“【お便り募集】文筆家ひとみしょう お悩み解決” に送っていただいたお悩みの中からひとつピックアップしてひとみしょうさんがお答えしていきます。
<目次>
「gさん32歳」のお悩み
こんにちは。最初はいい感じだったのに、なぜかどんどん離れていってる気がする同じ職場の年下に片想いしてる私の話を聞いて下さい。。
私が働いてる職場に、去年転職してきた年下さん。同じフロアで働いてたけど、名前すら覚えてなかった。ある忘年会の帰り、偶然遭遇し、皆で飲みに行くことに!朝方、ふとその人を見たらじっと私を見てて、それが何回も。視線で恋に落ちたのは初めてでした(笑)。
それから毎日LINEして、2人で飲みに行って、恋の話もして、お互いいい人いないねどうしようって話し、また行こーねって話してたのに、ある日を境に既読無視が始まり、私が週1回程度送る感じになってしまいました。
毎日LINEしてた頃、同僚が「あいつはLINE嫌いだよ。絵文字も滅多につけない。4日に1回くらいでいいと思う」と言っていました。グループでディズニー行ったり、TV電話もしました。私が押しすぎたのですかね。恋してから4ヶ月、向こうに好きな人できたかな、とか色々考えてしまいます。仕事の相談にのってくれたり、一緒に話してて本当に楽しいです。
付き合うにはどうしたらよいでしょうか?いっそ好きって伝えて諦めた方がよいでしょうか?
〜ひとみしょうのお悩み解決コラム〜
「好きな男子のLINE既読無視問題」について、ぼくはつねに「それはじつは問題ではない」と考えます。
相手の女性のことが好きであってもなくても、そもそも男はLINEに対してズボラだからです。で、そのズボラさを、女子が「わたしのこと嫌い?」と、違う方向に不安を感じているだけだからです。
だからLINEのことは忘れよう!
「付き合うにはどうしたらよいでしょうか?」というご質問の答え
そのうえで、「付き合うにはどうしたらよいでしょうか?」というご質問の答え。gさんからガツガツ攻めて付き合っちゃえ!
LINEに対してズボラな男子って、ある種の生命力を持っていないのです。具体的には、好きな人に好きと言えないとか。好きな人とふたりきりになっても「壁ドン」からのキスができないとか(言い方が古いか)。好きな人が「付き合ってよ」と言っているのに、いつまでもモジモジしているとか……ある種の生命力に欠ける男って、たとえばそういう男子のことです。
そういう男子からの告白を待っていたら、gさんはおばあちゃんになってしまいますよ。
だから、gさんからガツガツと攻めて、「はい!うちら今日から付き合うよ!」と、なかば強引に彼の腕を引っ張って付き合ってしまうといいのです。
問題はなにも起こらないはずです
それでなにか問題が起こるか?
起きないでしょう。
彼が「じつはぼく……ほかに好きな人がいるんだよね」などと言うかもしれない?
たしかに、その可能性は0%ではないですね。
でもべつにいいじゃないですか。生命力弱めの彼に対して、gさんが「でもその彼女に告白できないんでしょ?であれば、あなたは一生その彼女と付き合えないよ。だからわたしと付き合ってればいいの」と言えばそれでOKです。
恋愛とは「女子に選択権がある営為」
そもそも、恋愛において、男に選択権などないのです。
意外に思いますか?
女子は女子で「彼に<選ばれる>にはどうすればいいのだろう」と思い悩んでたりしますからね、もしかしたら意外に思うかもしれないですね。
でも、恋愛とは、女子が選択する営為であり、男に選択権はないのです。
だから、女子からガツガツとなかば強引に押しかけて、付き合ってしまうといいのです。
その反対はできないでしょ?
すなわち、男が女子に対してガツガツして、なかば強引に付き合う(付き合ったことにしてしまう)というのは、できないでしょ?それをしてしまうと、今の時代、犯罪になりますね。
男における「最高のしあわせ」とは
どうして男子に選択権がないのかといえば、恋愛に限らず、生きることすべてにおいて、男は女子からその作法を学ぶからです。
たとえば、20代くらいの元気のいい女子は、うんと年上の「おじさん」ともふつうに会話できますね。あるいは、ふつうに転職活動しますね。
対して、同い年くらいの男子は……「おじさん」となど、ふつうに話せません。緊張します。転職活動は……ふつうにこなす男子もいるものの、「自分に向いている仕事がわからない」など、「そこから話をするの?」みたいなところからやらないと、転職もままならない。
といった感じで、女子のほうが、圧倒的に「オトナ」なんですね。
一事が万事、すべてそうです。女子のほうがオトナ、男は子ども。
子どもがオトナの腕を引っ張って、なかば強引に「付き合ってよ」と言うのは……たとえば、泥んこ遊びをしたいときですね。
でも残念ながら、オトナになると泥んこ遊びなどしている場合ではないですよね。だから、女子が男子の腕を引っ張って、「はい、うちら今日から付き合うよ。泥んこ遊びなんかやらないの。オトナの<ままごと>をするの。わかった?ちゃんとごはんを作ってあげるから、それを食べて元気に働くんだよ」と言い聞かせるべきなのです。
じつは、それが、男の「最高の」しあわせなのです。(ひとみしょう/作家・コラムニスト)
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