不倫している人は不倫遺伝子があるといわれやすいですが、不倫遺伝子は存在しているのでしょうか。また、親が不倫していると、子供も不倫をしやすくなるというのは本当なのか正確な情報を知りましょう。
そもそも不倫遺伝子とは何か
「不倫遺伝子」という名称の遺伝子は存在していません。しかし、スウェーデンの研究所で発見された研究によると、アリル334と呼ばれる変異した遺伝子を持つ人はパートナー以外の人に目移りする傾向が高いようです。アリル334が多い人は自身の不倫や浮気が原因で離婚危機を経験した割合が、持っていない人の2倍以上になるという結果が出ました。
また、「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンの量が多い人の場合は、アリル334と組み合わさって不倫しやすくなる傾向が強いです。調査は男性の場合のみの結果ですが、女性の場合アリル334がなくてもテストステロンの量が多いと、浮気や不倫する傾向が高まります。
特に閉経前十数年の間にホルモンバランスが変わり、テストステロンが多くなるため、不倫をしやすくなる傾向が強まることもわかりました。アリル334が多い、およびテストステロンの量が多いことを「不倫遺伝子がある」と定義づけ、人類の半数に存在すると考えている学者もいます。
不倫遺伝子は遺伝するのか
遺伝子は父親母親の双方から遺伝する物です。そのため、男女関係なくアリル334が多い体質や、テストステロンが多い体質が遺伝する可能性は高いといいます。ただし、アリル334が多いからといって、すべての人が浮気や不倫をする傾向が高いとはいえません。それ以外にも様々な遺伝子の影響や、環境による部分が多いため、必ずしもすべての人が不倫しやすくなるわけではないといわれています。
同様に不倫を誘発する可能性があるといわれる冒険心や好奇心が強いといった傾向や、においに引き寄せられやすいなどの傾向も遺伝子の影響ですが、これらが組み合わせられたからといって、すべての人が不倫するわけではありません。すべての要素がそろっていたからといっても、不倫をするわけではないため、遺伝がすべてを決定するわけではないのは事実です。
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