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2020年11月16日更新

この彼と結婚?他の男性と結婚?キャリア形成は?迷いに答えを出す方法とは?【ひとみしょうのお悩み解決】

ひとみしょうのお悩み解決

“【お便り募集】文筆家ひとみしょう お悩み解決” に送っていただいたお便りの中から、お悩みをひとつピックアップしてひとみしょうさんがお答えします。

「志音さん30歳」のお悩み

こんにちは、「【男研究】男が「最高のセックスだったな~」と思う瞬間」以来、ひとみしょうさんの文章の虜になり、毎回更新を楽しみにしています。

さて、私は昨年から中南米にある大学院で環境学を学んでおり、そこで出会ったラテンの彼と意気投合して付き合うことになりました。今年私は日本に帰国予定で遠距離になってしまうので、将来どこで一緒に住むか、という話もしています。

彼のことは今まで出会った誰よりも大好きで、彼も私を一生のパートナーとして見てくれているのを感じているのですが、お互いキャリアが重要なのもあり、現実的に考えて「いつ」「どこで」一緒に暮らせるのか、ビジョンが見えてきません。

ひとみさんは最近のコラムで繰り返し「恋愛以外に自分の熱中できることを見つけることが大事」とおっしゃっていますが、さまざまな恋愛を経験し、また真剣に仕事や勉強にも取り組んできたので、自分にとってパートナーがとても大切であること、また仕事も同時に大事であることがわかっています。30代になったこともあり、最近ではできるだけ早く子どもを産んで育てたいという願望も切実になってきました。

感情的にはラテンの彼と一緒になれる時機を待ちたいのですが、不確定なことが多すぎて、日本に帰り適当な結婚相手を別に見つけて仕事と育児を両立させるほうが賢明だということが頭ではわかっています。今のところ自分のなかでは「なるようになるさ」と割り切るようにしているのですが、ぜひひとみさんのコメントをおうかがいしたいです。ありがとうございます。

〜ひとみしょうのお悩み解決コラム〜

これは「全部」を同時に追いかけてもいいように思います。つまり、ラテン系の彼と結婚する可能性も追求し、日本において適当と思える男性との結婚も追求し、キャリアも追求し、出産も追求するということでいいように思います。

中高生の熱心な部活動のように、すべてを追及し、すべてにおいて1位を獲ることを目指してみてはいかがでしょうか?

どちらを選択しても葛藤は残る 

というのは、何をどのように選択したとしても、結局、葛藤は残るからです。

たとえば、ラテン系の彼氏といつどこで暮らすのかなどの話がまとまって、実際にそうなったらなったで、「選択しなかったこと」が気がかりになるはずなんです。彼とうまくいかない状況になった時、きっと志音さんは、日本人男性と結婚した方がよかったかな、と思うでしょうということです。

反対に、日本人男性と結婚すれば、ラテン系の彼のことが懐かしく思い出されて、「あの時こうしておけばよかったかも」と思うはずなんです。

キルケゴールによると、人は「3人目の自分」を心の中に持っているから、なにをどう選択しても葛藤し続けるといいます。

たとえば「ラテン系の彼」か「日本人男性か」というAかBかという葛藤なら、いずれ答えが出てその時点で話は終わりますね。Aを選びました、以上終わり、みたいに。

でも、わたしたち人間は、AでもBでも、なにかを選んだ自分を「もうひとりの自分」がつねに見ているとキルケゴールは言うのです。つまり、Aを選びたい自分と、Bを選びたい自分と、ABの間で迷う自分を見るもうひとりの自分、すなわち「第三の自分」を心の中に飼っているから、なにをどう選ぼうと、葛藤するのです。

ということは、冒頭に書いたように、「すべて」がうまくいくように、中高生の部活みたいに情熱を傾けてやるしかないでしょ?ということです。

最初からAは無理っぽいから諦めようとか、そんな「大人っぽい」考えだと、あとになって後悔するでしょ?ということです。

時の流れが志音さんに見せてくるもの 

がしかし、たとえば出産には、一般的に「リミット」があると言われているので、部活並みに情熱的に頑張るといっても、むやみに頑張ったのでは時間の無駄ですよね。高校生みたいにピュアなハートが打ち砕かれて挫折感にさいなまれる、なんてこと、もう味わいたくないですよね?

ではどんなふうに努力すればいいのか?

これについても、キルケゴールという哲学者はちゃんと教えてくれます。

すなわち、「未来は自分が思い描くとおりになるから、行きたい世界を明確にしなさい」と言います。

むろん、AかBかで迷っている志音さんは、自分が行きたい世界を明確にできないから迷っているのだというのはわかります。

がしかし、毎日迷っていたら、時の流れが志音さんに見せてくるものがあります。それは使命です。志音さんは何をするためにこの世に生まれてきたのか――このことが、毎日葛藤する中で、少しずつ見えてきます。

それが見えてきたら、その世界に自分は行けるんだと信じることです。

信じることで「解脱」できるそうです 

キルケゴールは「誰の心の中にも神様がいるよね」と言います。つまり、誰だって使命を持ってこの世に生まれてきているよね、と言います。

その使命が、志音さんにとって、具体的に何なのか? 日本人男性と平穏な家庭を築き、子育て7割、仕事3割という生き様なのか? はたまた、ラテン系の彼と結婚して、結果的に子を設けないで、仕事にまい進することなのか?これは志音さんと神様にしかわからないことです。

より現実的にいえば、その人の理性と感性とのバランスによってしか答えが導き出せないことです。

なのでまずは、日々の葛藤を通して、自分なりに自分の使命を知ることをおすすめします。それがなんとなくでもいいので見えてきたら、その使命に向かって自分は生きることができるのだと、信じることです。

 

あれかこれかで迷っていたら、どうしても心がちょっと窮屈だろうと思います。

でもやがて、志音さんが信じる世界が見えてきます。

人生は「あれかこれか」で迷い葛藤する、その動きのことだと、キルケゴールは言います。AとBの間で揺れ動くその心、それ自体が人生だと言います。その揺れ動きは、信じることでスピンアウト、というか解脱するらしいです。

お互い頑張っていきましょう!(ひとみしょう/作家・コラムニスト)

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この記事を書いたライター

〜文筆家〜webに恋愛コラムを6000記事以上(ギネス級!)寄稿したweb恋愛コラムの第一人者。獲得PVもたぶんギネス級。コラムの受賞歴多数(小学館『Menjoy!』編集部より)。著書数冊(すべて電子書籍)。哲学者キルケゴールの「不安」や「寂しさ」を20〜30代女性に向けて極限までわかりやすくかみ砕いた「恋愛と人生」の指南書、『自分を愛する方法』を2020年8月中旬発売 FB Twitter

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