遠くからじ~っと見るorチラ見する
本当は、好きな女子に対して「飲みに行こうよ」とか「一緒にゲームしようよ」と言えば、それで仲良くなれて、そのあとのことは適当にどうにかなるだろうと考えているんです、男子も。
でも、そのたったひと言が言えないんですね。大好きな人に対しては。
だから彼は本当に好きな女子のことを遠くからじ~っと見ます。あるいはチラ見します。
彼女が他の男子と喋っていたら嫉妬します。
おわりに:「〇〇してくれたから脈あり」という判断基準はまちがっている
今このエッセイを読んでくださっている方は、きっと、「彼が〇〇してくれたから、彼は私のことを本気で好きに違いない」という「判断基準」が欲しくて読んでくださっていると思います。
でもそんな基準って、愛の世界には、じつはないんですね。
あるとすれば冒頭に書いた「自分の時間を明け渡す」ことくらいです。
人はしたこと(やったこと)にその本質を含ませるのではなく、やらなかったことにこそ、その本質を含ませます。
つまり、彼がやりたくてもやれなかったこと――ここに、彼の「本気度」が如実に現れるのです。
「デートに誘いたかったけど誘えなかった=あなたは本命と思われている」ということです。
「LINEしたかったけどできなかった=あなたは本命と思われている」ということです。
ではその「やらなかったこと」という「目に見えないこと」を、どう「見る」といいのか?ということですが、見えないものは見えないのだから見れないですよね。
そういう時は、だから、「ごはん行こうよ」とか「飲みに行こうよ」などと、「女子から」声を掛けるしかありません。
お手数ですが(残念ですが)、女子からアプローチする――この方法が、現代においてはもっとも手っ取り早いのです。
ありふれた結論ですみません。(ひとみしょう/作家・コラムニスト)
【この記事も読まれています】