今回は、不倫の誘い方の背景にある男性心理について見ていこうと思います。既婚男性に誘惑されている女性はもとより、今現在、夫の不倫に悩んでいる女性にとっても、参考になるかもしれませんよ。
若い頃モテなかったじぶんを克服したい
不倫する男性はマメであるとよく言われますよね。LINEの返信がきわめて早いとか。
あるいは不倫する男性は飲み会に絶対に参加するとも言われています。不倫相手をゲットするきっかけを数多く得ようと思えば、「飲み会の誘いを断らないいい男(?)」になるということなのでしょう。
ほかにも「聞き上手に徹して、女性の話をとことん親身になって聞いてあげる」とか、「仕事や服、学歴などをとにかく褒める」などの方法を使って不倫に誘う男性がいるそうです。
こういう誘い方の背景にある男性心理とは?「若い頃モテなかったじぶんを克服したい」というものだったりします。
若い頃というのを丁寧に見ていくと、多くの男性って中高生の頃は「したくてもできなかった」のです。ごくわずかな男子以外は全員、女子をどうやって口説けばいいのかわからず、ましてや「したい」とも言えず、モンモンとしながら思春期を過ごしていました。これは多くの女性にとって、理解できることだろうと思います。
やがて20歳を過ぎて社会人になった男性たちは……「じぶんに余裕がある」男たちがモテモテなのを横目に、「モテない男」として、わりと安いお給料を得るために必死になって働きます。「安いお給料でどうやって彼女をデートに誘うんだよ」なんて思いつつ、必死になって仕事をします。
この段階で相思相愛の彼女ができていれば、おそらくラッキーです。金銭的なことや外見にことさらとらわれることなく、「頑張っている彼」を応援したいと思ってくれる彼女がいると、そりゃあ仕事にも身が入るというものです。
がしかし、彼女がいても、男たちはたくさんの夢を見ています。特定の彼女がいても、そしてその彼女を愛していても、男たちは「あの子もかわいいなあ、1回ヤレないかな」と、なぜかほとんど無意識のうちに思います。浮気願望があると言えばそれまでのことですが、男って「よりいい女性に好かれて抱くこと」で、じぶんに自信を持つという、非常に不思議な心のメカニズムを持っていることもあるのです。
で、普通は浮気などできるはずもなく、できたとしても1回くらいおいしい思いをして、結婚していきます。
よほどのコンプレックスゆえ、男たちは今宵も不倫相手を静かに探し求めるのです
つまり世の中の多くの男性って、「さほどモテてこなかった」まま結婚しているということです。
モテてこなかった男性の周囲には、かならずと言っていいほど、わずかではあっても、よくモテている男性がいます。つまり「あいつのように、おれもモテてみたいな」と思いつつ結婚したのです。
そういう男性も、結婚してそれなりに生活が安定する頃には、じぶんに自信を持ち始めます。ちょうど仕事を覚えてじぶんの裁量で仕事をまわすことができる年齢とかぶるものだから、じぶんに自信を持ち始めます。すると、あら不思議、「女性を口説くのって、こんなに簡単なことだったのね」と思いはじめる男性が出てきます。そういう男性のなかの何割かは、実際に不倫します。
多くの男性にとって「若い頃モテなかったおれ」は、コンプレックス以外のなにものでもありません。
だからじぶんに自信を持ちだした頃、不倫に走るのです。コンプレックスってわたしたちに、それを克服したいという気持ちを、ほぼ無意識のうちに持たせるものだから。
「エロいから」とか「よほどの女好きだから」不倫をするという解釈も、雑すぎる考え方ではあるものの、あながち間違いではないと思います。がしかし、よほどのコンプレックスゆえ、男たちは今宵も不倫相手を静かに探し求めるのです。