男の絶望・女の希望
この話のベースにあるのは、男の絶望です。
たいていの男は「俺はこんなもんじゃない。本気を出せば(本気を出せる環境に行けば)もっと素晴らしい成果をあげることのできる立派な男になれるはずだ」と思っています。
それは、今の日本の教育が彼にそう思わせた、という理由もあります。社会が彼にそう思うように強制しているという側面もあります。競争社会ですからね。意識的に競争から離脱しないと、どうしても他人と自分を比較して、自分のダメさを思い知ります。それと同時に「理想」が底上げされます。理想がどんどん上がっていくと、怒りの沸点が低くなります。
つまり男は、自分の人生に絶望しやすい性質を持っているのと同時に、自分に絶望しやすい環境に身を置くことを世間から暗に強制されています。
男性並みに必死で仕事をしている女性も同じです。
しかし女性はなぜか、絶望を希望に変える何かを持っています。なので、女子で怒りやすい人の割合は、男より低いはずです。
男と比較した場合、女子が自分の人生に希望を見出しやすいと言える理由はいくつかありますが、それを話し出すと長くなるのでここでは触れません。
ともあれ、怒りっぽい彼氏は、自分に絶望しているから怒りっぽいのです。
(ひとみしょう/作家・コラムニスト)
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