしまうのでないかと怯えています【ひとみしょうのお悩み解決】

ひとみしょうのお悩み解決

“【お便り募集】文筆家ひとみしょう お悩み解決” に送っていただいたお悩みの中からひとつピックアップしてひとみしょうさんがお答えしていきます。

「サスペンダーさん40歳」のお悩み

彼はいつか私のことが負担になってしまう

いつも楽しく拝見させていだだいております。

ひとみしょうさんのコラムには大変救われている日々です。 

私は40代既婚子持ちです。現在お付き合いしている彼も既婚40代子持ちです。

お付き合いしてもうすぐ2年になります。彼とは職場で出会いました。

現在、会社の業績が良くなく、将来を不安に思った彼が資格のために学校を通いながら今の会社に務め、資格取得後は転職を考えているそうです。

その報告を受けた私は、何も意見する立場にはなく、「頑張ってね」としか言えませんでした。

本音は環境の変化に不安しかないです。

男性にとって仕事は人生にとって一番大事なことなので、私がとやかく言えません。

仕事をしながら学校に通い、私との時間は作ると、私が癒やしだと言ってくれています。

けれど、いつか私が負担になってしまうのでないかと不安に思っています。

男性としてはどうなのでしょうか?

つなぎ止めておくだけの甘い言葉なのでしょうか?

ご意見いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

〜ひとみしょうのお悩み解決コラム〜

サスペンダーさんのことをつなぎとめておくだけの甘い言葉などではなく、彼の偽らざるホンネだと思いますよ。

この相談は、恋愛に関する相談という形をとっていますが、じつは、人が言葉にしない「生きる前提のちがい」という問題があります。

変化を嫌う人・変化に順応できる人

彼はいつか私のことが負担になってしまう

男女の性差にかかわらず、人には、変化を嫌う人と、変化に順応する人とがいます。

相談メールから察するに、おそらくサスペンダーさんは、変化を嫌うタイプの人なのだろうと思います。

さて、変化に対するその人の価値観が如実に現れるのが、たとえば恋愛です。

愛する人が、みずから変化しようとするときに、サスペンダーさんのように、それを不安に思う人や、その変化を阻止しようとする人がいますね。

対して、愛する人が変化することを受け入れ、涙をのんで快く新しい世界に送り出す人もいますね。

注意していただきたいのは、変化を嫌うことが悪いことだという話をしているのではないということです。良いとか悪いという価値観の話をしているのではありません。

「わたし」も「今」も変化している

彼はいつか私のことが負担になってしまう

話のポイントは、「わたし」も「今」も、絶えず変化しているということです。

「わたし」の考えは絶えず変化しています。そのことにふだん気がつかない人であっても、たとえば、それまでのように彼のことを深く愛せなくなったわたしに今朝気がついた、みたいに、ある日、ある時、人は自分の心変わりに気づきますよね?

心変わり、つまり、「わたし」の考えは変化したのです。

「わたし」がもつ肉体も変化しています。爪は毎日わずかに伸びています。血液や皮膚や骨など、わたしたちの身体の成分も日々入れ替わっていると言われています。

すなわち、「わたし」は、心身ともに、毎日毎時間毎分毎秒、変化しているのです。

 

「今」という時も、絶えず変化していますね。

今この瞬間「イマ」と言ったら、「今」は過去になりますね。

なぜ過去になるのか、その理由はおそらく誰も知らないと思います。それでも「今」という時は、なぜかたえず過去になり、新しい「今」が生まれてきます。

つまり、わたしたちは、変化する身体と心を持ちつつ、今という絶えず変化している時を生きているのです。

簡単にいえば、「人生=変化」なわけです。

彼とあなたの決定的なちがい

彼はいつか私のことが負担になってしまう

彼は、人生とは変化のことだと、じつは気づいています。

人生とは変化のことだ、などと、彼は決して言葉にしないはずです。人は、自分が前提としている価値観を、あえて言葉にしないクセを持っているので、彼は言葉にしないはずです。

でも彼は「人生=変化」だと知っています。

その知っていることが、会社の業績という「食っていけるかいけないか」という、ある意味では究極の状況において表に出てきたのです。

対して、サスペンダーさんは、「人生=変化」というのを知らなかったか、知っていてもその事実を見ないようにしてきたはずです。

ここに、愛し合っているふたりにおける、決定的な(埋めがたい)溝があります。

「変化」はなにも怖いものではない

彼はいつか私のことが負担になってしまう

変化って、べつに怖いものではないですよ。

ぼくは今、大学に通っています。ぼくと同い年くらいの人たち(40代の人たち)が大勢います。

たとえば、水道工事をしているお兄さんが、教職免許取得のために大学に通っています。会社が傾きそうだから、倒産する前に司法書士の資格を取ろうと必死になっている50代の男性もいます。

もちろん、趣味で和歌の勉強をしているご婦人もいますが、たいていの学生は、40代になって、自分の人生が変化していることに気づき、その変化に自分の心身を沿わせるかのごとく、意識的にみずからを変化させようと必死です。

その意味では、これだけ大学がたくさんあるなかで、かなり質の高い学生が集まっている大学であるとぼくは感じています。

「恋愛×変化=不安」・・・って本当?

彼はいつか私のことが負担になってしまう

愛する人の価値観や考え方、身辺状況などが変化すれば、それを怖がり、嫌い、これまでの状況にしがみつこうとする人が、なぜか多いです。

なぜ多いのかといえば、端的に、「今」が「ある意味では最高」だからでしょう。

「すばらしい時よ、続け」と願っているからでしょう。

でも、先に見たように、好むと好まざるとにかかわらず、「わたし」も「今」も、変化し続けています。

「わたし」とは「そこから時間と空間が広がっている最初の地点をもつ存在」です。ようするに、この世における、もっとも根源的な存在が「わたし」です。

その「わたし」が、これまた時間という、ある意味で根源的なものの変化を感じているのです。変化を受け入れるか否かは別にして、とにかく時間が変化していることを肌で感じているのです。

つまり、わたしたちの意思とは独立に、わたしたちはたえず変化している存在なのです。

その変化にすなおに生きないとどうなるのか?

たとえば、いまだに30年前にバブルのときのスーツ(肩パットが入った、ぶかぶかのスーツ)を着ているおじさまのように「浮いた」存在になります。

どうか彼の変化を受け入れ、彼と一緒に変化してください。

彼と一緒に変化するとは、彼と一緒に「今」を生きるのと同義です。

愛する人とともに「今」を生きる――これが最高の恋なのではなのかなとぼくは思います。(ひとみしょう/作家・コラムニスト)

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この記事を書いたライター

〜文筆家〜webに恋愛コラムを6000記事以上(ギネス級!)寄稿したweb恋愛コラムの第一人者。獲得PVもたぶんギネス級。コラムの受賞歴多数(小学館『Menjoy!』編集部より)。著書数冊(すべて電子書籍)。哲学者キルケゴールの「不安」や「寂しさ」を20〜30代女性に向けて極限までわかりやすくかみ砕いた「恋愛と人生」の指南書、『自分を愛する方法』を2020年8月中旬発売 FB Twitter
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