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2020年04月21日更新

これってセクハラ…?セクハラしてしまう男性心理とは

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職場などで上司や先輩男性から「気持ち悪い」「イヤだな」と思うようなことを言われても、それがセクハラなのか判断ができず、どんなことがセクハラになるのか、はっきりとわからないという人も多いのではないでしょうか。

 

少し前の話にはなりますが、2018年12月16日に放送された『行列のできる法律相談所』(日本テレビ)で、お笑い芸人の今田耕司が、中城あやみに対して行った発言が、セクハラか否か、についてネット上で議論を呼び起こしたことがありました。

 

今回は、その時の今田耕司の発言がセクハラか否か、について考えていきたいと思います。

セクハラの定義とは?

セクハラという言葉を聞いたことがないという人はいないでしょう。ですが、実際にセクハラにはどのような種類があり、どこからがセクハラになるのかについては曖昧な方が多いのではないかと思います。そこでまずは、何がセクハラにあたるのか、を見ていきたいと思います。

セクハラの種類

(参考:『ジェンダー図解雑学』加藤秀一ほか著・ナツメ社 P.137)

【代償型】 

・上司や教師などがその地位を利用して、性的関係やデートを迫る

・セクシャル・ハラスメントを拒否したことを理由に、不利益を与える

【環境型】 

★言葉によるもの

・「胸が大きい」「脚が太い」「はげ」「でぶ」など、身体に関する発言

・「今日はデートか」「まだ結婚しないのか」「子供はまだ?」など、プライベートな事柄に立ち入る

・「異性関係がだらしない」などの噂を流す

・性的な経験についてたずねる

★行動によるもの

・肩や腰、お尻などにさわる

・コンパなどで女性(または男性)だけにお酌を強要する

・しつこく交際を迫る

★視覚によるもの

・これ見よがしにヌード雑誌を広げる

・胸などをジロジロ見る

・更衣室をのぞき見る

【ジェンダーハラスメント】 

・「女には仕事をまかせられない」などという

・「僕、坊や、お嬢さん、おじさん、おばさん」など、人格を認めないような呼び方をする

・女性のみにお茶くみを要求する

 

上記をまとめると、セクハラとは、「組織内の権力関係を背景にした性的関係の強要」「拒絶できない立場にいる人に向けられた性的関心」のことだと言えます。

今田耕司の中条あやみへの口説きは、セクハラか口説きか

セクハラの定義を確認したところで、今田耕司が中条あやみにした発言を振り返ってみましょう。

 

番組冒頭で、今田が、「口では『娘やがな』って言うてるやん? 全然そんなこと思ってない。ただの女子や、ただのストライクゾーンや!」と発言し、中条は、「やめて。そんな目で。もうアナザースカイ(ふたりが共演している番組)行けない」と返す場面がありました。

 

収録現場では、それが「面白いやりとり」というふうな空気があったからか、その後も今田は、中条をご飯に誘い、中条が拒否しても「わかりませんよ〜?」と詰め寄る場面もみられました。さらに、中条によると、今田から耳元で「25歳くらいの彼氏いないモデル紹介して」とささやかれることもたびたびあるとか。

 

「地位を利用して、性的関係やデートを迫って」おり、「しつこく交際を迫って」おり、セクハラの定義に見事に当てはまっています。

 

これは、「拒絶できない立場にいる人に向けられた性的関心」であり、今田の発言が、対等な立場にある男女ふたりの間の口説きではなく、セクハラに当たることは明らかです。

 

救いは、中条がちゃんと「やめてください」と言える人間だったことです。これはただし、中条は人気女優であり、今田に嫌われたとしてもそこまで大きなダメージがないからこそできる発言であり、もっと力関係が明白であれば拒否することも難しかったでしょう。そもそも、中条が「やめてください」と穏やかに返しているのは、そこに明確な力関係があるからです。今田が仕事に全く関係ない男性であれば、「気持ち悪い」とはっきり言われるか、無視されて終わりでしょう。

大御所芸人は、なぜテレビで堂々とセクハラできるの?

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ところで、なぜ今田はテレビで公然とセクハラ発言をしてしまうのでしょうか。

 

それは、「自分がセクハラしていることに気がついていない(=自分が気持ち悪がられていることに気がついていない)」からでしょう。

 

これは、ある意味とても可哀想な状態です。

 

かつては、彼にも20代の時代があったのでしょう。同年代の女優やモデルを口説いても、気持ち悪がられることなく、ときには両思いになれたこともあったはずです。そういった過去の栄光があったために、今現在、自分がどう思われているか、ということに気がつけずにいることが堂々とセクハラしてしまう一因なのではないかと思います。

 

また、時代の問題や「マスコミ業界がセクハラ体質だから」という問題もあるでしょう。かつては男性が女性をガツガツ口説くのが普通、女遊びは芸の肥やし、という時代がありました。セクハラなんて言葉も聞きませんでした。しかし今は、「おじさんが若い美女を冗談っぽく口説く」ことを面白いと感じる若い人は少数派です。「気持ち悪い」「それってセクハラでは?」と感じる人も多いのです。

 

ですが、自分が年をとり、時代は変わった、ということに気がつけない限り、今田をはじめとする大御所芸人たちは、これからも堂々とセクハラを続けることでしょう。

 

私たち視聴者に、そういったセクハラ行為を直接やめさせることはできるでしょうか? 時間はかかりますが、こういったセクハラ行為を目撃するたびに、きちんと「それはセクハラだ。面白くもなんともない」と声を挙げていくしかない、のかもしれません。

 

また、日常生活で不快に思うようなセクハラ行為を受けた時にも「それはセクハラです」とはっきり言うことで、周りの男性が無意識にやっているセクハラを止められるもしれません。


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この記事を書いたライター

神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。 Grappsでは、恋愛で躓いている女性が「こんな考え方もあるんだ!」「こんな人もいるんだ」と、前向きになれるような記事を書いていきたいです。ご意見・ご感想はTwitter@imakitakonまで♪
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