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【女子のばんそうこう】私たちが怒る理由。

 

 

のっかけから何ですが、ここんとこネット、リアル共に次から次へと色んなことが炎上してるなあと思いませんか。足立区議の発言から、タカラトミーやATSUGIの公式ツイートに至るまで。大抵は女性やマイノリティ差別、ハラスメント、旧いジェンダー観による炎上。嫌な話ばかりだけど、今までスルーされていたものに「それはおかしい」「NO」の声が多く上がるようになってきたということはある意味社会が少しずつ進化している兆しではあると思います。

同時に、NOを言った人の意気を折ろう、抑え込もうとする声が上がるのも事実です。もちろん人それぞれ意見が違って当たり前なのですが、なぜか「女が抗議すること自体が気に入らない」という人たちも多い。彼らは笑って受け流してくれてるのがオンナだと思ってるので、怒るオンナが大嫌い。広告表現や誰かの発言に女性から怒りの声が上がると、主にこんなテンプレで攻めてきます。

 

「目くじら立てすぎ!表現規制か」

「そんなに清く正しくしたいわけ?」

「個人的な不快感だけで何もかも叩くな」

「性的ターゲットじゃない奴が騒ぐな」

「怒ってて疲れません?受け流せば?」

★エロを駆逐したいのではなく素材扱いをやめて欲しい 

声を上げる女たちの怒るのは道徳心でも、真面目さ潔癖さでも、エロけしからん主義でも、清く正しい社会の構築を目指してるからでもない。エロもよこしまな妄想もフェチも人の数だけあっていいし、それを語り合ったり発信したりするのは個人の自由です。ただ「そういうのは線引きしたラインの向こう側で、または内々でやりましょうよ」とお願いしてるだけです。そのへん歩いてる赤の他人を、性別が女ってだけで気安く「素材」にしないでくれってことですね。

 

女を「女体」として見る前に「人」として見て欲しいんですよ。女は「男を喜ばせるために存在してる生き物」や「男から選ばれ愛でられ弄られることを望む人種」でもない。喜ばせたい愛でられたいって時ももちろんあるけど、それは「特定の人物と特定の関係を築いた上で自発的にそうしたい」という場合だけであって、公共の慰安物でも鑑賞物でもないのです。

もちろん男性の多くがそれを理解しているまっとうな人だというのも知っています。なのでそういう方々には様々なシーンで、NOを言う女性たちをサポートし助太刀してくれたら…と願っています(女を凹ませようとしてる輩は、男からの反撃には弱いので)。

★いちいち怒るのは「このままじゃ女の扱いは変わらない」から 

「痴漢やセクハラのターゲットにならない年齢や容姿の女が怒るなw」という声などもう呆れるくらい無知で愚かしいと思うけど、じゃあ1万歩くらい譲って仮にそうだとしても「自分は関係ないからほっとく」または「自分もした苦労だから後進もするべき」という姿勢でいたら、世の中このまま変わらないんです。

今までずーっとモノを言えず反論できず「そういうもんだから」「受け流すべき」「被害に遭う方にも落ち度がある」と言われて、ひきつりながらも沈黙したり笑顔でかわさなきゃいけなかった女たちの日常をいい加減変えたい。今の若い女子たちにはそんな空気の中で生きて欲しくない。だから恐れを知らない大年増になった私のような者がまず口を酸っぱくして「それダメだっつってんだろ」「なめんな」と怒って、ピラミッド動かすみたいに少しずつ少しずつ事態を動かしていきたいのです。

 

最初は「私は声もデカく顔も怖いから、NOと言えない女子の代わりに言ったる」くらいに思ってた。でも思い起こしてみたら自分自身でも幼少期から痴漢や変質者には遭ってるし不快な絡まれ方をしたことも山ほどある。命の危険を感じたことも一度ではない。自分ではそれを「よくあること」と平らにならしてしまっていた。それっておかしくねえ…?それが日本の女性たちの「当たり前」だったんですよね。そんな絶望的な「当たり前」は受け流さずに滅ぼしてゆきたいです。

 

 

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★女の水面下の氷山に気づいて欲しい 

「大げさに騒ぎすぎ」と言う男性の声が上がるといつも「ああ、見えてる景色が違うんだなあ」と思います。

女はほとんど年齢の分だけ、自分の地下に歴史を抱えてます(おそらく性的マイノリティの人もそうでしょう)。まるで水面下のどデカい氷山のように。それは「自分が遭った性被害や嫌がらせに対する不快感や恐怖」が集まり固まったもの。年齢見た目キャラ関係なく、ほとんどの女性たちにその氷山はある。で、それを黙って抱えた挙げ句にやっと怒ったり不快を表明したりしてる。怒りに至る前に長々した文脈があるんですよ。

だけど男性にはそれが全く見えてない。何ならウソや大袈裟創作だと思ってる人もいる。性被害はあくまでも「一部の人におこる非日常の事態」だと。だから「いちいち細かいことで目くじら立ててる」「清く正しくしたいわけ?」とか言うのだろう。そりゃあなたの日常から見たら、平穏な日々をいちいちかき乱すうるせー奴らなのでしょう。でも一度でいいからまともに見て欲しいよ、女が黙って抱えてきた氷山のデカさを。

 

この先も「女って所詮こうでしょ」「女ってこれで喜ぶんだよな」って昔から引きずり続けた価値観を据え置くことだけはまっぴらごめんです。世界はどんどんアップデートしてる。日本も先に進みたい。腐臭漂う常識で若者やこれから大きくなる子供たちを染めたくないので、私たちは今日もあきらめずに、かつ元気に、怒ります。

 

 

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この記事を書いたライター

広告会社コピーライターからなぜかダンサーに転身、その後IT企業でライター&クリエイティブディレクターとして勤務。共同購入「ギャザリング」やブランド買い取り「ブランディア」の名づけ親。2000年から「広野ゆうな」のペンネームでメルマガやブログを書き続け、ごく一部でコアな人気を博す。現在はフリーでライティング、ネーミング、コピー、コラム、振付など手がける。Blog: 「フーテンひぐらし」 Twitter: @HironoYuna
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